2004/02/07

大変貌(ゴトー編)

 それにしても傑作だったのは、その日サッカー部で顔を合わた時のアイツのリアクションさ。

昨日までは「どこの馬の骨か?」って感じで、まったく一顧だにもしてなかったアイツが、この日はやけにジロジロと無遠慮にこっちを見やがってね。挙句に  

「オイ!
オマエって、以前『B小』にいたゴトーだったんか?」

とぶっきら棒に、それでもヤツにしては珍しいことに、ちょっとビックリしたような、実に複雑な表情をしていたよ。半ばは想像していたものの、数年前とはいえあれだけ遊んだにもかかわらず、どうやらこちらのことは、まったく覚えていないようだった。

今でも、あの小学校低学年の時の

「オマエって、誰だっけ?」

そのまんまだ。

こっちは呆れて  

ヾ( >▽)ノ彡☆
 今頃、やっと気付いたか・・・オマエらしーよ」

と皮肉ってやったが

「オマエらしーって・・・オレの事に気付いていたんなら、声くらいかけてくれりゃ良かったのに・・・  随分、様子が変わってたから、昨日までまったく気付かんかった・・・」

と、まったく純粋に驚いていたようだった。あれは嫌がらせなどじゃなくて、心底忘れていたのは歴然なんだ。なんとも腹立たしいことのはずなんだが、どうにも憎めないヤツなんだな。

もっとも、その頃には毎日のグランド10周競争でオレは常にトップを争っていて、長距離が苦手らしいヤツの方は56番手でヒイコラいってたから、向こうにしてみれば

まさか、あの速いのがゴトーだとは・・・

と思っていたろうがな。以前のような「下目使い」で見下すような感じは、もうなかった。おまけに『B小』にいた頃は、後ろから2番目くらいに背が高かったアイツだったが、今ではオレの方がかなり高くなってるしね(この頃は、ゴトーが後ろから23番目で、にゃべっちは56番目とすっかり逆転していた)  当時の印象とは全然違っているはずだから、仮に当時を覚えてたとしても簡単には気付かんかったろうが、あれはなかなか痛快だったな。

もっとも向こうは、相変わらず坊ちゃん然とした苦労知らずで女みたいな奇麗なツラしてるとことか、あの独特の雰囲気なんかも4年前の『B小』時代から全然、変わってなかったな。

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