2007/06/21

ムソルグスキー オペラ『ボリス・ゴドゥノフ』(リムスキー=コルサコフ編曲) Act 1

 


 『ボリス・ゴドゥノフ』 (露:Борис Годунов)は、ムソルグスキーが作曲したプロローグと4幕から構成されるオペラである。

 

 ロシアに実在したツァーリ、ボリス・ゴドゥノフ(1551 - 1605年)の生涯をオペラ化したもので、ムソルグスキーの作曲したオペラの中で、最も有名な作品である。

 

 1868年、ムソルグスキーは当時燃えるような創作意欲と、作曲に没頭できない官史の生活との矛盾に苦しんでいた。その影響があるためか『ボリス・ゴドゥノフ』を作曲する以前の1856年に『アイルランドのハン』、1863年から1866年にかけて、フローベールの原作による『サランボー』、ゴーゴリの原作による『結婚』などのオペラを作曲したが、いずれも未完成に終わっている。

 

 同年春、ムソルグスキーはリュドミーラ・シェスタコーワ夫人の音楽家のサロンにしばしば顔を出し、当時夫人のサロンに出入りしていた歴史家のウラディーミル・ニコルスキーと会い、ムソルグスキーがオペラの題材を探していることを話すと、ニコルスキーは早速「プーシキン物語」の中にある劇詩「ボリス・ゴドゥノフ」を作曲することを勧めた。

 

 劇詩を読んだムソルグスキーは、物語の面白さに心を惹かれ「ボリス・ゴドゥノフ」をオペラ化にすることを決意した。

0 件のコメント:

コメントを投稿