2007/04/10

スッペ オペレッタ『詩人と農夫』序曲

 


大好きな曲  (* ̄。 ̄*)ウットリ

こんな音楽を創る才能を持った人の作品が、なぜたった2曲しか知られていないのかが信じられません。

 

スッペは序曲が有名な作曲家であり、オペレッタの方は今ではあまり有名ではないようだ。そこで折角だからと、どんなストーリーなのかを誰かが調べて紹介してみようと思ったらしいが・・・ちょっと調べたくらいでは、見つからなかったらしい。

 

そんなこんなで序曲のみが単独で演奏されている事が圧倒的に多い(と言っても、よく知られているのは前回紹介した『軽騎兵』と、この曲くらいなものか。

 

で、この不思議なタイトルの『詩人と農夫』である。

トランペットとホルンの柔らかいハーモニーのついた印象的なフレーズで幕を開けると、その後に続くチェロの響きが実に滑らかというかしっとりというか、なんとも美しいのである。チェロのソロをハープやフルートが、優しく彩っていく。

 

中間部は曲調が一変し、トロンボーン等の金管楽器を中心に激しい雷鳴が鳴り響くが、これはそう長くは続かず、すぐにゆらめくワルツの旋律に変わっていく。ハイライトで再度、派手な曲調が復活すると、あたかもフェスティバルかカーニバルを思わせるようなフィナーレにかけては、まさに「血沸き肉躍る」ようなワクワクする展開だ。

 

10分程度の間に実に様々な要素が詰まっており、最初から最後までまったく退屈させない名曲である。

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