『ボッカチオ』(Boccaccio, oder Der Prinz von
Palermo)は、ジョヴァンニ・ボッカッチョの『デカメロン』に取材したジャン=フランソワ・バヤール、アドルフ・ド・ルヴァン、レオン=レヴィ・ブランスウィック、アルテュール・ド・ボプランによる戯曲を基に作られたカミロ・ヴァルツェルとリヒャルト・ジュネーによるドイツ語のリブレットに、フランツ・フォン・スッペが作曲を施した、3幕のオペレッタ。
1879年2月1日にウィーンのカール劇場で初演された。
英語へは、オスカー・ウェイル(Oscar Weil)とグスタフ・ヒンリヒスによって、1883年ころに翻訳されている。
日本では、1915年4月に、帝国劇場で小林愛雄の翻訳台本により翻訳上演された。以降、ローヤル館で上演され、また、いわゆる浅草オペラの様々な歌劇団によって一部のみの上演が行われた。20世紀末以降は黒田信也の訳による上演、歌唱が多くなっている。
なお、ボッカチオ役は、女性が演じることも、男性が演じることもある。もともとは女性が演じていたものが、20世紀前半以降に男性が演じることが多くなったという。
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