ウェーバーは、モーツァルトの妻であったコンスタンツェの従兄弟にあたる。
彼の父は、ウェーバーもモーツァルトのように天才音楽家として、ヨーロッパ各地を演奏旅行をして回ることを夢見ていたと伝えられている。ところが残念なことに、幼少の頃のウェーバーはモーツァルトのような天才ぶりを発揮することはなく、どちらかといえば平凡な少年時代だった。しかし、9才から正式な音楽教育を受けると急激にその才能を顕わし、作曲家としてもピアニストとしてもヨーロッパを代表する偉大な音楽家となっていった。
ピアニストとしても一流だったウェーバーは、その生涯に3曲のコンチェルトを書いているが、現在も演奏されるのは「コンチェルトシュテック(小協奏曲)」と題されたこの作品ぐらいである。
単一楽章からなるこじんまりとした作品だが、ウェーバー自身が「中世の姫君と騎士のロマンが語られている」と記しているように、物語風の展開を持ったロマンティックな作品である。
曲は4つの部分からなり、第1部は騎士を戦場に送り出した姫君の嘆き、第2部は姫君が苛まれる恐ろしい妄想、第3部は騎士達の帰還、第4部は姫君の喜びとなっている。
楽譜にその様なことが書き込まれているわけではないようが、この作品を演奏する時にその様なことをウェーバー自身が常に語っていた、というエピソード伝わる。
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