決勝トーナメント2回戦が終わり、ベスト8が決まった。
今大会は、出場国がこれまでの「32」から「48」に大幅に増えたことで
「なんという水増し大会か・・・今まで通り32で良いのに」
と嘆いたのは、何を隠そうワタクシである。
そして出場国が増えたことに伴い、決勝トーナメント進出国が「16」から「32」に増えたことについて
「これでワールドカップサッカーの権威も地に堕ちたな・・・」
と、さらなる嘆きに輪をかけたものであった。
「こんなことでは、ドローに恵まれた弱小国がムダに決勝にトーナメント出てしまい、つまらなくなるのは必定だ」
などと決めつけていたりもした。
ところがどっこい・・・なんと、これが決勝トーナメントの蓋を開けてみたら予想外の面白さで、正直言って
「かつて、こんなに面白いワールドカップサッカーがあったか?」
などと、もはや臆面も節操もなく喜んでいる。
いや、それほどまでに今回のワールドカップサッカーは、本当に面白いのだ。
「いったい、何がそんなに面白いのか?」
と聞かれると、決勝トーナメント1回戦も2回戦も、これという波瀾はなく「優勝候補」や「強豪国」と前評判の高かったチームは、ほぼ順当に勝ち上がった。
むしろ「こんなにも波瀾の少ない大会は珍しい」くらいだ。
もっとも強豪国が順当に勝ち上がってきているとはいえ、アルゼンチンがエジプトにまさかの2点リードを許しながら、終了間際にやっとこさ追いついてなんとか逆転したように、「優勝候補」や「強豪国」も決して余裕で勝ち上がっているわけではなく、結構薄氷の勝利だったりする。
こうしたエジプトに代表される「優勝候補」や「強豪国」にカテゴライズされていない国、その他ではカーボベルデやコンゴといった名脇役の健闘こそが、今大会を盛り上げているといって過言ではない。
※ちなみにエジプト側から「アルゼンチンの審判買収疑惑」が出ているが、この試合は地上波中継がなくワタクシは観戦できていないから、真相はわからない。
さらに、今大会の盛り上がりに大きく貢献しているのが「得点王争い」である。
先にふれたように「優勝候補」や「強豪国」と言われていたチームが、前評判通りに勝ち上がって来たの同様、得点王争いについても前評判の高かった強豪国のエースたちが、揃いも揃って期待通りの結果を残しているのである。
「前評判の高かった強豪国のエースたちが、期待通りの結果を残している」というと何やら当たり前のように聞こえるが、決してそうではない。過去の大会を振り返れば明らかなように、大体において「前評判の高かった強豪国のエースたち」というのは、ワールドカップの舞台では得てしてパッとしなかったり、評判倒れの方が多かった。これも過去の大会に比べ、今大会の面白さがより実感できる大きな要因と言えるのである。
ともあれ、ベスト16までは3か国揃って残っていた北米勢は呆気なく全滅となり、8強のうち6チームが欧州勢と「ヨーロッパ選手権」の様相を呈してきた。欧州以外で生き残ったアルゼンチンとモロッコは、どこまで生き残れるのだろうか。


