決勝トーナメント1回戦。
これまで決勝トーナメントに進むのは16チームだったから、ひとつ勝てば準々決勝進出だったが、今回は32チームが決勝トーナメントに進出となったことで、準々決勝まで勝ち上がるには2勝が必要である。
通常であれば「決勝トーナメントからが真のワールドカップ」といえたが、「水増し大会」となった今大会は1回戦はまだ実力差が大きいだろうと思っていた。ところが蓋を開けてみれば好試合の連続で、観客の盛り上がりも物凄い。
ネットの「独占契約」が話題となったインチキサギ契約などは相手にしないワタクシ(実際には単にビンボーなだけだが・・・)としては地上波中継頼みだが、幸いにして地上波中継が皆無だったWBCとは違い、多くの試合が中継されるのは有難い。
その結果が、先にも記したように「1回戦じゃあ、まだつまらんだろう・・・」という予想を大きく覆し、これが手に汗握る好ゲームの連続なのだ。
「日本vsブラジル」は言うに及ばずだが、他にも「オランダvsモロッコ」、「ポルトガルvsクロアチア」、「ノルウェーvsコートジボワール」、「アルゼンチンvsカーボベルデ」などなど、どれも1回戦で当たるのが勿体ないようなカードが目白押しであり、結果的には波瀾と言えそうなのはドイツがPK戦の末にパラグアイに負けたくらいで、その他の強豪国は順当に勝ち上がってきた。
今大会「目標は優勝」などと、恥知らずの大風呂敷を広げていた日本は「順当に」ブラジルに敗退した。
「史上最強」チームとの呼び声も高かったが、終わってみれば4戦して格下のチュニジアに勝った1勝のみ。引き分けがやっとのオランダ、スウェーデンは揃って決勝トーナメント1回戦で早々に敗退したことから見ても、「優勝」などは夢のまた夢というのが現実だった。
確かに回を重ねることに力をつけてきていることは認めるが、まだまだトップとの差は大きいというしかないし、オランダにPK戦で勝ったモロッコは前回4強だから、これは番狂わせではない。日本は、まだまだ16強に残る実力すらなかったということであろう。
ともあれ、ベスト16が出そろった。
大陸別ではヨーロッパ「7/16」、南米「4/6」、北中米「3/6」、アフリカ「2/10」という中、悲惨なのはアジアで唯一の「0」。ムダに9か国も出場しながら、まさに恥をさらしに来ただけの体たらくである。
そもそもアジアの「9枠」は多すぎであり、精々「4」、いや「3」でもまだ多いくらいだ。
さて、先にも記した通り1回戦から好ゲームの連発を見るにつけ
「まだ先は長いのに、この先一体どうなるのか?」
となお期待は膨らむばかりだが、あるいは試合数が多いだけに、選手たちの疲労もピークに達してくるにつれ凡ゲームが増えて来ないか、との懸念も拭えないのである。

