フィギュアスケート男子FSで、鍵山優真が前回(2022北京)に続く2大会連続の銀メダル、佐藤駿が3位のW表彰台。鍵山は団体戦を含め、通算で銀が4つという珍しい記録だ。
優勝候補と最右翼と目されたアメリカのマリニンはプレッシャーに潰されたか、2度の転倒を含むジャンプのミス連発でフリー15位と大失速し、まさかの8位に終わった。
競技後
「正直なところ、まだ何が起きたのか自分でも整理がついていない。感情が入り混じっています。今日一日ずっと調子は良かったですし、手応えもありました。いつも通り、自分が積み重ねてきたプロセスを信じて滑ればいいだけだと思っていました。
でもやはり、ここは他の大会と違います。オリンピックです。内側から沸き上がるプレッシャーや緊張感は、実際にその場に立ってみないと分からない。とにかく圧倒されてしまい、自分で自分をコントロールできていないような感覚でした」
と、失意の表情で振り返った。
「はっきりとした原因は分からない。緊張だけでなく、氷の状態も理想とは少し違っていた。ですが、それは言い訳にはなりません。どのような状況であっても、私たちは滑らないといけない。ただ、緊張に圧倒されてしまった。スタートのポーズにつく直前に、これまでの人生の辛かった記憶が頭の中を駆け巡り、ネガティブな思考でいっぱいになってしまった。それにうまく対処できなかった」
と、首を振った。
アメリカ選手といえば、大舞台になるほど実力以上の力を発揮してくるイメージだったが、こんな選手もいたのかと親近感が。
スノーボード男子ハーフパイプ決勝では、3大会連続五輪出場の戸塚優斗が悲願の金メダルを獲得、初出場の山田琉聖は銅メダルに輝き、こちらもW表彰台を達成。2大会連続出場の平野流佳は4位、直前に骨折の大ケガを抱えながらも強行出場した前回王者の平野歩夢は7位に終わり、4大会連続メダルはならず。
2回目の最後の一人を残す時点まで、日本勢が1位から4位までを独占し「これは表彰台独占もあるか?」と期待させる展開。ところが最後の3回目も、メダルを争う3選手ともほぼ完璧に近い出来に見えたが、思ったほど点が伸びない。2回目最後に登場したオーストラリア選手が2位に割って入り、結果銀メダルとなったわけだが、果たして上位の日本選手の間に割り込むほどの出来だったか?
「これが採点競技だ」と言ってしまえばそれまでで、ジャッジの間に日本選手(あるいは特定国)の上位独占は許さないという暗黙の了解があったのでは? と勘繰りたくなってしまうが、いかに言ったとて結果が変わるわけもないから止めておこう。
今大会、日本はスノーボードの男女ビッグエアで、木村葵来と村瀬心椛がアベックVの快挙を達成しており、この日の戸塚の金により日本勢は大会8日目で早くも前回の北京五輪と並ぶ3個目の金メダルに到達。
この日まで日本選手の獲得したメダルは合計14個となり、2018平昌の13個を上回った。過去最多の前回(2022北京)の18個を抜くのは、もはや時間の問題だろう。
金3つはすべてスノボで、合計14のうちスノボ勢が6個という荒稼ぎっぷりだ。