2024/07/29

怒涛のメダルラッシュ(2024パリオリンピックpart2)

日本が怒涛のメダルラッシュとなった。

 

□柔道

前回東京五輪では、そろって金メダルの快挙を成し遂げた阿部一二三&詩の兄妹。今大会も兄妹揃ってガチガチの金メダルの本命だ。

先に登場したのは妹の詩。2回戦からいきなり世界ランキング1位の強豪が相手とはいえ、先にポイントを取って完全に詩選手のペースに見えた。このまま順当に優勢勝ちかと思われた残り1分、相手の谷落としが決まりまさかの一本負け。

いかに優勢に試合を進めていようとも、一瞬のスキとたったひとつの大技で勝負がひっくり返ってしまう柔道の恐ろしさを、まざまざと見せつけられるような試合だった。

 

それにしても敗退後の会場に響き渡るような号泣は、オリンピックチャンピオンでもある超一流の武道家の振る舞いとして、あれはないだろうと思ってしまった。いや、オリンピックチャンピオンであろうがなかろうが、あのような品位に欠ける行為はあってはならないし、狼狽えて抱きかかえることしかできないようなコーチの醜態を観るにつけ、指導者がこんなテイタラクだからメンタルの指導も満足に出来なかったのかのだろう、などと皮肉の一つも言いたくもなる。

 

かつて詩選手よりも遥かに期待されながら、「まさかの敗戦」と言われた例は数多くあった(田村(谷)涼子など)が、たとえ不本意な結果であっても武道家としての礼儀作法まで忘れて、感情に流された例は少ない(意外にもレスリングの吉田は残念な例だったが)

 

まさかの詩選手の敗戦で、一気に重苦しいムードに包まれた日本チーム。そんな嫌なムードを振り払うように、兄の一二三選手が躍動。相手を全く寄せ付けぬような圧倒的な強さで一本勝ちを続け、見事な五輪連覇を達成。消化不良に終わってしまった妹の無念を晴らすような、胸のすく快進撃だ。

 

この一二三選手の、終始闘志を内に秘めたような冷静さと、武道家のお手本のような所作の美しさを観るにつけ、この兄なら万が一負けるようなことがあっても決して取り乱したりせず、淡々と振舞っていたのだろうなと思えた(しつこい?w)

柔道競技は2日が終わり、「金2,銀1」となった。

 

□スケートボード

女子ストリート

前回の東京五輪から採用されたスケボー。日本は4種目で「金3、銀1、銅1」とメダルを量産した。中でも女子ストリートで13歳の西矢選手が、女子パークで12歳の開選手が五輪最年少のメダリストとなり、話題をさらったのは記憶に新しい。

この日行われた女子ストリートでも、14歳の吉沢恋選手が「金」、15歳の赤間凛音が「銀」と、中学生のワンツーフィニッシュという快挙を達成。まるでスケボーが新しい日本の「お家芸」となったかのような勢いである。

 

□その他

フェンシング男子エペ個人で加納虹輝選手が「金」を射止め、この日だけで日本勢は金3つ。また競泳男子400メートル個人メドレーでは、松下知之選手が「銀」

 

大会5日目まで、日本のメダルは「金4、銀2、銅1」となり、あくまで暫定ではあるが現時点でメダル争いでトップを走る。

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