2024/07/31

これが「本物の柔道」だ(2024パリオリンピックpart4)

◆柔道

柔道男子81kg級の永瀬貴規選手が偉業を達成した。

前回の東京五輪に続く2大会連続金メダルだけでも凄いが、その前の2016年のリオデジャネイロ五輪でも銅メダルを獲得しているから、なんと3大会連続の五輪メダリストとなった。

 

柔道では、かつて「五輪3連覇」を成し遂げた野村忠宏選手と、5大会連続メダルの田村(谷)涼子選手(金2、銀2、銅1)など、凄まじい結果を残したレジェンドがいたが、それに続く偉業か。

 

さらに素晴らしいのは、全試合一本勝ちか技ありによる圧倒的な内容だったこと。海外のインチキチャンピオンらに見られる「姑息な反則勝ち狙い」とはまったく次元が違う。もっとも、そんなセコイ手を使う必要がないくらい危なげのない王者の貫禄で、世界選手権3連覇中の決勝相手をも圧倒し、格の違いを見せた。

 

ところで最近気づいたが、いつの間にか「効果」と「有効」がなくなっているではないか。その代わりに「指導」のバリエーションがやたらと増え、少しでも攻めが出ないとすぐに指導を出される。寝技に行こうとしても、すぐに止められてしまうなど、柔道の醍醐味がどんどんと消されていく。

 

「オリンピック柔道」というのは、日本で生まれた「柔道」という武道ではなく、海外で流行っている「JUDO」なるスポーツである、とは以前から指摘してきたが、回を重ねるごとに益々劣化していくのは実に嘆かわしい。

 

◆体操

女子団体決勝で、日本は8位に終わった。

前日に金メダルを獲得した男子とは違い、元々メダルには程遠い女子だけに、これまで過去の大会で女子が話題になることは殆どなかったが、今回は開幕前からセンセーションを巻き起こした。

ただし競技の実力ではなく、スキャンダルで・・・

 

大会直前にエースの宮田笙子の「飲酒喫煙」が発覚し出場辞退!

 

実はワタクシ自身も、10代の学生時代から酒もタバコも自由にやっていたから

「たかが酒やタバコくらいで大騒ぎするな!」

と、出場辞退(事実上の出場停止?)は納得いかない派である。

 

まあワタクシ自身の場合は、幸いにして(?)何の才能もないから宮田選手のように世の期待を背負ってもおらず、たとえバレたとしても何の影響もないのをよいことに野放図に好き放題やっていたものだが、今回のような開幕直前に発覚したところには意図的なものを感じ、余計に憤慨したのである。

 

もちろん、宮田選手が「たかが飲酒喫煙程度のことで」五輪に出場できなかったことへの同情は大いにあるし、いくら飲酒喫煙をしようが結果を出せるなら文句はないと思う。ただ仮に宮田が出ていたとしても、トップ国との総合力の差は歴然だけに日本のメダル獲得はまったく無理だったろう。

 

ここまで日本が獲得した金メダルは7個となり、オーストラリア、チャイナ(6)、地元フランス(5)を抑え依然トップを走る。アメリカはまだ4つだ。

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