2006/08/13

ブラームス 交響曲第2番(第2楽章)



ブラームスは、ペルチャッハから批評家エドゥアルト・ハンスリックに宛てた手紙に  

 

「ヴェルター湖畔の地にはメロディがたくさん飛び交っているので、それを踏み潰してしまわないよう、とあなたは言われることでしょう」

 

と書き送っている。

 

その後、ブラームスは2年間続けてペルチャッハで夏を過ごし、この地でヴァイオリン協奏曲やヴァイオリンソナタ第1番「雨の歌」などが生み出された。ブラームスの親友のひとりである外科医のテオドール・ビルロートは、第2交響曲に接して

「ペルチャッハは、どんなに美しいところなのだろう」

と語ったとされる。

 

2楽章

三部形式あるいは変形されたソナタ形式とも見られる。チェロによって、長調なのにもの寂しい雰囲気のある第1主題が演奏される。この主題は、ブラームス自身

「自分の生涯で一番美しい旋律」

と語ったと言われるように、ブラームスらしい滋味あふれる美しい曲。

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