2024/08/10

金メダルラッシュが止まらない(2024パリオリンピックpart11)

◆レスリング

レスリング競技のメダルラッシュが止まらない。

この日も男子フリー57キロ級の樋口黎、女子57キロ級の櫻井つぐみがアベック「金」で、3日連続で金メダルを獲得。

 

2016年のリオ五輪「銀」の樋口選手、東京五輪では惜しくも代表の座を逃したが、8年越しの悲願を達成。片や櫻井選手は五輪初出場ながら、見事下馬評通りの実力を発揮しての「金」は立派だ。

 

今大会でのレスリングの金メダルはすでに4つ目となったが、さらに男子フリー74キロ級の高谷大地、女子62キロ級の木咲良もともに決勝進出を決め、まだまだ上積みが期待できそうな勢い。

 

◆ブレイキン

新種目のブレイキンで見事、湯浅亜実が「初代金メダリスト」の座を射止めた。

前回から正式種目になったスケボーでメダルを量産した日本勢が、またしても新種目での世界制覇は素晴らしい。

日本選手は、新しい種目に強いのか? 同じく今大会から採用されたスポーツクライミングでも、高校生の安楽宙斗が銀メダルを獲得するなど、若い力の躍動が目を瞠る。

 

武道などで日本が強いのは理解できるが、こうした欧米発祥の競技で日本人がこれだけ活躍できるのはなぜだろう。特に今大会はお家芸柔道の結果がイマイチだっただけに、それとの対比からも新競技での日本選手の躍進ぶりが際立った。

 

日本の得意とする柔道や体操などの日程が集中する前半は好調でも、後半はメダルに手が届かないケースがこれまでのパターンだったが、このところの新競技での躍進によって、後半にもメダルを量産できているのは素晴らしい。

 

これで日本の金メダルは一気に16個となり、海外開催のオリンピックでの最多タイ記録となった。残りまだ金メダルが取れそうな種目が2~3はあるだけに、新記録達成は間違いない。

 

◆ゴルフ

3ラウンドを終え、山下美夢有はトータル7アンダーとして3位タイで最終日を迎える。日本選手でも抜群の安定感を誇る山下だけに、最終日に大逆転金の可能性は大いにあるのではないか?

 

卓球

男子団体3位決定戦で日本はフランスに敗れ、2大会連続のメダルを逃した。

初戦のダブルスを落としたのは仕方ないとして、2試合目の張本が落としたところで勝負あったとみる。

 

張本ばかりに頼っていてはいけないのだろうし、戸上も良く頑張っていたとはいえ、日本のメンバー構成では、どうしてもエースの張本が2勝しないと強豪国には勝てない。

 

張本は確かに成長しているのだが、シングルス準決勝のチャイナ選手との対戦でもそうだったように、最後のあと一歩のところまで相手を追い詰めながら、肝心なところで勝ちきれないのである。

 

こうした点が、あの東京五輪での勝負強さが神懸っていた水谷のような「絶対的エース」と比べ、物足らなさを感じてしまうのである。

 

とはいえ、張本はまだ21歳と若い。この悔しさを糧に、さらに逞しくなっていくだろう。

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