2006/05/11

ホテル編(6)

 京都旅行の際の悩みの種は、宿泊するホテルである。

 

 元々、ワタクシが京都に旅行する時期といえば、春と秋の桜と紅葉がピークという京都でも最も観光客の多い時期だから、直前の予約ではなかなかホテルが取れない。実際、これまでにもどうしても予約が取れずに、大阪のホテルに連泊して行き来した経験も数度あった。

 

 そんなある時、ネットで検索をして見つけた「Aホテル」に泊まったのだったが、これが思わず気に入った。当時のワタクシの条件は、鉄道沿線でネット接続環境のあるホテルというものだったが、この「Aホテル」は京都駅から歩いて10分以内であり、また光ファイバーの高速インターネットに接続出来るという両方の条件を満たしていた。

 

 さらに嬉しい事に、このホテルには最上階に大浴場があったのだ。広々とした大浴場だけでも気持ちがよいが、それに加えて露天風呂まであるのだから尚更結構な話である。よもや天然温泉ではあるまいが、それでも交通の基点となる京都駅から歩いて10分弱という好立地で、まさか露天風呂まで入る事が出来るなどとは考えてもいなかっただけに、風呂好きにとっては非常な掘り出し物といえた(さらに春や秋だけに、余計に露天風呂が気持ち良かった)

 

 このホテルは、全国に幾つかのチェーンを構えていたが、京都には駅前に三つと祇園にあり、ワタクシが泊まったのはその中で唯一予約の空きがあったホテルだったが、ネットで見るとそのホテルだけが大浴場&露天風呂を備えているのである。

 

 その後、予定倒れでキャンセルをした分も含めて何度も予約の検索をしたが、常に空室が残っているのはこの店舗のみであったが、ワタクシには充分だった。

 

 (これで京都旅行での、ホテル予約の苦労から開放された)

 

 と、大助かりだったのだ・・・

 

 しかしながら、考えてもいない事が起こるのが世の常である。あのインチキ建築士(?)に端を発した、一連の違法建築騒動が世間を賑わしていたのは、ニュースなどを見ずに世事に疎いワタクシといえど多少は知っていたものの

 (今後の京都旅行の際には、定宿に)

 

 と心に決め込んでいた、あの「Aホテル」にまで累が及ぶ事になろうとは、まったく予想だにしていなかった。

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