2006/07/07

チャイコフスキー バレエ組曲『くるみ割り人形』(2)

 


とっても好きな曲 (*^m^*)

 

このバレエはクリスマスの夜のお話のため、世界的にクリスマス・シーズンに上演されることの多い作品である。

 

あらすじは、次の通り。

クリスマス・ツリーのある居間での楽しげなシーンからバレエは始まる。人形使いのドロッセルマイヤーが色々な人形を出し、最後に「くるみ割り人形」を出してきて、他の子供は嫌うがクララはとても気に入った。パーティがお開きになった後の夜更け、ねずみの大軍とくるみ割り人形率いる鉛の兵隊が戦う。戦いが終わりねずみ軍が引き上げると、くるみ割り人形は王子に変身しクララもレディになっていた。

 

この後、2人は手に手を取って、おとぎの国へ向かう。おとぎの国では祝宴となり、各国の民族舞踊などが踊られる(こういうのを「ディヴェルティスマン」と言う)

 

最後に、クララと王子によるグラン・パ・ド・ドゥが踊られる(「こんぺい糖の精の踊り」の音楽。こんぺい糖の精が踊る場合と、クララが踊る場合の2種類の演出がある)

 

場面は一転して、クララの部屋に戻り、おとぎの国の祝宴はすべて夢だったとわかったクララは、くるみ割り人形を抱きしめる。

 

トレパーク(ロシアの踊り)

演奏会用組曲に含まれている曲で、ロシア農民の踊りである。モルト・ヴィヴァーチェという指定通り、実に活気のある曲だ。力強いメロディが第1ヴァイオリンによって繰り返され、後半はテンポを上げて嵐のようなアッチェレランドで締めくくる。

 

このバレエには、子供でも楽しめるようなシーンが沢山あるのが、クラシック・バレエの最大の見せ場であるグラン・パ・ド・ドゥがなかなか出てこないため、初演では予想外の不評になった。その後、徐々に真価を認められるようになったが、振付については未だに決定版がなく試行錯誤が続いているらしい。そういう意味で、このバレエはチャイコフスキーの音楽の魅力によるところが、特に大きい作品と言える。



中国の踊り

ファゴットとコントラバスの単調な伴奏の上に、フルートが一気に音階を駆け上がっていく特徴のあるメロディを演奏します。弦楽器によるピツィカートも、中国風の味を出しています。



あし笛の踊り

アーモンド菓子の女羊飼いが、あし笛を吹いて踊る曲です。弦楽器のピツィカートの伴奏に乗って、3本のフルートが思わず耳を弾き付けてくれるような魅力的なメロディを演奏します。中間部は短調となり、金管楽器が新しいメロディを演奏します。

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