2006/07/22

契約の悩み

 早いもので、東京に出て来て二年が経った。暑いさなかに当てのない転職活動で上京し、ウィークリーマンションに滞在しながら、己の技術を活かせる仕事を捜し求めていたのは二年前の事である。

10月(正式採用は11月)に今の秘密の現場に入り、こちらの方も早や二年が経過しようとしてる。そんな事で先日、口実を設けて逃げ続けていた所属会社の代表A氏と、数ヶ月ぶりに新宿でミーティングをした。今の契約が一年単位だから、そろそろ二年目の区切りとなるため契約をどうするか、という打診である。

2年近く勤めて来た、今の現場のワタクシなりの評価は以下の通り。

■メリット
・これまでに比べ、ギャラがかなり高額(約10万増)
・勤怠がルーズでよい
・上司に当たる人物が存在しない

■デメリット
・技術的な達成感がない

といったところか。

これまでは、東京進出に掛かった費用の元を取る事を考え、相場よりかなり高額のギャラは魅力だったが(逆に、それがために毎月の国民健康保険料が家賃の約半分に迫ろうかという、バカ高いものになってしまったのだが・・・)、そろそろその分の元は取れたと思う(それに伴って、税金もバカ高くなって来ているし)

上に挙げたようなメリットは、恐らくは他の現場には期待出来ないこの現場ならではの魅力なのだろうが、今の現場では最も欠けている仕事上の達成感や充実感といったものこそは、エンジニアとして最も大事にしなければならないと、日増しに実感しているのが本音である。

これは決して「エンジニアとしての良心」などというキレイ事ではなく「もっと技術的に高度な仕事に携わりたい」という、純粋な欲求だ。それが実現するなら、今の給料が下がるのも仕方がないと思っている。

そういった趣旨の気持ちを、A氏にはそれとなく匂わせながら伝えた。

「なるほど・・・技術者の気持ちは、私にはよく理解できませんが・・・次の契約はどうしますか?」

選択肢としては

・9月の契約切れで終了する
・再度、一年の延長契約を結ぶ

という、二者択一となるのが厄介だ。9月で辞めるには、まだまだ次の準備が不足しているし、さりとて今の達成感のない状況を我慢するには、これから一年はあまりに長過ぎるのである・・・

と、この記事を書き終わってupする1時間前に、あたかもタイミングを見計らったかのように、数ヶ月ぶりにあのT氏から「来週、上京します」のtelが・・・

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