2006/07/08

チャイコフスキー バレエ組曲『くるみ割り人形』(3)

 


このバレエ音楽は、演奏会用組曲の形でも親しまれています。チャイコフスキー自身が8曲を選んで,作品71aとして発表しています。演奏時間が25分程度で大変良くまとまっているため、チャイコフスキーの管弦楽作品の中でも最もよく親しまれる曲となっています。

 

花のワルツ

全曲中もっとも華やかで有名な曲です。チャイコフスキーの作品のみならず、クラシック音楽の中でも非常にポピュラーな曲であり、単独で演奏されることも多い。もちろん演奏会用組曲に含まれています。

 

こんぺい糖の精の侍女24名が華麗に踊ります。序奏にはハープが効果的に用いられ、続いてハープのカデンツァになります。その後、ホルンが優雅なワルツのメロディを和音で演奏します。続くワルツは、弦による有名な旋律である。このメロディをクラリネットが受けます。フォルテになって盛り上がると、弦楽器がスルスルと入ってきて非常に豪華な感じのワルツになります。

 

その後も、フルートやオーボエの魅力的なメロディが次々と出てきます。途中、ちょっとメランコリックな感じになりますが、最後はますます豪華な感じになり、テンポもアップして華麗に終わります。チャイコフスキーのメロディメーカーとしての才能、サウンドの魅力などが凝縮されて、とても魅力的な曲です。

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