2008/04/27

GW突入

 いよいよ待望のGWがやって来た!

初日の26日は予想外の雨に見舞われたものの、週間予報を見る限りは好天が続きそうで、どの日程も絶好の行楽日和となりそうである。数日前にGWの予定について記載したが、連休前に仕事が多忙を極めた。そのため予定していた27日からの旅行は、宿の予約が出来なかったり予定を作っている時間がなくなり、28日の休みを30日に変更する事に。2627の週末は自宅で過ごし、29日に石和温泉に出かける手はずを済ませた。

とはいえ、心は既に甲斐の国に飛んでいる。26日は雨の中、ヨドバシカメラマルチメディア吉祥寺に出かけ、28mmの広角レンズを備えた新しいデジカメを購入するなど準備は万端だ。

予定では初日に昇仙峡に登って五月晴れの自然を満喫し、夜は温泉とアルコールで疲れを癒す。2日目は、清里や八ヶ岳にまで足を延ばしたいところだが、日程的にキツければ清里は富士五湖とともに別機会に譲り、フルーツパークや勝沼ぶどうの丘、恵林寺、善光寺辺りを廻りたい。いずれにせよ初めてとなる山梨県は、少し検索しただけだが見所が満載のようで2日ではとても足りない。

住んでいる吉祥寺からは、甲府や石和温泉は中央線一本と便利なのだが、かれこれ4年も住んでいながら未だに一度も行ったことがないというのは、まことに迂闊だった。これまでに静岡、神奈川側からの富士山は何度か拝んできたから、今度は反対側からの富士遠望も大きな楽しみである。

2008/04/23

美食家の決意(「ロッシーニの料理」part2)

「ロッシーニの料理」より引用

 <ロッシーニが、このようにすっぱりと音楽界から身を引いたのには、かなり作為的なものを感じずにはいられない。つまり後世に名を残すために、わざと絶頂期に引退したのではないか、と思われるフシがあった。

 ロッシーニの流行らせたオペラは、それまでの正統派オペラとは趣を異にした「オペラブッファ(opera buffa)」である。それまでのオペラが神話や伝説にテーマを採った、いわゆる貴族趣味的な高尚なものだったのに対し、ロッシーニが旋風を巻き起こした「オペラブッファ」は、普通の日常を題材に採った肩の凝らない内容の、要するに「喜歌劇」である。

 同時代に活躍した、ドニゼッティ、ベルリーニとともに「オペラブッファの三巨頭」として、オペラブッファ旋風を巻き起こした。が、人間とは飽きっぽいものであり、また流行というものはいつまでも続くものではない。

 ベルカント・オペラ(bel canto opera)の巨匠・ベルリーニは若くして夭逝してしまい、それに代わって、後にイタリアオペラ界に君臨するヴェルディが登場してくる。ヴェルディによって、本来の正統派オペラ=セリア(opera seria)への回帰を渇望する動きが高まりを見せ、ブームの続いたオペラブッファも、そろそろ下火になりつつあるという背景があった。

 元々、ロッシーニはグルメな人である。グルメは、おいしい物をおいしい時に食べ、不味い物や旬を過ぎて不味くなったものは、食べないものだ。ロッシーニの突然と思われた引退も、実はこうした背景を読んでの緻密な計算によるものだったのだと思えば、あながち不思議ではない気がするのである>

 <トゥルヌドそれ自体はフィレ肉の上等な部位だから、そのステーキを「ロッシーニ風」と称するには別な条件がいる。それが肉に乗ったトリュフとフォアグラ。この組み合わせをロッシーニが頻繁に料理へ用いたことから、現在は料理用語辞典でも「ロッシーニ風」を「トリュフとフォアグラの付け合わせ」と説明している。世界三大珍味のうち2つのカップル、ロッシーニはそれを自分の料理の基本素材にしたのである>

<イタリアの研究家アーダ・ウルバーニによると、トリュフ(truffe []tartufo []に関する記述は、紀元前3000年のメソポタミアに遡る。もちろん古代ローマでも珍重されていたが、イタリア半島では採れずに中近東や北アフリカから輸入したという。その後、帝政ローマ末期に忘れられ、再び王侯貴族の食卓を飾ったのは、ルネサンス時代であった。

ブリア=サヴァランが「料理のダイヤモンド」と呼んだこの珍味、ロッシーニは作曲家らしいニックネームを与えた。それが「きのこのモーツァルト(Mozart dei funghi」である>

<トリュフとひと口に言っても様々な種類があり、ロッシーニの生まれたマルケ地方だけでも16種に分類されている。一般には、黒トリュフと白トリュフに大別され、日本ではフランスのペリゴール産黒トリュフが最高級品。これに対しイタリアでは、香り高いピエモンテ産が「アルバの白トリュフ」として珍重されている。値段は香りの強さや形の良し悪しで異なり、上質な白トリュフはキロ30万~40万円とフランス産の三倍の値がつく>

<ロッシーニが愛したのは、中部イタリア・ウンブリア産の黒トリュフと、北イタリア・ピエモンテ産の白トリュフ。新鮮な白トリュフのサラダを考案した彼は「トリュフを生食した最初の人」という評判を得た>

 トリュフにまつわる、ロッシーニのエピソードを紹介しておこう。最初は、著名な作家ゴンクールが1876120日の日記に記した、貴族のサロンで披露されたエピソードである。誰かがパガニーニの演奏会を聴いた翌日に、ロッシーニがこのヴァイオリニストに宛てた手紙の話をした。その中でロッシーニは、自分の人生でかつて3度しか涙を流したことがないと告白した。

最初は、自分のオペラが初めて観客に野次られた時。2度目は友人たちとの舟遊びで、手にしたトリュフ詰め七面鳥を湖に落として。最後は、前日パガニーニの演奏を聴きながら。もう1つはエウジェーニオ・ケッキ『ロッシーニ』(1898年)に紹介された笑い話である。

友人との賭けに勝ったロッシーニは、トリュフ詰め七面鳥を受け取ることになっていた。ところが負けた方は、そのことをすっかり忘れてしまっていた。 しびれをきらしたロッシーニは、友人の家を訪れ訊ねた。

「例のトリュフ詰め七面鳥は、いつ食べられるのかね?」

「それがですねマエストロ、まだ最高級のトリュフが採れる季節じゃないのですよ」

「まさか、そんなはずはない!
七面鳥がトリュフを詰められるのが嫌で、そんなデマを流したにちがいない!」

「トゥルヌド・ロッシーニ」と並ぶロッシーニの創作料理の傑作、それが銀の注入器でフォアグラとトリュフのソースをマカロニに詰める「注入マカロニ、ロッシーニ風 Maccheroni siringati alla Rossini」である。今では忘れられたこの料理、19世紀のパリ美食界でセンセーションを巻き起こした。

2008/04/20

GW

 来週末から、いよいよGWに突入である。

年末年始は強制的な10連休を作られながら、結果的には大した事が出来ず、無計画にダラダラ過ごしてしまった。GWこそはリベンジの時とばかり、シコシコと仮予定を作成中だ ( ̄ー ̄)ニヤリッ

まず28日を休暇にして、26日の土曜から29日の「みどりの日」までを4連休にする。30日~2日は出勤になるが、3日~6日がまた4連休だから、二週続けて土曜~火曜の4連休が出来た。1週間を超えるような「大型連休」にはならなかったが、前半と後半の中型連休を組み合わせれば、立派な「大型連休」と言えるかもしれない。

京都・奈良や伊豆・箱根の温泉など、行きたいところは山ほどあるものの、なにせ時期が時期だけに今からホテルや宿の予約を取るのは至難の業であろう。この時期、日帰りの地味な旅が続くのは覚悟の上である。

花の好きなワタクシにとっては、GWこそは一番の観光シーズンなのだが、同時に人込みは極度に嫌いだから、満員の混雑に揉まれる不快さは普段の通勤時だけで充分だとばかり、これまではGWに出歩くのは極力避けてきた。が、今の現場は平日の休みが非常に取り難い状況だけに、GW期間が五月晴れの好天に恵まれる事を願いつつ、今年はしっかりと休暇を堪能してやるぞー (≧Д≦)ノ オー!!