2003/09/30

ベートーヴェン 交響曲第6番(田園)第5楽章



 《クラリネットとホルンで、牧人の笛のような「ドーソーミ,ドーソーミ...」という、長閑な主題が出てきます。
 
 これに導かれ、ヴァイオリンが優雅な第1主題を演奏します。
 
 嵐の後に聞くと、本当にほっとします。

 第2主題は下降してくるようなメロディが、とても感動的に響きます。

 再度、第1題が出てきた後,展開部になります。

 新しい主題も出てきて、長閑に進んでいきます。

 再現部の後のコーダでは、第1主題がちょっと名残惜しそうに演奏されます。

 ホルンが「ドーソーミ、ドーソーミ」と演奏する中、すっきりとした風情で結ばれます。

 短い序奏の後、第1ヴァイオリンが喜ばしい気分の第1主題を歌い、次々にこのテーマを繰り返します。
 
 このテーマは、第1楽章のメインテーマと同じ気分に浸ろうとでも言うかのごとく、平和でのびやかな気分をもたらします。

 第2主題も、この気分を助長するような役目を果たしています。

 こうして、極めて穏やかな田園風景の広がりを感じさせて、曲は終結します》

※参考 http://www.oekfan.com/note/

  最終楽章は、日の出のような神々しく光り輝く荘厳な音楽だ。

  《交響曲第6番《田園》は、交響曲第5番「運命」と同じ年に完成し、兄弟のように誕生しました。
 
 「運命」が一音の無駄もないと感じさせるように簡潔に濃縮され、一小節ごとに変化する音楽が精神的な迫力を持っているのに対し「田園」は伸びやかな気分でリラックスした流れを持ち「運命」が作り出した音の論理性から考えると、全く正反対の詩的な標題まで持っている
 
 しかし、誤解してはいけない。

 「田園」は、決して安っぽい標題音楽ではない

 旋律の展開技法は隅々まで考え抜かれ「運命」とは別世界の統一の取れた世界を創り上げている》

2003/09/29

ベートーヴェン 交響曲第6番(田園)第4楽章




 非常に写実的な楽章である。

 低弦がおどろおどろしく登場し遠雷のような雰囲気を醸し出すと、続くヴァイオリンの半音的な音の動きも不気味さを漂わせる。

 続いて、雷が近くで落ちたような激しい描写を経て、下降するメロディが出てくる(指揮者の岩城宏之によると「ウィーンの本場の雷をリアルに描いている」とのことです)

 ティンパニの一撃、ピッコロ、2本のトロンボーン・ティンパニーが初めて加わって効果をあげ、低弦の動きなどにも雷雨の雰囲気がよく出ている。

 ピッコロなども動員して豪華なクライマックスを築いた後、次第に嵐は弱まり雷の音も遠ざかっていく。

 やがて嵐は収まり、フルートが鳥の飛ぶ様子を静かに表すと、最終楽章へと繋がる穏やかなメロディが登場し、切れ目なく終楽章へと続いていく。
※参考 http://www.oekfan.com/note/beethoven/sym6.htm

2003/09/28

神童にゃべっちの本領  (´0ノ`*)オーホッホッホ


  前年から、A市の「読書感想文コンクール」に提出を義務付けられた『B小』生徒。

元々、読み書きの能力はずば抜けていたが、この頃《世界文学全集・名作童話》を読み漁っていた事もあり、国語はほぼ判で捺したように「100点満点」が続き、小学5年生にして早くも「中高生レベルの国語力」と教師に言わしめたほどだった。

学校が定期的に発行していたPTA向けの小冊子には、優秀作品として数人の生徒の作文が掲載される慣わしだったが、投稿した時にはこれにも毎回欠かさず登場する常連だ。

何度か巻頭を飾った事もあるなど、創作文は得意中の得意だった。

一方、自由テーマの作文とは違い、読書感想文には興味がなかっただけに、これまで投稿したことはなかったが、前年は「夏休みの課題」として全生徒の参加が義務付けられた。

夏休みの宿題などは、それまでまともにやったためしがない。

ましてや特に面倒な読書感想文などは、やったとしても最も後回しだから 

あ、忘れた・・・

で切り抜けようとしたものの、石頭の老教師から

「バカモノ!  
明日までに書いて来い!」

と怒られた。

仕方なく過去に読んだ作品を思い出しながら、その日のうちに速攻で仕上げてお茶を濁したが、どう間違ったか「やっつけ仕事」として適当に書いたこれが「優秀賞」を獲得してしまい

(あんな適当に書いたヤツが「優秀賞」とは・・・だったら、もっと真面目に書いておくんだった・・・)

と、後悔することになった。

そのような経緯があっただけに、この年だけは「読書感想文コンクール」に賭ける意気込みが違っていた。

この年は「高学年(5年生と6年生)の部」だけに5年生には不利な状況だったが、真面目に仕上げた力作は前年とは比較にならぬできばえで、我ながら自信たっぷり。

担任からも

「兄貴に書いて貰ったんじゃねーだろーな?」

などと、あらぬ嫌疑を掛けられたほどの内容であった。

そして結果は・・・?

《高学年の部》で、見事「最優秀賞」を受賞!!!

『B小』においては《神童》の名を欲しいままにしてきたとはいえ、それでも『B小』という井の中に止まらず「A市の全小学生」から選ばれたという誇らしさもあった。

この作品は続く県の審査をクリアし、A市全体としても滅多にない「全国審査」に進む快挙となり、最終審査でメデタク「入選」を射止める結果に。

夏休みが終わり、朝礼で校長から

5年生のにゃべっち君が、見事A市の読書感想文コンクールで「最優秀賞」を獲得し、全国審査でも「入選」を果たすという快挙を成し遂げてくれました!」

と紹介され、並み居る6年生を押しのけて壇上に上がった神童にゃべっち。  

全校生徒を前に《受賞の喜び》の挨拶を行うことに。

「A市」の方は、他の学年に入選者が数人いたものの「最優秀賞」は、ただ一人。

また『B小』生の「全国」入選者は、数十年ぶりという大快挙だ。
まだ記憶に新しい「スカートめくり事件」を境に、すっかり《スケベ男》に成り下がったかに見えた神童だったが

「やっぱ、にゃべちゃんは凄い!!」

「B小の誇り!!」

などと、生徒ばかりか教師らからも称賛され

「将来はやっぱり、芥川賞作家かな・・・」

などと、またしても得意の絶頂に ( ´艸`)ムププ