2012/10/25

立山黒部アルペンルートの旅

2日目はメインイベントの立山黒部アルペンルートである。

 

なんとか6時過ぎに起きると、ますずしやホタルイカ、カニ汁など名物のバイキングで腹ごしらえをし、立山駅へ。扇沢までの切符を買い出発だ。ルート最初の美女平を皮切りに、コースの中心となる室堂までの高原バスの旅は圧巻だった。バスは満席で「補助席か?」と覚悟したものの、先に一人で座っていた外国人客が「どうぞ」と席を譲ってくれるという僥倖に恵まれたことは、感謝しなければならない。

 

トンネルトロリーバスで大観峰まで行くと、ようやく休憩時間ができた。立山ビールを片手に展望台から望む北アルプスの山々が、色取り取りの天然の化粧に包まれた姿は見惚れるばかりである。が、いつまでも見惚れているわけにもいかず、今度はロープウェイで黒部平へ。2時間待ちの帰還となった前日とは打って変わり、幸運が続くこの日は順番待ちの先頭になった。後ろから押してくるバーさんを退け先頭に陣取ると、7分間の短い至福の時間を目に焼き付けておく。


濃厚ソフトクリームを食べ、ケーブルカーで黒部湖に移動。 



 スタート直後に停電で停まってしまうというアクシデントに見舞われたが、10分程度で復旧するとその後はスムーズに進んで黒部湖へ。黒部ダムの上を歩きながら展望レストラン(とは名ばかりの)で、ビールと山菜そばを注文。相棒は念願の「黒部ダムカレー」にご満悦だ。水不足のため遊覧船ガルベの乗れなかったのと、大放水を見られなかったのは残念だったが、それでも高さ186mと日本一を誇るダムの迫力は満点だ。

 


  旅程はいよいよ佳境へと入り、ルート終点の扇沢に到着。この後、路線バスは大町温泉郷で途中下車し「酒の博物館」で1500本の一升瓶に囲まれ、楽しみにしていた地酒の試飲をする。いい気分になったところで、薬師の湯を堪能した。帰りはスーパーあずさで、手前の立川で停まるのを忘れ、相棒に合わせて1000円も高い新宿行の切符を買うというチョンボもあったが、充実した旅だったのは間違いない。

 

コースの選定は相棒に任せきりで、前日は暢気にフットネスへ行って寝る前の15分で慌てて荷物を詰め込むという相変わらずのズボラさながら、相棒の丁寧な下調べと土地の親切な人々に助けられ、ほぼ目的は達成できたようだ。久しぶりの泊まり旅行だが、遠出と移動の足が大きく12日で約7万の出費は想定を1万ほど上回ってしまったが (=´ω`=y─┛~~

2012/10/24

黒部峡谷トロッコの旅

紅葉見物を兼ねて、かねて念願だった「立山黒部」に行ってきた。かつて愛知県に住んでいた頃から行きたいと思いながら、交通の便の悪さもあって遂に行けないままで来ていた。とはいっても、東京からでも「新幹線とき」を利用しても片道4時間は変わらない。仕事の日より1時間早い朝6時過ぎに起床し、8時前の東京発「とき」に乗り込む。


相棒が用意してくれておいた駅弁をパクつきながら、初めての北陸の旅を楽しむ。越後湯沢までは1時間少々とさすがに早かったが、そこから「特急はくたか」とローカル線を乗り継いで、なんとか昼に宇奈月温泉に到着した。

 

ここから、名物「トロッコ列車」の旅が始まる。


「世界の車窓から」を思わせるような素晴らしい景観を楽しむうちに欅平に到着。お世辞にも立派とは言い難いが、1件しかなさそうなレストランで名物の「黒ラーメン」と「白エビのかき揚げ丼」(そばが売り切れだった)で腹ごしらえをし「猿飛峡(特別名勝、特別天然記念物)」を見学。トロッコの時間に合わせて15時過ぎに駅に戻ると、なんと2時間先まで予約が埋まっているという大失態だ。かくて奥鐘橋、人喰岩、名剣温泉まで足を伸ばしても30分で、他に見るべきものはない。折角だから名剣温泉に入ろうかというところだが、日帰り入浴は「PM2時まで」では話にならない Ψ(ω

 

当日泊まるホテルを予約していなかったため、この時間を利用して予約を入れようとしたものの、WILLCOMがずっと圏外なので、仕方なくビールを飲んだり土産物を買ったり、あるいは帰り支度をしていた観光案内のジー様の相手をしたりしながら、どうにか時間を潰した。

 

予定より大幅に遅れて宇奈月駅に戻ったのが7時過ぎで、ようやく予約をした温泉付きホテルのある富山までは、さらに1時間以上かかる。電車の時間は30分後に迫っていたため、慌てて目についた駅前のレストランとも居酒屋ともつかない店に入った。

 

「あまり時間がなくてね・・・7時半の電車に乗るから、早めに作ってくれないかな?」

 

と無理な注文を出すと、混雑した店内を見渡したねーさんは

 

「順番にお出ししていますので、どのくらいかかるかわかりわかりません・・・」

 

「だったら、20分くらいでできる料理を作ってほしい」

 

と、まずはすくにできる刺身の5点盛りをつまみに宇奈月ビールをグイッ。無理押しが聞いたか、だし巻き玉子、宇奈月サラダ、黒部名水ポーク生姜焼き、帆立バター、おにぎりと、注文した料理が次々に出てくる。しかも、どれもが予想以上に旨かった。

 

こうなると、腰を据えて飲みたくなるから勝手なもので、さらにスーパードライのジョッキに加え、黒部峡特別本醸造に差し掛かったころはすっかり730分台の電車は諦め、氷見うどんなどを追加して1時間以上後の次の電車に遅らせることに。そうして10時過ぎにホテルに到着し、天然温泉を堪能した末に床に入った時は2時近くになっていた 。。(--)ZZZ..

2012/10/15

セラミック(歯医者地獄)(6)

これまで他の歯医者で聞いていた以外にも、悪いところがたくさんあるというのだ。 正確には単に「言う」のではなく、CCDカメラで撮った口内写真をPCの画面で見せて説明を受けた。それによると

 

      (ン年前に被せた)金属の部分に汚れが溜まっているため、外して掃除をする必要がある

      前歯に2本の虫歯がある

      前回「C歯科」で治療した部分が中途半端な状態のため、処置が必要

      歯全体に汚れが溜まっているため、歯石を落とす必要がある等等

 

これらは、診断結果の「必須項目」であり、それ以外にもまだまだ細かいところを見る必要があるとのことであった。「歯石」については「C歯科」で取ったはずだと言うと  「たくさん付いてますよ・・・プラークも溜まっていて、放っておくと菌が繁殖する」と脅された。中でも最もショックだったのは、これまでどの歯科医も異口同音に褒め称えていた、ン十年前の「H歯科」の治療跡について

 

「これも中途半端な処置ですね・・・金属の隙間から食べ物の残滓などが入って汚れが溜まっているので、これも全部治さないといけない」

 

と言うことだった。そして

 

「金属は味噌汁や食べ物の塩分などで徐々に溶けてくるので、いずれまたこのような隙間が出来て同じことの繰り返しになる」

 

とのことで、その歯科の売り物らしい「ファインセラミック治療」を強く奨められた。

 

「値は張るが金属のような経年劣化がないため、永久に虫歯の心配がなくなる」

 

と言う。

 

「費用と回数を説明します。まず費用ですが、このファインセラミックの歯は18万円です。それで両方の奥歯が3本ずつですので、合計6本になりますな。勿論、これは歯だけの料金で、他に治療費が別に掛かります」

 

これにはビックリ仰天した。つまり6本を総てセラミックとやらにすれば、合計50万以上がかかると言うことだ。

 

「ただし、これであれば永久に虫歯にならないことは保証できる」

 

と、その医師はセラミックとやらのメリットを得々と説明した上で

 

「勿論、通常の金属でという選択肢もあります。費用のこともありますので、後はじっくりお考えください」

 

と言った。この説明を聞く限りでは「ファインセラミック」の治療もあるが、嫌なら保険内での通常の治療かどちらかを選べるもののように聞こえたし、本来ならばそれが当たり前だろう。

 

ともあれ、治療が始まった。なにしろ、この歯科は先のCCDカメラといい、最新の設備が揃っていたようだ。それだけでなく、歯科衛生士も若い女性ばかりが揃っており、揃って白衣を着て並んでいるところなどを目にすると、なにやらモー娘かAKB48のような錯覚すら感じてしまう。これがまた目の覚めるような美形揃いで、大してかわいくもないモー娘やAKB48よりは、よっぽどレベルが高かった。

 

それはともかくとして

 

「では、根幹治療を行います」

 

というと、麻酔を行ってあっという間にブリッジを挟んで被せてあった3本分の金属が剥がされた。応急処置をしてこの日の治療が終わり、いざ支払いの段になると

 

「保険内治療が5000円、保険外治療分3400円で8400円となります」

 

という。

 

「保険外治療」など、頼んだ覚えはないが・・・

 

(高け~)

 

と思いながらも

 

(まあ、初回だし「根幹治療」だから仕方ないか・・・他の歯科であれば、初診は大体2500円~3000円程度だろうが、この場合は「CCDカメラ」も使ったし、長年の被せ物も取ったりしたからな)

 

と、自分を納得させることにした。

 

ところが、翌週の2度目の治療が終わると

 

「では、次回はいよいよセラミックのセットをしますので、費用については受付で確認しておいてください」

 

と、医師のペースでトントンと話が進んでいく。

 

(これはまずい・・・早いとこ断らねば!)

 

などと考えているところだった。2度目の治療は、勿論レントゲンもCCD撮影もなければ「根幹治療」もない。殆どなにをやったかわからないが、たいしたことはしていないと思えた。

 

ところが

 

「保険内治療が3600円、保険外治療分が5000円で8600円です」

 

というではないか。

 

(保険外治療の5000円分ってのは、一体なんなんだ?)

 

とショックを受けているのに、さらに追い討ちをかけるように

 

「次回は、セラミック治療を行います。費用ですが、今回3本になりますので治療費と併せて40万円をご用意ください」

 

と、こともなげに言ってのけるではないか。

 

(バカモノ!

そんな金が、どこにあるというか!)

 

という内心の叫びを抑えつつ

 

「ちょっと待った・・・自分はそのような治療を希望したわけじゃなく、今回は通常の保険内治療にして欲しい・・・」

 

というと

 

「当院では、そういうのは行っておりませんので・・・」

 

ということだ。そして、思い起こせば前回の説明では「18万円」だったはずである。「それとは別に治療費が掛かる」とはいっていたが、セラミックの歯そのものは18万が3本で24万だ。この歯自体もバカ高いと言えるが、総額40万ということは「治療費だけでも16万」も掛かるという実にバカゲタ暴利である。