ラベル ワールドスポーツ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル ワールドスポーツ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2026/03/19

【WBC2026】ベネズエラがアメリカを破り初優勝(日本は準々決勝敗退)

■準々決勝

〇ドミニカ共和国 10―0 韓国●

1次リーグは「やっとこさ2勝2敗」ながら「タナボタ」で準々決勝に進出した韓国と、優勝候補の一角に挙げられるドミニカ共和国との対戦は「順当に」ドミニカが圧勝。そもそも韓国の実力は3A以下だろうし、準々決勝の顔ぶれの中で圧倒的に格落ちだから、メジャーリーガーが揃うドミニカの相手ではなかった。

 

〇アメリカ 5-3 カナダ●

こちらもバリバリのメジャーリーガーを揃えたアメリカだが、カナダ相手に予想以上の苦戦をした。1次リーグ最終戦でもイタリアに打ち負けるなど、アメリカの調子がイマイチの感は否めない。

 

〇イタリア 8-6 プエルトリコ●

イタリアが激しい打撃戦を制し、ヨーロッパ勢として唯一かつ初の準決勝進出を決めた。

 

〇ベネズエラ 8-5 日本●

連覇を狙う日本はベネズエラのパワーに屈した。

 

1回表、ベネズエラに先頭打者本塁打が飛び出すも、その裏すかさず大谷が先頭打者本塁打の返礼で同点に追いつく。1点リードされた3回裏には、代打森下の3ランなどで4点を奪い、5-2とリードした。

 

これで日本ペースになるかと思われたが、中盤からはメジャーリーガーを揃えたベネズエラがじわじわと底力を発揮し、日本の繰り出す自慢の投手陣を打ち砕く。一方、日本打線は中盤以降は凡打の山を築き、これといった見せ場も作れずにあっけなく敗退。

二連覇を目指した日本だったが、前回大会では胴上げ投手となった大谷が最後の打者となるという、これ以上ない皮肉な結末となった。

 

■準決勝

○アメリカ 2-1 ドミニカ共和国●

ここまで5試合で51得点と猛威を振るったドミニカ打線も、アメリカの前に1点しか取れず惜敗。アメリカは2大会ぶりの優勝に王手をかけた。

 

〇ベネズエラ 4-2 イタリア●

ベネズエラが逆転の勝利。イタリアは予選でアメリカに勝つ大金星を挙げ、ヨーロッパ勢で唯一準決勝に進出したものの決勝進出はならず。

 

■決勝

〇ベネズエラ 3-2 アメリカ●

準々決勝で日本を破ったベネズエラがアメリカに勝って初優勝。

 

準決勝、決勝の3試合は、どれもが接戦となった。

 

ドミニカは、1次リーグでベネズエラに勝った。そのドミニカにアメリカは準決勝で勝ったが、決勝でベネズエラに負けた。さらにイタリアも1次リーグでアメリカに勝った。

こうしてみると4強に進んだ各チームは、それぞれがもう一度戦ったら、どっちが勝ってもおかしくないくらい実力が拮抗しているのではないか。

 

翻って日本代表はといえば、6大会目にして初めて準決勝進出を逃した。

確かにこれまでの大会とは違い、以前はメジャーリーガーを出し惜しみしていた各国が一流のメジャーリーガーを揃え、ようやく「本気に」なってきた。それだけに、そう簡単には勝てなくなっているのは事実で、メジャーリーガーの少ない日本の準々決勝敗退は決して「番狂わせ」ではなく、実力通りとは言えなくもない。

 

それよりも、ワタクシの疑問は

「なぜ代表監督が、監督経験のない井端なのか?」

である。

 

別に個人攻撃をするつもりはまったくない。ただ、代表監督をだれが決めているのかは知らぬが、どう考えても「わざわざ監督経験のない人物を監督に抜擢した」料簡は、まったく理解不能である。

 

確かにベネズエラは強かったとはいえ、日本にも勝つチャンスが十分にあった。あるいは短期決戦の戦い方を知悉した指揮官なら、違った結果になっていたかもしれない。

 

思えば今大会は、1次リーグから苦戦続きだった。

初戦の台湾戦だけは大勝したものの、続く韓国、オーストラリア、チェコと思わぬ苦戦の連続で、特に「最弱」と思われたチェコ戦も結果は9-0だが、7回までは0-0だった。いかにメンバーを落とした戦いだったとはいえ、アマチュア相手にここまでの苦戦は想定外と言える。

 

試合を重ねるごとに投手陣がほぼ総崩れとなったのは、単純にメジャーリーガーを抑えるだけの力がなかったのだろうが、打つ方では近藤、岡本、牧ら結果が出ていない選手に拘り続けるなど疑問を感じる采配が多かった。

 

短期決戦の戦い方は難しいといわれる。長いシーズンなら最終的には実力がモノをいうだろうが、短期決戦は違う。ましてやWBCの決勝トーナメントとなると、負ければ終わりというシビアな戦いだ。そんなことはド素人でも百も承知のことなのに、なぜ国際舞台での短期決戦はおろか、監督経験すら皆無の人物を敢えて抜擢したのか理解に苦しむのである。

2026/03/12

【WBC2026】1次ラウンド結果

1次ラウンド(予選リーグ戦)が終了し、ベスト8が出そろった。

 

■プールA

≪準々決勝進出≫カナダ、プエルトリコ(3勝1敗)

≪予選敗退≫キューバ(2勝2敗)、コロンビア、パナマ(1勝3敗)

NPBで活躍するモイネロ(ソフトバンク)、マルティネス(巨人)を擁するキューバは予選敗退。

 

■プールB

≪準々決勝進出≫イタリア(4勝0敗)、アメリカ(3勝1敗)

≪予選敗退≫メキシコ(2勝2敗)、イギリス(1勝3敗)、ブラジル(0勝4敗)

3連勝で「準々決勝進出と勘違いした」(?)アメリカは、最後のイタリア戦で中盤まで0-8と大量リードを許し、終盤の反撃も及ばず6-8で敗退の醜態を演じた。

「あわや予選敗退か?」という断崖絶壁に追い込まれながら、最終戦でイタリアがメキシコに勝ってくれたおかげで「タナボタで」どうにか準々決勝進出を決めた。

かつてないほどメジャーの大スターを揃えてきたアメリカだけに、まさかの予選敗退を回避できて、さぞほっとしていることだろうw

 

■プールC

≪準々決勝進出≫日本(4勝0敗)、韓国(2勝2敗)

≪予選敗退≫オーストラリア、台湾(2勝2敗)、チェコ(0勝4敗)

日本が4戦全勝で勝ち上がったのは順当だが、2位争いは3チームが2勝2敗で並ぶ大混戦となった挙句、韓国がタナボタで勝ち上がった。

幸いにして、日本と韓国は決勝トーナメントのヤマが別になっただけに、両チームが決勝進出しなければ再戦はない。前回チャンピオンの日本はともかく、韓国がドミニカ共和国やアメリカなどに勝って決勝に進出してくる可能性は限りなく0%と言えるだけに、これ以上嫌な思いをすることはないだろう。

しかし予選リーグ「2勝2敗」で、決勝トーナメント進出とかいわれてもなあ。

 

■プールD

≪準々決勝進出≫ドミニカ共和国(4勝0敗)、ベネズエラ(3勝1敗)

≪予選敗退≫イスラエル(2勝2敗)、オランダ(1勝3敗)、ニカラグア(0勝4敗)

こちらは波瀾はなく、2強が順当にトーナメント進出を決めた。

 

この結果、準々決勝は以下の通りとなった。

 

    ドミニカ共和国vs韓国

    カナダvsアメリカ

    イタリアvsプエルトリコ

    日本vsベネズエラ

 

順当ならドミニカ共和国、アメリカは勝ち上がるだろう。

イタリアとプエルトリコは、名前だけならプエルトリコが強そうだが、今回はイタリアが予選でアメリカにも勝って4連勝と強いだけに、なんとも言えない。

そして日本。

もちろん狙うは優勝だが、ベネズエラもメジャーリーガーを揃えた強豪だけに、簡単には勝てないかも。

2026/03/11

【WBC2026】日本が全勝で決勝トーナメント進出決める(1)

WBCが開幕した。

前回大会(2023)は決勝でアメリカを破り、チャンピオンとなった日本。

これまで「連覇」を達成したのは日本のみだが、今回は「二度目の連覇」がかかっている。

 

グループCは、日本のほかオーストラリア、台湾、韓国、チェコという顔ぶれだ。この中で最も強敵とみられる台湾と、いきなり初戦でぶつかった。

台湾には、過去の大会で好投手に抑えられて苦戦する場面も見られただけに、初戦としてはかなり嫌な相手と言える。

 

〇日本 13-0 台湾●

日本相手には毎度エース級をぶつけてくる台湾だけに今回も苦戦が予想されたが、今回は序盤から予想外の展開が待っていた。

まず、2回表に「千両役者」大谷がいきなり満塁ホームランで敵のド肝を抜く。これに勢いを得たかナント打者15人の猛攻で大量10点を奪うと、3回にも3点を追加。投げては先発・山本が2回2/3を投げ無安打無失点。2番手以降も台湾打線をまったく寄せ付けず、13-0で圧勝。初戦から「日本強し!」を印象付ける戦いとなった。

 

〇日本 8-6 韓国●

初回いきなり3点を奪われたが、すかさず鈴木の2ランで反撃の口火を切ると、3回裏には大谷、鈴木、吉田の「メジャートリオ」によるド派手な3ホームランで大逆転。一気に日本に流れが傾くかに見えたが、日本相手には死に物狂いの異様な執念を発揮する韓国が粘りを見せ、4回に同点に追いつく。

5-5とヒリヒリする展開で迎えた7回。この嫌なムードを立ち払うかのように、鈴木が押し出し四球を選び勝ち越すと、続く吉田が2点タイムリーを放ち、しつこくしがみつく韓国を突き放した。

打線は台湾戦に続いて好調を維持しているが、「格下」韓国に6失点と投手陣に不安を残す一戦となった。

 

〇日本 4-3 オーストラリア●

台湾、韓国に連勝した日本だが、この日は苦戦を強いられる。

6回まで0-1と、ここまで好調だった打線がわずか3安打に抑えられるという苦しい展開だ。

1点を追う7回裏、吉田に値千金の2ランが飛び出し逆転。続く8回には、代打・佐藤のタイムリーでさらに2点を挙げ、リードを広げた。

オーストラリアは、9回に2本のソロホームランで1点差まで追い上げたものの、日本がなんとか薄氷の勝利だ。

これで3連勝となり、早くも1次ラウンド首位通過で決勝トーナメント進出を決めた。

前回大会のメキシコ戦でも、敗色濃厚の展開から逆転ホームランを打った吉田は、さすがに国際大会では頼りになる存在と言える。一方、抑えの大勢は9回に立て続けにホームランを許し、1点差まで詰め寄られる失態。大勢の抑えは危なかしくて観てられんよ。

 

〇日本 9-0 チェコ●

相手はグループ最弱とみられるだけに、多少メンバーを落として主力を温存したとしても楽勝が予想されたが、7回を終わった時点でまで0-0とまさかの大苦戦となる。

8回裏、若月の二塁打に相手失策が絡み、やっとこさ先取点をあげた。これでようやく目が醒めたか、続けて周東の3ラン、さらには村上の満塁ホームランも飛び出すなど遅まきながらに打線が爆発し、この回一挙9点。

投げてはチェコ打線を2安打完封リレーで、日本は前回王者の貫禄を見せて1次ラウンド全勝での予選突破となった。

2024/09/07

【体操女子】宮田選手を応援

女子体操の宮田選手が、オリンピックの前に「飲酒喫煙をしていたことが発覚した」ということが、まるで罪人であるかのような論調は実にケシカラン話である。

 

宮田は何も悪くない。

悪いのは他人の才能に嫉妬するマスゴミなどハイエナどもだ。

 

さらに言えば、このタイミングでの告発というのは内部リークに違いない。実力では到底勝負できない才能あるものに対する恨みややっかみを持ったうす穢い連中が、才能ある者の足を引っ張ろうと常に虎視眈々と狙っている醜悪が残念な日本の構図であり、こいつらは恥も外聞もなくまことに薄汚い手段に訴えてくる輩なのである。

 

そもそも、なぜオリンピック代表選手が酒やタバコをやってはいけないのか?

 

なんでもJOCのルールブックだかに書いてあるらしいのだが、いうまでもなく日本は法治国家なのだから法律が最高法規である。今の法律では18歳以上は成人と認められ、成人の飲酒喫煙は憲法で認められた日本国民の権利なのである。

 

JOCの規定だか規約だか知らんが、一部の関係者が勝手に作ったものが憲法より優先される道理はなく、こんなものは法律の前では紙屑のようなものだ。

そうでなければ、日本が法治国家ではなくなる。

 

であるから宮田は

 

「成人の私が飲酒喫煙して何が問題なのか?」

 

と敢然と突っぱねて堂々オリンピックに出場すべきだった。

が、おそらくは関係者どもに因果を含められ、泣く泣く「辞退を強要された」のが真相であろうと推測する。

 

なんとも可哀そうな話ではないか。

19歳の娘を、こうまで寄ってたかってイジメて一体何が楽しいのか?

 

そもそもアスリートなのだから、いかに酒やタバコをガンガンやろうが結果が出せればなにも問題ないのであって、むしろ酒タバコがいかに実害がないかの証明にもなるから、酒・タバコ嗜好家の活躍は日頃から根拠なき批判を受け続けている好事家にとっても最高の結末ともなるのである。

 

その宮田が国体で優勝した。

 

本来なら五輪で日本代表のエースを張っていたはずの逸材なのだから、レベルが段違いに格下の国体などは宮田なら勝って当たり前というべきだが、あの騒動醒めやらぬ中でも優勝して見せるメンタルは立派だ。

だからこそ、この強靭なメンタルをオリンピックで発揮していたら、と猶更惜しまれるのである。

 

幸い19歳とまだ若いだけに、次の五輪もまだ十分にチャンスはあるだろう。今後は細心の注意を払って(といっても「聖人君子」になどになる必要などは毛頭なく、狡猾な輩に上げ足を取られないようばれないようにやればよいだけw)、次の五輪で目の覚めるような演技を披露して、世間の阿呆どもを懺悔させるような大活躍を陰ながら期待する。

2014/03/31

世界チャンピオン・浅田(フィギュアスケート世界選手権)

一方、女子は浅田真央が「順当に」SPで最高点を叩き出した。

 

(これが、オリンピックだったら・・・)

 

という声も聞こえてきそうだが、そうはいかないのがオリンピックであり、また浅田を取り巻く環境がオリンピックと今では、格段に変わっているはずなのである。

 

その原因は、言うまでもなくKの引退だ。無論、何度も繰り返してきたように、浅田とKではそもそも能力差は歴然だからKの引退そのものではない。Kという選手の背後に見え隠れていた「闇の力」という、途轍もない重圧から解放された浅田が、久しぶりに晴れ晴れとした気持ちで本来の力を出し切った結果と言うに過ぎぬ。至極真っ当な出来の演技が演じられ、それに対する真っ当な採点が行われたという、当然の結果である。

 

実に遅すぎるくらいだが、やっとこさKの引退によって、これから「怪しげな勢力の暗躍」が蔭を潜めていくことだろうと期待している。そのようにして、肩の荷を下ろした浅田が、目を瞠るような高得点で優勝したのは、これまた当然の結果と言うに過ぎないが、改めて称賛されるべきは浅田の逞しい精神力であろう。

 

ところで、引退したKのオリンピックの得点を巡り、K国は「採点見直し」を申し入れたという。ワタクシも、これには大賛成だ。まず、ジャンプなど技術の難易度の高さやスピード感、ダイナミックな躍動感など、どれをとってもKはソトニコワの足元にも及ばないどころか、寧ろ「コストナーとソトニコワの、どっちが金に相応しいか?」の議論になるはずである。

 

次にフリーで浅田が見せた、世界中が鳥肌が立つほどに感動した演技があのような低い点数であった点が見直し対象とならなければならず、その結果スピード感も躍動感も全くない「ピークを過ぎた落ち目の安全運転」に終始したに関わらず、異様に高得点を貰ったKは、メダルを手放さなくてはならない。それにしても、ピークを過ぎた感の強い鈴木は引退するから仕方がないが、村上に至っては世界で戦えるレベルに見えないのに、なぜ協会は村上贔屓なのだろう?

2014/03/30

「持ってる」羽生が2冠(フィギュアスケート世界選手権)

フィギュアスケート世界選手権で、日本選手が男女アベック「金」の快挙を成し遂げた。

 

まずは男子。先のオリンピックでは期待外れに終わった町田が、SPトップに立つ。一方、オリンピック金メダリストとして、すっかり「第一人者」に伸し上がった羽生は、まさかの3位と出遅れ、勝負展開としては非常に面白くなった。

 

迎えたフリー。ここでもノーミスでほぼ完璧な演技をこなした町田が、高得点を叩き出し、金メダリストの羽生と言えど、自己ベストに近い高得点を出さなければ、逆転は難しいというギリギリの状況だ。が、ワタクシは

 

(羽生は完璧な演技をして、逆転優勝する!)

 

と確信していた。

 

なぜ、そのような確信したかと言えば、羽生が「持ってる男」だからである。この羽生というのが実に不思議な選手で、必ず「結果を出してくる」という強さを秘めている。オリンピックがまさにそうで、フリーでは本来の出来からは程遠い内容だったものの、それでも「金」に結び付けるという強さがある。こうしたものは、運などを含めて「持ってる男」が引き寄せる理屈を超えた能力といえる。

 

「オリンピック金メダリスト」として、注目度が格段に上がった今回、しかもあの厳しい状況においてあれだけの演技を演じ切り、結果として絵に描いたシナリオ的な僅差でキッチリ逆転してしまった。これこそ「持ってる男」の面目躍如である。

 

なにしろ表情が明るく、ましてあの童顔の優男だから、嫌われる要素が少ない得なキャラである。対する町田の方は、美少年のイメージには程遠い「苦労人ヅラ」であり、常に持てる全力を出し切っている印象が強い。それはそれで文句のつけようがないが、難易度の高い技も余裕ありげに楽々とこなしているように見える羽生と比べ、やはり天賦の才能の差を感じてしまうのである。

 

元々、長身でスタイルも良い羽生は一つ一つの動作も格段に見栄えがするし、しなやかさと力強さを兼ね備えているという、これまでの日本人選手に不足していた、すべてを兼ね備えた超逸材である。しかも、まだ19歳だ。数年前までの、あの天真爛漫だった浅田真央を見るようである。

2013/08/19

2013世界陸上観戦記(後編)

女子200m決勝は「史上初の9個目の金メダル」を目指すA.フェリックスを中心に「100m金との二冠」を窺うフレイザープライス、さらには「走り幅跳び銀との二刀流」オカクバレという錚々たる顔ぶれだ。

 

そんな期待をよそに、蓋を開ければ大本命と思われたフェリックスが、まさかの転倒!

それにしても、短距離におけるジャマイカ勢の強さこそは恐るべし。男子100m走は「金」と「銅」、さらには4、5位と、なんと5位までの4人をジャマイカ勢が独占した(アメリカ勢は2位と6位)

 

女子も、フレイザープライスが「100m」と「200m」の二冠を達成。男子200m走も「金」&「銅」(さらには4位も)のWメダル受賞だ。昨年のロンドン五輪でも、男子は「金」&「銀」のワンツーフィニッシュを達成し、3-5のアメリカ勢に快勝し、女子も「金」&「銅」を掻っ攫っていったのは、記憶に新しい。

 

このジャマイカの人口は僅か272万人というから、日本でいえば京都府(約265万)と広島県(約285万)の間である。そんな小国が、人口100倍以上の陸上大国アメリカ(3億人超)をも凌駕する勢いだから、驚くばかりだ。果たして、この「ジャマイカの強さ」は一体、何に由来するものなのか?

 

これまでにもオリンピックや世界陸上の都度、繰り返してきたように黒人選手の身体能力の高さ、いやもっとズバリ言えば「野生動物に近い身体構造」を持っているのが黒人選手だと思っている。が、よく考えてみれば、ひと口に「黒人選手」とか「アフリカ選手」と言っても、その誰もが活躍しているのではない。例を挙げれば、先に記したように短距離ではジャマイカ勢が圧倒的に強いものの、例えばアフリカ諸国の選手の目立った活躍はないではないか。一方、中長距離に目を転ずれば、伝統的にケニアやエチオピアの選手が圧倒的に強いが、他のアフリカ諸国や黒人選手は、さほど目立った活躍をしているわけではない。

 

「標高が高いため、長距離に強い」などとも言われるが、必ずしもケニアやエチオピアばかりが高地の国でもあるまい。標高が高くても、ネパールやボリビアなどの活躍は聞いたことがないし、それなりに人口も多くサッカーは強いメキシコなども、陸上は大して強くない。それでも「標高が高いため、長距離に強い」というのはまだしも理屈は適っているが、不思議なのはジャマイカの強さの秘訣だ。

 

「アメリカに近い分、近代的なトレーニングが進んでいる」などと伝わるが、これでは尚更近いキューバやメキシコ辺りに、目立った活躍が見られない説明になっていない。ヘボ解説者どもよ!

ヘタな競馬予想の真似事よりも、こうした謎の研究や解説をする方がよほど有益とは思わないか?

 

それにしてもTV中継のCMの多さと、まったく必要のないスタジオ映像には、心底ウンザリする。一流のアスリート上がりや、若くて綺麗な女子アナなどゴロゴロいるだろうに「ナントカの一つ覚えの」サル顔と五十路近いオバサンに異様に執着する理由はなんなのか?

そもそも、なぜ放送局が毎回同じ局なのか?

上記のような放送運営の問題を含め、TBSにはほとほとウンザリしているのだが、NHK始め他局は、なぜこのクソ放送局の垂れ流しを阻止しようとしないのだろう?

2013/08/16

2013世界陸上観戦記(前編)

まだしも多少は日本人の活躍も期待できるオリンピックとは違い、殆ど日本人の出る幕のないのが「世界陸上」である。逆に言えば、その分だけ純粋に競技の観戦に集中できるとも言える。

 

陸上と言えば、やはり最大の興味は「男子100m走」だ。特に大会前までは、タイソン・ゲイとアサファ・パウエルの好調が伝わっていただけに、絶対王者のボルトになんとか対抗できそうなこの2人が、揃ってドー ピングで出場停止となってしまい、最後の頼みの綱のヨハン・ブレイクも怪我で出場できずとなったのは、なんとも残念だった。

 

もっとも上記のようなライバルが勢揃いしていても、常に頭ひとつは抜けていたのがこれまでのボルトだっただから、さぞかしつまらんレースになるだろうと思われた。が、勝負はわからないもので、前半からガトリンが飛ばしたおかげで、予想外に見ごたえのある展開となる。いつものような爆発的な走りは蔭を潜めたものの、それでも中盤からの伸びは素晴らしく、あれだけ大本命視されながら悠々と勝ち切ってしまうのが、ボルトの凄さである。「9秒77」のタイムで「物足らない」の思わせるのだから、いかに異次元の存在かがわかろうというものだ。

 

また、女子棒高跳びのイシンバエワの復活劇も見事だった。ボルトとイシンバエワの2人については、奇しくもTVのヘボ解説者とスタジオの電波芸者が、揃って「なにか、いつもと違う」を強調しながら、盛んに「王者敗退」を匂わせていた。が、ド素人の無責任なヘボ予想を嘲笑うかのように、絶対王者はまたしても頂点に君臨して見せた。 

 

このヘボ解説者とスタジオ電波芸者は、日本人選手となるとこれまた盲目的な期待を連発してみせるから、なおさら始末が悪い。ピークを超えた室伏に「金」を期待するわ、或いは勝てそうもないトラック競技で「決勝進出」の可能性を匂わせるわと、ありもしない期待を視聴者に持たせるのは犯罪的である。そんな中にあって、これまで「日本人には最も縁遠い」と思われた短距離、それも花形とも言うべき「男子100m走」の桐生、山縣の2人は、ともに予選で散った。とは言え、まだ若い2人だけに楽しみな存在であるのは間違いない。

 

女子400mの決勝はゴール前で物凄いデッドヒートとなり、同タイムでどっちが勝ったかわからない白熱したレースとなった。余談ながらゴール後、2人が歩み寄るシーンがあるが、あたかも双子のようにそっくりで、区別が付かないのはワタクシだけか?

特にアフリカ勢などの黒人選手は、みな同じ顔に見えてしまうだけに、ケニアやエチオピア選手の独壇場となる中~長距離競技は、国籍を含めて選手の判別に苦労してしまう。

 

実際に、かつてどこかのマラソン大会で、トイレに行くフリをして選手が入れ替わった「替え玉事件」があったが、ゴールまで誰も気付かなかった。余談ながら、やはりマラソン大会でアラブの選手がゴール後「替え玉」が発覚したが、この時は「髭の有無」でバレタという、マンガのような実話があった。確かに、アラビア人も髭を生やすとみな同じような顔に見えてしまうが、替え玉するなら髭の有無くらいは合わせておけ 柱| ̄m ̄) ウププッ

2011/09/06

2011世界陸上観戦記(4)

女子800メートル走で優勝した選手に「性別疑惑」が持ち上がったのは、前回のベルリン大会である。オリンピックや世界選手権といった国際的な大会ではドーピングが後を絶たないが、過去には女子選手が性別検査の結果、金メダルを剥奪された例や、半陰陽(遺伝子や身体的特徴から性別を断定できない)や両性具有が発覚した例などもあった。

 

話題になった選手は、正直あの顔といい筋骨隆々とした外見といい、どう見ても「男じゃないのか?」と疑いたくもなるが、今回また「女子800m」でエントリーしているということは「女」として認められたということらしいが、その経緯はまったく不明だ。アフリカなどの黒人選手の場合は、元々骨格や筋肉の発達が他人種とは著しく違うし、日常的に自然を駆け回っているような環境的要因も大きく、一概に外見のみで決め付けるわけにはいかないが、このような騒動が持ち上がったからには、やはり疑わしさはあるハズだ。

 

これまで再三に渡って指摘してきたように、そもそも顔や年齢の識別は言うに及ばず、見た目だけでは国籍や性別の判断が難しいのが黒人選手である。事実、過去にマラソンで「替え玉事件」という笑い話のようなことがあった。折り返し地点辺りで、トイレに行くふりをして別の選手と入れ替わったが、ただでさえ見分けるのが難しい黒人選手がサングラスをしていたため、見事に騙されて「優勝」となった(記憶があやふやだが、アラブ選手だったかもしれない)。

 

が、愚かにも(入れ替わり前か後かは忘れたが)、髭のあるなしで後でインチキがバレタというお粗末さだったが、コレさえなければ誰もがコロリと騙されたのである。先日は日本の学生駅伝で「年齢詐称」もあった通りで、世界陸上を見ていてもケニアの選手などは皆、同じ顔に見えてしまうのは事実である。

 

が、ことが「性別疑惑」ともなれば、そのような冗談を言っている場合ではなく、個人の名誉というレベルを遥かに超越して人間の尊厳にも関わるような重大問題だ。そして、4年ぶりに表舞台に姿を現した某選手を改めて見て、正直

「やっぱり、どう見ても男だよなー」

という独り言は内緒だが、幸か不幸か今回はロシア選手の快走に封じられたため、騒動には至らずに終った。

2011/09/05

2011世界陸上観戦記(3)

ハンマー投げの室伏が、待望の金メダルを獲得した。

 

トラックに比べ、どうしても地味な印象のあるフィールド競技だが、これが案外に面白い。特にハンマー投げや円盤投げなどの投擲種目は、素人にも楽しめる「絶叫大会」である。初めて投擲競技を見た時は、あの断末魔の絶叫のような叫び声に驚いただけでなく、投げる瞬間ではなく投げ終わってからというのが、どうにも理屈に合わない気がしたものだった。あれは投げる瞬間に息を止めていて、投げ終わってから溜めていた息を一気に吐き出しているのだとわかったのは、後になってからだった。

 

今大会の日本のメダルは、この室伏の「金」ひとつ(マラソン団体は、カウント対象外)だから、まさに「値千金」と言える。これも前から言っているように、個人競技のマラソンで「団体成績」というのはおかしな話なのだが、それを差し引いたとしてもこの「銀」は、ハッキリ言えば「おまけ」としか言いようがない。なにせ日本人選手は、5人もエントリーして最高が「たった7位」なのである。「団体」は上位3人の成績で競われるらしいが、日本の上位3人は「7位」を筆頭に「10位」と「18位」だから、マラソン競技としてはあくまでも「惨敗」集団である。

 

女子が「5位」、「10位」、「18位」という、殆ど似たような結果でもメダルに届かないことを思えば、これはやはり「おまけ」としいう以外にない。繰り返すが、個人競技のマラソンで「団体成績」という自体がわけの解らない話なのだが、それで「銀」と言うからには最低でも「表彰台+入賞」くらいの結果が伴っていなければ価値がなく、ギリギリで入賞1人がやっとさの男子陣の「銀」は「棚ボタ」以外の何物でもない。「下手な鉄砲、数撃ちゃ当たる」が実態で、あまつさえケニアとの天地雲泥の差を省みれば

「日本は、こんな無意味なメダルなど要らん」

と返上して欲しいくらいだ。

 

ところで室伏の場合、長年ずっと見続けて来た思い入れが強いだけにすっかり忘れていたが、よくよく考えてみればハーフである。国際大会への関わり方として、これまで同様に潔く純血主義を貫くか、或いは欧米諸国を真似て「助っ人」を輸入してメダルを量産するかの選択肢はあるのだろう。昨今は「安手の国際化」が叫ばれて喧しいが、日本は欧米諸国を真似てメダルを量産するために「助っ人」を輸入する必要などはまったくないし、怪しげな薬などに頼ってまでメダルを欲するような愚かな日本人はいないだろうから、これまで同様に潔く純血主義で堂々と玉砕してもらいたい。たとえメダルは獲れなくとも、強い世界を相手に頑張る日本人選手の姿を見て、文句を垂れているのが好きなのであり(文句を言われる方は、迷惑千万な話だろうがw)、アフリカや黒人選手に伍して国際舞台で活躍するだけでも、尊い価値があると言える。

 

余談ながら、TV局などが「世界陸上テグ大会」と呼称するのが、どうにも気に喰わん。日本風に「ダイキュウ」と発音すればよいものを、なぜ日本人がコリア風の発音をしなければいけないのか?

 

「大邱」を「テグ」と発音させるならば、他の国々も同様に「U.K」、「U.S.A(または「states」)」、「ネーデルランド」、「ドイチュラント(または「FRG」)」、「メヒコ」、「エスパーニャ」、「マジャール」、「スオミ」と言わなければならないが、これらは総て「イギリス」、「アメリカ」、「オランダ」、「ドイツ」、「メキシコ」、「スペイン」、「ハンガリー」、「フィンランド」といった「日本式の発音」だ。ついでに言えば、金正日を「キム・ジョンイル」というのもおかしな話で「毛沢東」は「マオ・ツォートン」ではなく「もうたくとう」であり、鄧小平は「ダン・シャオピン」でなく「とうしょうへい」なのだから、同じように金正日は「きんしょうにち」と呼ぶべきである。

 

「ウサイン・ボルト」や「りゅうしょう」なども勝手な日本風の発音であって、ジャマイカ式やチャイナ風は違うはずだが、コリア選手だけがわざわざ「本場式」となるのは、何かの圧力でもあるのかと疑ってしまう。もっとも、今大会は開催国の選手がまったく活躍しない、メダル「0」という珍しい大会ではあったが。外国や外国人の正式呼称をイチイチ調べるのは大変なのだから、日本で発音するなら日本式の発音で充分であり、どこの国もそうしているはずである。なぜ、コリアだけわざわざ「本場式」に合わせないといけないのか、まったく理解に苦しむ。

2011/09/01

2011世界陸上観戦記(2)

女子マラソンはケニア勢が表彰台を独占し、日本選手は5位が最高という結果に終った。

 

そもそも、アフリカ勢など世界を代表するスピードランナーと戦えるだけの実力を備えた選手は勿論、かつての高橋尚子や野口みずきのようなレース巧者の実力者が見当たらない日本選手陣で、5人のエントリーは多すぎる。過去の熾烈な代表争いの時のように、レースの展開次第ではいずれもがメダルを期待できる顔ぶれならともかく、殆ど聞いた事のない選手ばかりを5人も送り出す意味はなく、単に派遣費用をドブに捨てたようなものである。

 

話は逸れるが、ワタクシは「走る都はるみ」の解説が堪らなく苦手で、あの猫撫で声の饒舌を聞くと背筋がむず痒くなるのである。折角、世界の頂点を何度も極めた弁舌爽やかな高橋がいるのだから、それとは比較にならない程度にたいした実績もないあのオバサンが出てくる必要性がわからん。

 

そもそも陸上競技、特にスプリント種目ほど持って生まれた身体能力がものを言う競技はない。それは、学生時代の自らの小さな体験を思い起こしても良くわかるのであり、それだけに陸上選手に畏敬の念を持っている事では、まったく人後に落ちないとの自負もある。特に黒人選手などは、そもそも骨格や筋肉など体の構造そのものが違う。それに加えて、狩りをして生計を立てているような人種となれば、彼我の環境の違いは想像を絶する。有体に言ってしまえば「野生動物に近いような体構造を持ち、そのような環境で暮らしている」のがアフリカの選手たちであり、そのような人種と同じルールで戦うのがそもそも不合理と言える。

 

かつてアフリカ選手は短距離では勝てるが、マラソンでは勝てない時代があって、その理由は「黒人選手はアタマが悪い」という意見があった。その論拠は「短距離や跳躍など身体能力がモノを言う競技には強いが、マラソンなど戦略的な駆け引きが必要な競技には強くない」というもので、事実マラソンではスタートから一気に飛び出しはするが、後半に失速して抜かれるパターンが多かった。しかしながら、これは「アタマが悪い」かの真偽はさておき、歴史的な経緯から指導者や環境に恵まれていなかったため、と見ることは出来る。

 

対照的に、マラソンを「お家芸」としていたのが日本人で、体格や身体能力はおそらくは世界のどの国と比較しても見劣りするだろうが、そのマイナスを高度な戦略などでカバーしてきた。これはかつての野球やバレーボール、最近では女子サッカーなどの「世界一」の活躍が証明するところでもある。ところが日本人と来たら、世界中の笑い者になるようなお人好しなのだから、まったく始末が悪い。西欧列強のように、優秀な黒人選手を「傭兵」として雇うどころか、せめて陸上競技で唯一メダルを期待できそうなマラソンくらいは、何が何でもメダルを獲りに行くのが「世界の常識」であろう。ところが日本人のやることときたら、わざわざ貧しい黒人選手を「留学」させた上に育成までしてやり、その挙句が本国代表として出場したかつての「留学生」に悉くメダルを浚われ、自国の選手を利益を損なっているというお目出度さ加減なのだ。

2011/08/29

2011世界陸上観戦記(1)

「陸上の華」と言えば、なんといっても「100m走」だ。その象徴とも言うべき、最も注目される「男子100m走決勝」で、ガチガチの本命と見られたボルトが「フライングで失格」という前代未聞のバカゲタ結末となって、つくづく人間のバカさ加減に呆れた。これは「100m走」に限った話ではないが、なぜスポーツ界というのはこうも愚かなルール改正ばかり繰り返して、わざわざつまらなくしたがるのか? メジャーの猿真似をして飛ばないボールを導入し、サッカー並みのロースコアばかりでつまらなくなったプロ野球然り、大昔から当たり前に存在していたであろう「八百長」撲滅とやらに躍起となった挙句、スカスカとなってしまった大相撲然りである。ましてや「たかがフライング」だ。

 

「100m競争」は「誰が世界一速いか?」を競う競技であって、完璧さを求めるものではない。「人間のやることは、必ずミスがあるという暗黙の了解の上に成り立つ」べきである。そうはいっても、何度もこれをやられては他の選手にとって迷惑だから、そこに「ルール」というものが必要になってくる。そのギリギリ許容範囲として「二度目にミスを犯した者は失格」というルールに収斂されたのではないのか?

 

このルールに、なんの不都合があろうか?

それがなぜ、唐突に「フライング1発で失格」に変わったのかの理由は知らないし、くだらない裏事情には興味もない。事実は「史上最低の見世物」によって世界中を失望させただけで、まさに「歴史に残る改悪」としか言いようがない。

 

それにしても世界陸上の度に毎回同じことを書いているが、スタジオのサル男と元バカアナのオバサンが、なぜ「ナントカの一つ覚え」のように毎回出てくるのか、まことに理解に苦しむ。

一体なぜ、毎回毎回このコンビなのか?

どちらも、陸上競技となんの関連性があるのだろう?

 

特に「陸上オタクのサル顔男」に至っては、選手を親しげにファーストネームで呼んだり、ホスト役の立場を忘れて一人でポーズを取ったり、茶の間感覚ではしゃいだりと、やることなすことイチイチうざくて仕方がない。また女子アナを出すのなら、もっと若くて綺麗なのや陸上競技に似つかわしい者がいるだろうに、いまさらわざわざ埃を被った骨董品のオバサンを引っ張り出してくる必要性がサッパリ不明だ。

 

そもそも「世界陸上」の中継に「スタジオ映像」などは、まったく無用の長物なのであって、中年コンビの無駄な駄弁りを垂れ流す時間があるなら、その分を他の競技中継に当てろと言いたいし、どうしてもスタジオ映像をやりたければ、せめて一流アスリートによる中身のある解説が許容範囲であろう。視聴者が期待しているのは、このような「無用の長物」ではなく、世界を代表するトップアスリートたちの戦いなのである。

※普段はTVを観ないワタクシも、世界陸上がらみでTVの番組表を見る機会が増えたが、フジだけでなくTBSやテレ朝など他局も「コリア放送局」じゃないか!

2009/09/15

イチローが9年連続200安打の快挙

イチローが「9年連続200安打」という快挙を達成した。

 

「9年連続200安打」は、1894年から1901年にかけてウィリー・キーラーという選手が達成した「8年連続」の記録を、実に108年ぶりに塗り替えるという大記録であり、MLBの記録である通算4256安打のピート・ローズや鉄人ゲーリックを始め、100年を超える長いMLBの歴史で、世界中のどんな天才も成しえなかった「大金字塔」である。

 

あの天才的な打撃技術もさることながら、イチローの最も素晴らしいところは、なんと言っても休まずにゲームに出続けている事だ。今季こそ、開幕後の胃潰瘍の8試合を含め計16試合に欠場したが、これがニュースになるくらいに、これまでイチローが休んだという話だけは、滅多に聞いたことがなかった。

 

イチロー後に鳴り物入りでMLBに移籍した松井や松坂などに限らず、日本選手はどれもこれもが怪我で離脱ばかりしているが、イチローに限っては長期離脱はおろか、欠場という話さえ滅多に訊いたことがない。それもそのはずで、長期離脱などしていたら毎年200本を超える安打数を残すことも、通算3000本超えという大記録も生まれようがないのであるから、いかに優秀な能力を備えていようと、「無事これ名馬」でゲームに出ないことには意味がないのである。今季は特に「WBC後遺症」と言われるほどに、WBC参戦組の長期離脱や不振が目に付いたが、それらの選手の「WBCによる、調整の難しさ」などというタワゴトは、イチローの巨大な存在が許さないのである。

 

その天才も、シーズン前のWBCでは思わぬ不振に喘いだ。WBCの行われる春先は、ベテラン勢はまだ体が出来あがっていないため、総じて外国人投手のスピードに体がついて行けない傾向が見えたが、これはイチローとて例外ではなかった。加えて日本代表のリーダー格としても、想像以上のプレッシャーを感じていたようだった。その結果が胃潰瘍となって表れ、初めて経験するDL(故障者リスト)入りからのスタートとなり

 

「イチローも、そろそろ歳かな・・・」

 

と密かに危惧したものだが、復帰すると同時に通算3085安打の日本記録をあっさりと更新した。さらには先日のMLB通算2000本安打の達成も、これまたアル・シモンズの1390試合に次ぐ、史上2番目の速さ(1402試合目)というとてつもない記録であった。

 

さらには、71試合目で早々に両リーグ100安打一番乗りを果たすと、遂には自身の出場128試合目での200安打達成である。2004年には、ジョージ・シスラーの記録を85年ぶりに更新する、MLB史上最多の「シーズン262安打」を記録したイチローだが、その記録にも迫ろうかというハイペースなのだから、36歳という年齢にして衰えを知らぬところは驚異的ですらある(打率も、ずっと3割5分を超えている)

 

そもそもMLBの日程の過酷さは、とても日本の比ではない。日本では、基本的に最低週に1日は休養日が設けられ、北海道や九州に移動する場合は2日間試合がない場合もあるが、MLBではデーゲーム終了後にすぐに移動し、翌日も試合というケースも珍しくはない。月間28試合くらいは当たり前で、8月などは2日しか休みがなく29試合という殺人的なスケジュールだ。

 

日本とは違い、移動もチャーター機を使うので待ち時間自体は短いとはいえ、広い国だから東西で数時間の時差があり、南北では気温が20度以上違ったりするのである。 また連戦は日本の場合、長くても9試合くらいが最高だがMLBでは10連戦以上は珍しくないし、日本の場合は雨で30分くらい中断すれば試合が中止になるが、MLBは数時間単位で開始を遅らせたり中断したりで、中止になれば翌日はダブルヘッダーで穴埋め、といった過酷さである。

 

延長にしても日本は12回で打ち切りだが、MLBは原則として無制限である。さらに細かい話をすれば、日本ではデッドボールや怪我の際には試合を中断してコールドスプレーをかけたり、ダッグアウトで治療してからプレーに戻ったりするのが当たり前の光景だが、MLBではすぐにプレーに戻るかダメなら交代するのが原則だ。

 

このような過酷なMLBにおいて、毎年ほとんど休まずにゲームに出続けるだけでも驚異的なことだが、その中で常にハイレベルな結果を残し続けているのだから、これはもう神懸りとしか言いようがない。恐らく、イチローという選手は野球が好きで好きで溜まらなく、野球をするのが楽しくて仕方がないのだろう。ちょっとした怪我で休んでばかりいる近頃の選手とは、野球に取り組む姿勢や愛着がまったく比較にならないと思うし、単なる記録と言うにとどまらず心技体どこから見ても傑出した、巨大な存在といえる。

2009/08/25

2009世界陸上ベルリン大会観戦記

世界陸上ベルリン大会が終わった。最終日まで、個人種目でのメダルが「0」だった日本は、期待の女子マラソンでダークホースの尾崎選手が堂々「銀メダル」に輝いた。その直後、今度は「やり投げ」という、恐らくはワタクシも含めて誰もがあまり注目していなかった(?)地味な競技で、村上選手が素晴らしい遠投を披露して、同競技では五輪、世界選手権を通じて日本人初のメダルという快挙を演じた。それまで冷静な解説を続けていた、村上選手の師匠という解説者はメダル確定の瞬間に絶叫し、号泣している様子で言葉が出なかったようだった。

 

一方、男子マラソンは最初からあまり期待していなかったが、予想通り「メダルなし」に終わった。団体では3位ということだが、元々が個人競技のマラソンで団体メダルというのがおかしな話である上に、5人もエントリーして佐藤選手の6位入賞を最高に、39位や棄権した選手までもが一緒に表彰台に上がるというのは、それぞれが世界の頂点を極めた他の種目に表彰に比べ、甚だ違和感が付きまとった。それでなくとも有力選手の犇く女子はともかくとして、過去の実績などから見たらどう考えても全体で100人にも満たない人数の中で、男子のエントリー5人は多過ぎると思えて仕方がないのである。

 

一方の女子は、先に触れた尾崎選手の「銀」は立派の一語に尽きるし、7位入賞の加納選手も健闘したが、藤永選手は14位、そして最も期待された赤羽選手は31位で日本選手の中で最下位という「惨敗」に終わった。さらには昨年の北京五輪での野口みずきに続き、今度は渋井が現地入りしながら本番直前に欠場を決めるという大失態を犯し、さらには補欠選手も体調不良を理由に同行を辞退するという醜態を重ねた。

 

元々、五輪の代表3人に比べ5人は多過ぎると思うが、それはともかくとして代表に選ばれて現地入りまでしながら、直前に欠場というのは甚だ自覚に欠けるというのに、国際舞台で2度も続けてこのような失態を演じるとは、実に嘆かわしい悪しき前例を作ってしまったものである。また「補欠選手」というからには、代表選手に不測の事態があった場合に備えて常に万端の準備をしていなければならず、本来ならこのようなタナボタのケースをこそ、虎視眈々と狙っていなければならないはずなのに「調整不足」で同行すらしていないとは、まったくもって言語道断ではないか。そのような状態の選手を補欠に選んだ側にも、前回の教訓がまったく生かされておらず、大いに問題があるといわざるを得ないのである。

 

話はずれるが、折角世界の頂点を何度も極めた高橋が解説に出てきたのだから、あの都はるみ似のリタイア女王オバサンの猫撫で声の解説は、いい加減御免蒙りたかったのだが。

 

この大会は、100mと200mでともに驚異的な世界新をたたき出した、ジャマイカのボルトの一人舞台だった。世界記録の走りは確かに素晴らしいの一語に尽きるが、逆に言えば彼一人があまりに飛びぬけて早過ぎるために、レースとしての興味を削がれてしまったのは、なんとも皮肉なことである。また、繰り返し流される彼のオフザケのパフォーマンスを含めた言動が、次第に鬱陶しく感じてしまったのはワタクシだけかもしれないが、多分これはボルトがウザいというよりは、同じ映像ばかりを延々と繰り返しているTV局の知恵のなさが原因なのだろうと思う。

 

TV中継について言えば、かねてより何度も書いた内容と重複するが、ワケのわからぬ「スタジオ映像」が相変わらず邪魔でしょうがない。曲りなりにも「世界陸上」の中継なのだから、スタジオの無駄な中年コンビのド素人解説などを垂れ流している暇があるのなら、意味もなくカットしている他の競技を精々中継してくれよ、と言いたくなる。

 

世界のトップアスリートたちは、三流タレント風情なんぞよりは遥かに絵になるスターが揃っているのだから、手垢のついたタレント風情に依存するしか脳のないTV局は、足りない脳みそを使って無駄な構成を考える必要はまったくない。ただ漫然と競技を映し続けていた方がよほど視聴者のニーズに合っているし、それはTV中継の権利を獲って代表放送をしている立場にあるものが、本来果たさなければならない義務ではないのか。

 

スポンサー収入頼みのTVだから、視聴率の取れそうな人気の競技に偏るとしてもあまりにも度が過ぎていて、あれだけ毎日のように同じシーンばかり延々と垂れ流されては「歴史的快挙」の有り難味も随分と薄れてしまうというものである。

 

今回の大会では、女子短距離の福島選手などといった活きのいい若手も存在感をアピールしたが、過去にも繰り返されてきたように、世界レベルにならないうちからハイエナのようなマスゴミがアイドルタレントのように持て囃した挙句に、折角の才能の芽を摘んでしまわないことを強く願うばかりである。

 

話を競技に戻す。大雑把に言ってしまえば、そもそも黒人選手は他人種とは体の構造そのものが違うし、また日常的に狩りをして生計を立てているような人種との成長過程や生活環境の違いは、想像を絶するものだ。毎回メダルを量産しているアメリカなども、実質的には殆どがアフリカからの移民であるのは明らかで、純粋アメリカ人のメダルなどはゼロに等しい(そもそも「純粋アメリカ人」なるものは、この世に存在しないのだろうが)

 

イギリス、カナダしかり、かつての枢軸国側であるイタリアすらこうした舞台では黒人に頼っているのが現状で、元を辿っていけばメダル獲得者の大部分は南アフリカや象牙海岸辺りに集約されるのではないかと勝手に想像を巡らしている。メダル大国の中で純血主義を貫いているのはドイツとロシア及び周辺の東欧諸国くらいなもので、あとは植民地支配時代に黒人の奴隷を持たなかったアジアなどの弱小国である。そんな胡散臭い世界の中で、ほぼ純血主義を貫く日本は銀、銅ひとつずつでも立派なものだ。なにせ「世界の2番、3番」なのだから、これは凄いのである。

 

昨今「安っぽい国際化」が叫ばれて喧しいが、日本は欧米諸国を真似てメダルを量産するために「助っ人」を輸入する必要などはまったくないし、まともな日本人なら怪しげな薬などの違法な手段に頼ってまでメダルを欲するような人は殆どいないだろうから、これまで同様に潔く純血主義を貫いてもらいたい。たとえメダルは獲れなくとも、己の持てる実力のみを頼りに精一杯頑張っている日本人選手の姿を見て感動したり、文句を垂れているのがワタクシは好きなのであり(文句を言われる方は、迷惑千万な話だろうがw)、野生動物に近いような人体構造を持ったアフリカや黒人選手に伍して獲得したメダルの価値は尊いものである。

2009/08/21

【2009世界陸上】「性別疑惑」という究極問題

世界陸上ベルリン大会の女子800メートル走で優勝した、南アフリカの選手に「性別疑惑」が持ち上がった。

 

オリンピックや世界選手権といった国際的な大会ではドーピングが後を絶たないが、過去には女子選手の性別検査の結果、金メダルを剥奪された選手の例や、半陰陽(遺伝子や身体的特徴から性別を断定できない)や両性具有が発覚した例などもあった。

 

今回話題になっている選手については、確かにあの顔といい筋骨隆々とした外見といい、どう見ても「男じゃないのか?」と疑いたくもなるが、今のところ「怪しい」というだけで詐称の証拠はないから、本当のところは分からない。

 

こうした話を聞くと、思い出すのはかつて短距離で活躍したF・ジョイナーだ。アメリカ代表の黒人選手ジョイナーは、筋肉が異常に隆起して血管が浮き上がっており、およそ女性らしくなくて殆ど男性化した体躯であった。

 

彼女の疑惑には、以下のようなものが挙げられていた(Wikipedia参照)

 

・ 1988年まではトップクラスではなかったのに、1988年に急激に成績が向上した。

・ 1988年以降に、急激に体つきが変化した。

・ この当時は、ドーピング検出システムの精度が低かった(当時の東ドイツの選手は、ドーピングをしていても検出されなかったことが、後に判明している)

 

女性らしさを強調した奇抜とも言えるファッション(長い爪に派手なマニキュア、長髪など)も、ドーピングによる男性化から目を逸らさせるためではないか、と言われている。 

 

TVインタビューの際には女性らしい声をしているが、誌面インタビュー経験のある複数の人が

 

「地声はとても低く、普通の女性の声とは思えなかった」

 

と証言している。またアップで映し出された顔からは、うっすらと伸びた髭が確認できた。

 

こうした女子選手の男性化は、ドーピングをした場合にしばしば指摘される点である。まだ第一線でバリバリと活躍していた29歳という年齢で「突然の引退」をしたのも、年々厳しくなるドーピング検査から逃げるためという説があり、それを裏付ける根拠として、引退の翌年からドーピング検査が強化されることが予告されていた。

 

実は当時、ワタクシも知人に

 

「ドーピングはシロだったが、実は男だった・・・」

 

というジョークを飛ばしていたものだった。

 

 <記録というものはいつかは破られるものだが、ジョイナーの持つ世界記録はいずれも記録達成から20年が経ち、競技レベルやトラックの質が格段に向上した現在においても、肉薄する記録すら存在しない(以下の通り100m、200mともに2位のマリオン・ジョーンズより、0.2~0.3秒も速い)驚異的な記録の数々なのである>

 

・ 100m ジョイナー(10秒49)、ジョーンズ(10秒65)

・ 200m ジョイナー(21秒34)、ジョーンズ(21秒69)

 

しかもM・ジョーンズは禁止薬物の使用が発覚し、オリンピックで獲得した5つのメダルを総て返還した上で刑務所に服役したという、なにがあっても驚かないような世界だ。そしてジョイナーの38歳という早過ぎる死も、ドーピングの副作用である可能性が大いに考えられるのである。

 

これは極端な例ではあるが、アフリカなどの黒人選手の場合は、元々骨格や筋肉の発達が他人種とは著しく違うし、日常的に自然を駆け回っているような環境的要因も大きく、一概に外見のみで決め付けるわけにはいかないが、このような騒動が持ち上がったからには、やはり疑わしさはあるのだろう。

 

いずれにしても、これは実に厄介な問題だ。これまで再三に渡って指摘してきたように、そもそも顔や年齢の識別は言うに及ばず、見た目だけでは国籍や性別の判断も難しい黒人選手ではあるが、今回に関してはそのような冗談を言っている場合ではなくなった。事は個人の名誉というレベルを遥かに超越し、人間の尊厳にも関わるような重大な問題なのだ。

 

これが意図的な詐称であるとすれば、他の選手だけに止まらず全世界を冒瀆するような犯罪的行為だが、逆に濡れ衣であったとすれば、これほど当人を冒瀆する行為はないのである。さらに厄介なのは、アフリカのような地で医学的な発達の遅れもあることだろうだから、もしかすると本人や家族を含めた関係者ですら「現実」を把握できていないことすら、ありうるのではないか。

 

<オリンピックなどの大会では、性別検査は60年代から90年代まで女子全選手に対して行われていた。当初は全裸の視認調査から始まり、それが皮膚組織を採取しての染色体検査に変わっていった。現在は義務化されていないが、IOCや国際陸連は他の選手や関係者から指摘を受けた際に、個別検査を受けさせる権利を残している。

 

また、2006年のアジア大会女子800メートル走でインドの選手が性別検査で失格とされ、銀メダルが剥奪された事があったが、同選手は05年にアジア陸上選手権の同種目で2位となった際に行われた性別検査はパスしている>

 

という例を見ても「全裸での視認確認」などはもとより「性別検査」といっても、あのような通常の常識を超越して極限まで鍛えられた肉体なのだから、なかなか一筋縄ではいかないものであろう。また、半陰陽や両性具有などということでもあれば、そのような場合は「そもそもオリンピックに出る資格がないのか?」どうかの規定はよくわからないが、人間の尊厳にも関わる問題にさえなってくるものであり、非常に興味深いというかデリケートなテーマである。

2009/03/24

【WBC】日本が2大会連続Vの大偉業

WBC決勝は、日本vs韓国となった。ひとつの大会の中で、同じ相手と5度も対戦するというのがそもそも正気の沙汰とは思えないが、その相手が韓国となればなおさら嫌気がさそうというものである。

 

元々がアメリカ主導の大会だから、アメリカがリーグ1位通過を当て込んで、有利な日程を組んでいるのはミエミエだった。そのアメリカが日本にボロ負けしたのは痛快だったが、この皺寄せで日本が韓国と5度の対戦というバカゲタ組み合わせになったのは、なんとも恨めしい。これでは、まるで「日韓大会」である。

 

「日本の決勝戦」としては、別のチームとの対戦が観たかったが、ここまで来たら「毒を食らわば皿まで」で、否応なく付き合わねばならないし、日本としては絶対に負けられない厳しい決勝戦となった。

 

内容的には日本が終始圧倒し、本来なら5点差くらいでもっと楽に勝てた試合だから、正直言って不満は多い。9回に杉内をダルビッシュに代えなければ、もっとすんなり優勝できたのにという思いも強いのが、偽らざる感想だ。とはいえ、ワタクシ自身がこれまで「プロは結果が総てだ」と繰り返してきたのであるし、今でもその考えに変わりはない。

 

「一生懸命、頑張った」や「内容は良かった」では許されないのが、シビアなプロの世界というものであり、適当にやろうが内容がいかに酷かろうが、要は最後に勝ち残ればいいのだ。その日本の結果は、キューバを圧倒して2連勝に続きアメリカをも撃破し、格下の韓国にもリベンジをして迎えた決勝で、再び返り討ちにしての2連覇は立派である。韓国はともかく、多数のメジャーリーガーを擁する中米のチームを抑えての優勝であり、しかも「前回覇者」の栄誉を引っ提げての連覇だから、これは賞賛に値する。結果としては、まったく文句の付けようがないのである。

 

日本の勝因は「頭脳を駆使した、緻密で丁寧な精度の高い野球」であろう。ベネズエラの試合は見ていないが、アメリカのあの大味な試合を見る限り、パワーだけに頼った中米の大雑把な野球は、日本の精度の高い野球の前に「なす術もなく屈した」と言えよう。中米に比べれば精度の高さを誇った韓国の野球も、日本の緻密さの前に屈した。日本の目指す方向性に、間違いがなかったことが証明されたのが、なによりも喜ばしい。

 

優勝を逃せば「A級戦犯」に落ちぶれていたハズだったあのイチローが、最後の最後であのような場面を演出したのだから、やはり千両役者というべきなのかもしれない。 日本としては、理想以上の出来すぎた結末だったと言えるが、これもここまでの努力の賜物なのであろう。プレッシャーを撥ね退けて栄冠を勝ち取った日本代表には、惜しみない拍手を送りたい。

2009/03/20

【WBC】日本がコリアを倒す

WBCで、日本がK国との4度目の対決を制した。

 

ともに準決勝進出を決めて、迎えたこの試合。準決勝の相手は勝てばアメリカ、負ければベネズエラと似たようなものだから、本来なら主力を温存できる「消化試合」になるはずだったが、この試合に限って日本には絶対に負けられない「事情」があった。

 

理由は、言うまでもない。1次リーグ最初の対戦こそ「14-2」とコールド勝ちしたのは良かったが、順位決定戦で「1-3」、さらに2次リーグに入って「1-4」と惨めな連敗を喫していたのだから。よもや、同じ相手(しかも、ベースボールの母国・アメリカならともかく、たかがK国相手に)3連敗というのは、絶対に許されないのである。おまけに、準決勝進出を賭けた3度目の試合後には、これ見よがしにマウンドに国旗を立てられるという、なんとも相手を馬鹿にしたスポーツマンシップの精神とはおおよそ懸け離れた、非常識な振る舞いを見せ付けられもした。

 

余談ながら、先日フィギュアスケートのキム・ヨナが

 

「日本選手に、練習を妨害され続けた」

 

などという、ありもしない妄言をほざくようなお国柄である)

 

これで怒らなければ、プロではない。怒るだけではダメで、絶対に結果を出さなければいけない、正念場の試合だった。

 

「国旗の件」に関しては、何人かの選手から「とても悔しい」というコメントも出ていたから、さぞかし怒りの爆発を密かに期待していたが「本当に、それだけの悔しさをぶつけているか?」と疑問を感じるような、イマイチ必死さの伝わらない、いつものようなジリジリとした展開になる。

 

中盤までは、どっちに転んでもまったくおかしくないような互角の展開が続き、嫌な予感が頭を掠め始めたところでようやく打線が爆発して、終盤は地力でK国を圧倒した。

 

日本にとって、この相手に対しては普通に戦って普通の結果が出たに過ぎないのであり、決して喜ぶような出来事ではない。が、それでもあのような非常識な行為に対する面当てという意味では、大いに溜飲が下がった(欲を言えば、もっと圧倒的な勝利を期待していたが)

 

次は、いよいよ準決勝である。相手はアメリカで、メジャーの一線級を集めたバリバリのメンバーとは程遠いらしいが、それでもK国よりも強敵であることは、まず間違いないだろう。

 

正直、当初から「監督が原では・・・」という思いは強くあったし、選手起用(不調の福留を代えない、器用で足も速い川崎を使わない等)や采配で不満は数々あったが、とにもかくにもキューバを2度まで圧倒し、K国にもリベンジをしての「準決勝進出」だから、日本としては最低限のノルマは果たしたといえる。

 

決勝まで残り、またK国とぶつかるようなことになれば、絶対に負けは許されないが、アメリカやメジャーリーガーの多いベネズエラとの試合は、おまけみたいなものだと思っている。あとは、3年に一度しかないこの大舞台で「日本の野球」を世界にアピールしてくれれば文句はない。

2009/03/17

【WBC】日本がキューバに快勝

WBCの2次ラウンドが始まった。

 

初戦の相手は、強豪キューバ。1次ラウンド決勝で韓国に敗退の醜態を演じ、いきなり強豪キューバとぶつかってしまった。ところが韓国戦とは打って変わり、日本が素晴らしい戦いを見せたから野球とは不思議なものだ。「6-0」というスコアもさることながら、内容的にも申し分のない会心のゲームである。

 

キューバ相手に、これだけの完璧な勝利は記憶にないし、内容的には松坂に尽きるとしか言いようがないくらいに、実に素晴らしいピッチングだった。打線も相手の隙に乗じて3回に3点を挙げると、その後もコツコツと得点を積み重ね、序盤で大差を付けるという理想的な展開であり、松坂の快刀乱麻のピッチングがこれだけの理想的な流れを生んだのである。また、イチローの不振にも関わらず打線が繋がったのも、これまでとは違う大きな収穫だ。あれだけ決定力不足に泣いていた、この日本の変化はなんだろう。

 

1次ラウンド終了後の1週間で、メジャーのチームと幾つかの練習試合を行ったということだが、それがこの好結果に繋がったのかもしれない。そう考えると自国も参加しているのに、こういう時期に練習試合を設定してくれるところに(事情はあるのかもしれないにせよ)、アメリカの懐の深さを感じるし、これは素直に感謝しなければならない。

 

序盤に立て続けに出たエラーや、牽制死のような走塁ミスも続いた。また、キューバ自体の力が落ちていることも、確かだろう。とはいえ、全体的には質の高い内容であったし、文句のない勝利である。

 

次はまたしても韓国が相手だから、1次ラウンドの「14-2」と「0-1」はもう関係ない。 この試合に勝った方が準決勝進出を決めるが、負けた方も敗者復活でキューバに勝った場合は、2次ラウンドの決勝(順位決定戦)でまたぶつかることになるだけに、ここで真価が問われる。

2009/03/10

WBC惨敗 (ノ-o-)ノ ┫

WBC一次ラウンド決勝で、日本が韓国に敗れた。スコアは「0-1」とはいえ、内容的には韓国投手陣にまったく手も足も出ず、殆どチャンスすらない完敗だった。

 

「いい投手が相手では、打てない」

 

と言うのは、バカのセリフだ。各国を代表する選手が出てきている舞台なのだから、いい投手が相手に決まっているではないか。

 

「いい投手だから打てない」のであれば、打てないまでもどうやって攻略の糸口を見つけていくかを工夫しなければ、どうにもなるまい。事実、先発した岩隈は3回まで完璧な投球で、打たれそうな気配はまったくなかったのに、2順目となった4回からは別人のようになってしまった。ここに「彼我の工夫の差」が、あったのではないのか?

 

いかに大舞台とはいえ、シーズン20勝を上げた沢村賞投手である。よもや「たったの3イニングでバテた」とは思いたくないから、1点を取られたのはそこに相手の工夫があったのだろう。

 

「岩隈は良く投げた」という声も聞かれたが、結果的にはこれが敗戦に結びついたのだから、このような意見は論外である。長丁場のシーズンとは違い、勝ち抜き戦では内容などは二の次であり、酷い内容であれ点を取られずに勝てば文句はないわけで、逆に「負けたが、内容は素晴らしかった」というのは、無意味な詭弁でしかない。

 

ここで、岩隈の個人攻撃をするつもりはまったくないし、それ以上に遥かに罪が重いのは間違いなく、不甲斐ない野手陣である。イチローの不振が全体に悪影響を及ぼしているのは確かだろうが、それぞれが何億もの高年俸を稼いでいる連中が学生野球ではあるまいし、リーダー1人を頼みにしているかの如き醜態には目を覆いたくなるばかりである。

 

無論、手をこまねいて何の策もない首脳陣の罪も重い。そもそも、使いもしない内海や亀井を選んだのも疑問だし、役に立っていそうもない篠塚や二流の緒方をコーチに迎えているのは、情実としか考えようがない。序盤から総てにおいて力負けしているのは明々白々なのに、何の策もなく漫然と玉砕を繰り返しているのは無能の極みである。日本代表の4番が村田や稲葉では、いかにも層の薄さを感じるし、そもそも4番の器でもない。と言っても適当な人材が浮かんでこないのは、日頃の外国人頼みのツケである。

 

中軸を比較しただけでも、明らかに韓国にすら見劣りがしてしまうのに、素人目にもまったく打てそうもない岩村や稲葉辺りにいつまでも固執している意味も、サッパリ不明であった。これでは、川崎のように小技が出来て走力でも掻き回せそうな選手を、何のために選んだのかが、サッパリわからない。

 

指導者として未熟な原を代表監督に据え、実務を取り仕切る有能な戦略家も就けなかった段階でこうなる結果は目に見えてはいたが、これで二次ラウンドの相手はキューバが濃厚になってしまったようだ。いずれにしてもオリンピックの延長上で、アマチュアの夢を奪って出場しているプロの選手たちに、中途半端な結果は許されないのである。

 

余談ながら、寄生虫のように毎回このイベントにしゃしゃり出て来る、アイドル崩れのサルの酔っ払いのような耳障りな饒舌が、我慢できないくらいに鬱陶しくて仕方がない。おまけに「侍ジャパン」というダサいネーミングも、なんとも恥ずかしいのだが (`Д´)y-~~ちっ

2008/12/14

浅田真央が逆転V(2008グランプリファイナル)

フィギュアスケートのグランプリ・ファイナルで、浅田真央が逆転で3年ぶりの王座に輝いた。

 

ショートプログラムでは、地元の利を生かしたキム・ヨナの後塵を拝して迎えたフリー。中野まで「前座」の4選手が滑り終えて、いよいよ真打・浅田の出番だ。浅田の登場を機に、会場の雰囲気が一変したように見えたが、目を離す隙もなくトリプルアクセルを連発する。ジャンプの高さといい美しさといい、それまでの4選手とはまったく異次元の世界の展開を目にし、かつて彗星の如く現れた当時のいとも易々とジャンプを飛んでいた、あの元気な浅田が戻ってきた思いがした。

 

当時は「何も考えず」、ただ楽しそうに飛び跳ねていただけの浅田だった(それでも数々の大会で優勝したのは、まったく恐るべき事だ)が、すっかり大人っぽくなって、いよいよ大きな飛躍を遂げてきた。この日はミスの目立ったキムとは、10点くらいの差がついてもおかしくないような、浅田の素晴らしい圧勝と言えた。どん底からシーズンをスタートして、このファイナルに入る前のNHK杯から上り調子になってきた浅田と、シーズン前半は完璧に近かったものの、ファイナルではミスの目立ったキムとの、勢いの差も明らかだった。

 

それにしても「これがグランプリ・ファイナルか?」と目を疑うほどに、他の4選手とは同じ舞台に立っているのが不思議と思えるほど、二人の力はやはり異次元過ぎた。 この二人が、これでもまだまだ発展途上なのだから、今後どこまで伸びるのかを考えただけでも空恐ろしいが、殊に前回のミスを短期間で完璧に修正してくる浅田の潜在能力に至っては、まだまだまったく底が読めない凄みすら感じさせる。才能だけでなく、常に自ら高いテーマを掲げそれに向けて強い意識で取り組んでいる意欲も、また素晴らしい。

 

ファイナル全体としては、前々回にワタクシが「中野と安藤は、最下位争いか?」と予想した通りの結果に終わったが、男子の小塚が銀メダルに輝いたのも賞賛に値する。