2004/11/29

ショパン チェロ・ソナタ第3番(第4楽章)



 ショパンは、ピアノとチェロのためのチェロ・ソナタを3曲残した。そのうち2曲は青年期に書かれたものであるが、この作品は最後の室内楽曲であるばかりでなく、生前に発表・出版された最後の作品となった。全楽章に渡りチェロとピアノを対位法的に扱っているのが大きな特徴であり、あくまでもチェロとピアノが対等かつ相補的な関係となった。

恋人ジョルジュ・サンドと別離し、持病の結核も悪化していくという晩年の苦しい状況を反映してか、どこか重々しい音楽になっている。ピアノで頂点を極めたショパンが、遂に新境地への足掛かりとして挑んだ大作と思われるだけに、40歳前という若さで亡くなったことは実に惜しまれる。
出典Wikipedia

2004/11/28

御三家の復活


 第2期定期(期末)考査。

初回の第1期はエリ(1位)、マザー(2位)、恵(3位)と女学生が上位3位を独占する旋風が吹き荒れたが、その波乱の余韻覚めやらぬうちに行われた、7月の期末考査。再びエリ、恵ら新興勢力が「御三家」に割って入るのかが、最大の焦点だ。

結果は、これまで2回続けてトップを譲ったことのないマザーがトップに復活し、さらには前回の「女学生旋風」の逆風の中で、初めて4位の屈辱を味わった御曹司タカミネが、負けじとマザーと並んでトップに並び立った。

マザーはこれで4度目、タカミネは3度目のトップで実力考査を入れればマザーと同じ4度目のトップだ。そして、前回はまさかの7位に下がったカトーも順当に3位に復活して「御三家」揃い踏みとなった。

波瀾に満ちた前回とは打って変わり、御三家が上位に並んだところは順風過ぎたが、続く4位にはこれまで名前を聞いたこともなかった、マザーと同じ中学出身のマツモトが4位に食い込んできたのは波瀾だった。地味を絵に描いたような、モッサリとしたマツモトだけに、このいきなり登場には

「えっ?
マツモトって、誰?」

という声が、あちこちから訊かれた。

中学同窓のマザーですら

「あれー、マツモトってアンタのことだったの?
アンタ、ここ(A高)にいたのか」

と、その存在に初めて気が付いたらしく周囲の爆笑を誘い、陸上部の選手に相応しい逞しい体を縮めながら

「クク・・・アイツめ・・・」

とか嘆いていた (ノ∀`)アヒャヒャヒャヒャ

続く5位には麻衣子、6位には前回初めてトップ10から滑り落ちていたコンドーが復帰し、7位に『B中』同窓の梓が食い込む大健闘。そして、これまで同様、まったく勉強していなかったにゃべが、どういうわけか9位に食い込み、入学直後の初回考査の「5位」以来のトップ10入りとなったのは、自分自身が最も驚いてしまった (  ゜ ▽ ゜ ;)エッ!!

今回の発表は50位まで。前回16位に下がったヒムロは今回も14位と振るわず、いよいよ化けの皮が剥げかかって来たか。そして、なんと言っても最大の注目は、言うまでもなく前回の「女学生旋風」を巻き起こした主役たちだったが・・・前回トップで注目を集めたエリが、一気に20位まで後退したのを筆頭に、前回3位の恵はなんと30位、前回5位のお嬢も17位に後退となった。

こうして見るにつけ、好順位を続けることの大変さがよくわかり、毎度上位に君臨し続ける「御三家」の偉大さが身に染みてよくわかるのである。

そのほか関係者を見ると、真紀が19位、ムラカミが23位、前回8位の淳子は何が起こったか34位に後退。もうひとりの美少女の茜も、今回は40位と振るわなかった。

前回は21位のにゃべに次ぐ22位だったゴトーの名は50位までにもなく、にゃべとは大きな差がついた。

ショパン チェロ・ソナタ第3番(第3楽章)



 前にも書いたように、チェロがメロディを担当する場面は、ピアノは伴奏に重きを置くのが定式だが、この作品ではチェロとピアノは完全に対等なものとして書かれているのが特徴である。

あるチェリストの

「この曲は名曲だけど、ピアノパートが難しいので弾けるピアニストを捜すのが大変だ・・・」

というセリフにある通り、この作品に限って言えば伴奏者が「ソリスト」としての実力を持たない限り、演奏全体の完成度が低いものになってしまう。要するに「伴奏専業ピアニスト」では弾きこなせない作品、ということだ。

伴奏専業ピアニストは、室内楽としての絡み合いのツボは理解しているものの、自分が主役として注目されることに慣れておらず、またソリストのように自らの演奏でリスナーを惹きつけるだけの魅力にも乏しい。

一方、ピアニストの方がテクニックや実力を十分に備えている場合は、どうしても自分が目立とうとするだろうが、チェロ・ソナタという形式からしてピアノがチェロ以上に目立ってしまっても困るから、目立ちたがり屋のソリストでは上手くいかない。この辺りが、室内楽の難しいところと言える。