2013/07/30

ビールが旨い(後編) (。 ̄Д ̄)d□~~

ついでに、プリン体の少ない食品を見ていく。

 

プリン体含量の少ない食品(mg/100g

ü  スジコ 15.7

ü  カズノコ 21.9

ü  鶏卵 0.0

ü  うずら卵 0.0

ü  牛乳 0.0

ü  生姜 2.3

ü  チーズ 5.7

ü  ミョウガ 7.8

ü  なめこ(大) 9.5

ü  ゴーヤ 9.9

ü  アスパラガス(下部) 10.2

ü  小松菜(菜) 10.6

ü  ズッキーニ 13.1

ü  薄力粉 15.7

ü  にんにく 17.0

ü  豆腐(湯豆腐) 21.9

ü  豆乳 22.0

ü  強力粉 25.8

ü  白米 25.9

ü  なめこ 28.5

ü  たけのこ(下部) 30.8

ü  豆腐(冷奴) 31.1

 

プリン体含量の少ない飲料(mg/100ml

ü  ジュース 0.0

ü  焼酎(25%) 0.03

ü  ウイスキー 0.12

ü  ワイン 0.39

ü  ブランデー 0.38

ü  日本酒 1.18

ü  発泡酒 2.84~3.83

ü  地ビール 6.66~16.65

ü  ビール 4.35~6.86

ü  低アルコールビール 7.06

 

改めて食品と比較してわかるように、ビールなどは食品全体でみれば「プリン体含量の少ない食品」に分類できるのである。それなのに、なぜビールを「悪者」にしたがるのか!

 

加えて「痛風」予防という観点だけに絞れば「プリン体」が最も重要なキーワードとなるかもしれないが、他にもカロリーや脂質などの過剰摂取が別の病気の要因となることも考えられるだけに「プリン体が少なければ良い」といった単純なものでもなく、このあたりの「食生活のバランス」こそが最も難しいのではないか。

 

血液検査の結果、尿酸値が8以上の場合は、高尿酸血症と診断される状態でもある為、尿酸値を下げる為の治療を開始する必要があります。高尿酸血症の治療の基本は、まず食事療法と生活習慣の改善から取り組んいくことが最大のポイントです。病院によっては薬物療法による治療が優先的に行われるケースもありますが、相当状態が悪い場合を除いて食事療法と生活習慣の改善から取り組むようにすべきです。

 

尚、以前の食事療法では、尿酸の元となる物質であるプリン体が少ない食べ物を摂取する食事療法が基本にありましたが、近年ではプリン体量を考慮した食べ物・食材を選択する以上に、食事の総量をコントロールする事が尿酸値を下げる最大のポイントである、と考えられるようになってきております。これは尿酸値が8910程度の高い数値を示す場合、大半の方は肥満体型であり大食漢であるという傾向がある為です。この場合はプリン体量だけを仮に調整しても、他の生活習慣病を合併症として発症したり、腎臓疾患へ発展する可能性がある為、適切な食事療法であるとは言えなくなってきております

 

と、これを読んで益々わけが分からなくなってきた。自分の場合は肥満でも大食漢でもなく、勿論メタボなんぞではまったくない。なにせ学生時代から一貫して、5kg以上の体重変動がないのである。また、他の記事では「尿酸値は遺伝体質に由来する」という記載もあって

 

(やはり、自分の場合は遺伝体質ではないのか?)

 

などと最も簡単に結論付けのできる説である。

 

(要するに、あまり細かいことに拘らず、バランスの良い食事を心がけることが大事なのだ)

 

と結論付けたところで、旨そうに脂の乗ったマグロ様をつまみにビールを飲み始めるのであった (。 ̄Д)d□~~ ウメ-


2013/07/28

ビールが旨い(前編) (。 ̄Д ̄)d□~~

尿酸値が、年々上がっている。健診では毎回、全てAランクなのだが、唯一「Bランク」となるのが、この値である。

 

尿酸値の基準値は「3.07.0」とされているが、数年前の「7.1」から「7.37.5」とジワジワ上り、今度は遂に「7.7」だ(その間に、たまに「6.9」とかもあったが)

 

医師のコメントも、これまでは「バランスの良い食事を心がけましょう」という程度で済んでいたが、今回は「痛風予防のため、アルコールを控えましょう」とまで言われてしまった。

 

そうは言っても、アルコールを控えるつもりなどはサラサラなく、1365日アルコールを欠かさない自分としては

 

(前日に飲まなければ、少しは数値が低かったはずでは?)

 

などと悪足掻きをしたものの、実際にはあまり関係ないらしい。アルコールは到底無理でも、食生活なら改善の余地があると思いネットで検索してみた。検索していくと、必ず出て来るのが「プリン体」というキーワードである。

 

すなわち「プリン体(動植物の細胞核になる成分)」の過剰摂取が、痛風の原因であるとされる。  ということは、当然ながら「プリン体を多く含む食品を控える」ことが、体質改善のポイントとなるわけである。

 

では「プリン体を多く含む食品」とは、一体どのようなものか?

 

プリン体含量の多い食品(mg/100g

・鶏肉レバー 312.2

・豚肉レバー 284.8

・大正エビ 273.2

・牛肉レバー 219.8

・カツオ 211.4

・マイワシ 210.4

・クルマエビ 195.3

・豚肉腎臓 195.0

・スルメイカ 186.8

・牛肉心臓 185.0

・ニジマス 180.9

・牛肉腎臓 174.2

・カツオ 169.1

・マアジ 165.3

・明太子 159.3

・サンマ 154.9

・鶏肉ササミ 153.9

・鶏肉砂肝 142.9

・鶏肉手羽 137.5

・鶏肉モモ 122.9

 

うーむ・・・旨いものばかりではないか ()~ ガーン

 

鶏肉、豚肉などの肉は普通に食べるし、アジの干物、サンマも好物である。「調理方法で変動有り」とされるが、なにより刺身が大好物だけにマグロなどは週に2回は食べている。とはいえ、明太子を毎日のように食べている(?)博多っ子はどうなるのか?

 

次にアルコールだ。

 

プリン体含量の多い飲料(mg/100ml

・低アルコールビール 7.06

・ビール 4.35~6.86

・地ビール 6.66~16.65

・発泡酒 2.84~3.83

・日本酒 1.18

・ブランデー 0.38

・ワイン 0.39

・ウイスキー 0.12

・焼酎(25%) 0.03

・ジュース 0.0

 

「プリン体が多く含まれている代表格がビール」などと言われるが、よく見るとたったの「4.35~6.86」ではないか。

 



間を取って仮に「5.5」とすれば1飲んでも「55」で、上記で見たように軽く「100」超えがズラズラ並んでいる食品類と比べ遥かに少ない。なぜ、これが「プリン体が多く含まれている代表格」とまで言われるのか、理解に苦しむ!

 



≪自らの体を実験台に痛風を克服した体験を『痛風はビールを飲みながらでも治る!』(小学館文庫)に記したのが、元鹿児島大学病院長の納光弘医師だ。納氏は2001年、59歳の時に痛風の発作に見舞われた。右足の第2指の付け根に激痛が走ったという。

 

「呑兵衛がビールを飲めないのは、痛風になったことよりショックだった」

 

という納氏は、お酒の種類や量を変えながら半年間で201回の採血と624回もの採尿を行なった。そして少量のアルコールは、尿酸値を下げる効果があることを突き止めたのである。

 

「日本酒に換算して11.5合(270ml)は尿酸値を下げ、3合(540ml)まで飲むと尿酸値が上がった。つまり適量さえ守れば、ビールを飲みながら尿酸値をコントロールできるのです」

 

ビールを飲むことで、尿酸値を下げることができるのだ。ならば、なぜこれまでビールは痛風患者の目の敵にされてきたのだろうか。そして、痛風を引き起こす本当の主犯格は何なのか。

 

「プリン体はウィスキーや焼酎などの蒸留酒にはほとんど含まれず、お酒の中で最も多く含まれるのがビールだったため、犯人扱いされてきたのです」

 


 

ところがビールに含まれるプリン体の量は、100ml中わずか5mgに過ぎない。

 

一方でプリン体が多いとされる、白子や鳥のレバー、干しシイタケなどには100g300mg以上が含まれている。

 

『ビールを飲んで痛風を治す!』(角川書店刊)の著者、元昭和薬科大学教授で、現在は病態科学研究所の田代眞一所長(医学博士)も指摘する。

 

「骨髄、卵巣、消化管は要注意。小粒で数の多いタラコなどの魚卵はプリン体が多く、豚骨と魚介がスープのラーメンは大量のプリン体が含まれています。だから、痛風の人にとって悪いのはビールではなく、酒のツマミや飲んだ後のラーメンだといえます。

 

食品から摂ることのできる水分量、つまり尿を作り出す能力当たりのプリン体含量を見てみると、ビールがいかにプリン体が少ないかが分かってもらえると思います」

 

「日本痛風・核酸代謝学会」が作成した『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン』には  「1日の摂取量がプリン体として400mgを超えないようにするのが実際的と思われる」

 

と記載されている。これに従えば、ビールは毎日よほど大量に飲まない限り、なんの問題もないのである

 


 

これで、安心してビールが飲めるというものだ。

2013/07/24

釜無川

諸説ある。

釜の様に深い底が無い川(淵が無い)だとか、釜にはご飯の水がこぼれないように縁がありますが、縁(堤防)が無い川だからなど。

 

伝説もある。

昔、浅原村(今の南アルプス市)に旧家があり、その妻女は釜無川の水害を除こうと心痛し、ある暴風雨の夜に意を決して釜の蓋を持ち出し、逆巻く水の流れに蓋を投げ入れ自らその蓋の上に飛び乗った。妻女は蛇身と化して、怒濤の上を蓋とともに見えなくなった。その後、水害は起こらなくなった。村人は恐れて、釜を用いなくなったからというものである。

 

出典http://www.iris.dti.ne.jp/~muken/

釜無川は富士川上流部の笛吹川との合流点までの呼称で、甲斐駒ヶ岳の西の鋸岳(2,607メートル)に源を発し、甲信の境を北流したのち南東に向きを変え、八ヶ岳裾野の断層線に沿って流れ大武(おおむ)川、小武(こむ)川、須玉(すたま)川を併せた塩川、御勅使(みだい)川などを合流し、中巨摩郡竜王 (りゅうおう)町で甲府盆地に出て南流し、西八代郡市川大門町で笛吹川と合流する。支流は、いずれも標高2千メートルを超える山を源とするため急勾配で、土砂の流出が激しいという特徴がある。

 

小淵沢から韮崎までの左岸は、八ヶ岳泥流からなる台地が高さ60から100メートルの絶壁となり、七里ヶ岩台地と呼ばれる。白根三山の間ノ岳北斜面に源を発し、北岳をぐるりと回って南流する野呂川は中流で早川となり、下流で雨畑川を併せて富士川に合流している。この合流点の南には、日蓮宗総本山のある身延山(1,153メートル)や、大崩壊地のある七面山(1,982メートル)があり、富士川左岸には天子ケ岳(1,316メートル)がある。

 

この「かまなし」は「カマ・ナチ」、KAMA-NATI(kama=eager;nati=pinch,contract)、「(大地を掘り進むことに)熱心な・(山々 に)挟まれている(川)」または「カハ・マナ・チ」、KAHA-MANA- TI(kaha=strong,strength,rope,noose,lashings of the attached sides of a canoe;mana=authority,power,influence;ti=throw,cast,overcome)、「力(霊力)を・発散さ せる・縄のような(川)」(「カハ」のH音が脱落して「カ」となった)の転訛と解します。

2013/07/15

2013夏

暑い

 

「夏だから暑いのは当たり前」などと、バカなことを言ってもらっては困る。思えば9年前に上京した年も、確か梅雨が早く明けたか空梅雨だったのか記憶が薄れているが、6月後半~7月前半にかけて、異常な暑さを記録した。2004年、上京時の『東京劇場・第2章』に、次のような記録がある。

 

≪午前9時過ぎに待ち合わせ場所の本郷に到着し、駅を出たところで待っていたものの、まだ朝の時間帯というのに異常な暑さで、立っているだけでも汗がダラダラと流れてくるのには閉口した。現われた客先の担当者は、60に近いような年配のオジサンだったが

 

「いやー、暑い暑い・・・朝から酷い暑さですね・・・」

 

と、今にも死にそうに顔を顰めていた。

 

「にゃべさんは、東京に出て来たばかりだと訊いてますが・・・この暑さは、大丈夫ですか?」

 

「まあ、元々夏は日本一、二番目に蒸し暑といわれる名古屋の人間なので大丈夫ですよ・・・しかし、東京は名古屋より幾らかマシかと訊いていましたが、全然同じですね・・・毎年こんな暑さですか?」

 

「いや、今年は例外中の例外だねー!

こんなクソ暑い事は、経験がないよ・・・」

 

という口調は、些かやけくそ気味に力が入っていた。

 

午後からは一番で、新宿駅での待ち合わせ。13時という最も暑い時間帯に加え、例によって新宿駅南口のあの人混みが益々、暑さに拍車をかける。少し遅れて、担当の女性営業が現われた。

 

「暑い中恐縮ですが、15分くらい歩いていただかなければならないのですが・・・」

 

と、新宿タカシマヤ、DoCoMoビルなどが並ぶ、あの陽を遮るもののないアスファルトの大通りを歩いている時は

 

(こりゃ、名古屋よりも暑いんじゃないか・・・)

 

と思えたほど、強烈な暑さに見舞われた。

 

この日最後は、夕方4時から新宿西口での待ち合わせ。まだまだ暑さは一向に衰えず、新宿の雑踏を往復30分歩いたので些か頭がボーっとしかけている中で、客先面接担当者の嫌味な態度に初日から、早くもぶち切れてしまった

 

こうして初日のスケジュールはともかく終わったものの、ウィークリーマンションへ帰る道中も、とっくに陽が落ちているというのに一向に暑さが和らぐ事もない。エアコンはあるので寝苦しさからは免れはしたものの、この日の東京は大手町で観測史上最高となる39.5度を記録したほか、午前4時の最低気温が30℃を上回るなど、季節外れの台風に見舞われた中で出発した前回に続いて、またしてもトンデモナイ船出となってしまったのである (;゚ロ゚)ヒイイイィィィィ

 

当時は、まだ今ほど「クール・ビズ」が浸透しておらず、真夏と言えどネクタイ着用が常識だったから、余計に暑く感じたのかもしれない。世界の常識からすれば、こんなクソ暑い時期にあくせくと働くのは異常としか見られないかもしれない。実際、欧米人のバカンスとなれば1か月くらいは当たり前で、その間は何もせずにのんびりと過ごすのが普通らしい。数日単位の「避暑」にも、細かいスケジュールを立ててちょこまか動き回るのは、日本人ならではか。

 

vacances」の本家フランスでは

長期間に渡るため、時として「ロマンス」が生まれるなど、時として人生を変えるほどのインパクトを持つ。そのため

「フランス人は、一年の大半を次のバカンスをどのように過ごそうか考えながら暮らしている」

「フランス人は、バカンスのために生きている」

とすら言われる

2013/07/09

野菜炒め

  野菜炒めが大好物である。

 

サッカー少年だった学生時代は、勿論「肉食男子」だ。ステーキなら200300g、焼肉も大好物というだけでなくパワーの源だと信じていた。

 

「肉ばっかり食べてたら・・・」

 

とサラダを作ったり買ってきたりしたが、ポテトサラダはあまり好きではない。そこで心配した母が、肉類の時に一緒に作ってくれたのが野菜炒めで、これにはすっかり嵌った。

 

定番はキャベツにもやし、場合によりニンジンやタマネギなどが入るが、醤油が好きなワタクシは、これにたっぷりと醤油をかけて食べていた。このように、元々は「肉食に偏るのはよくない」という母の心使いから始まった野菜炒めだったが、気付けばいつしか「野菜炒め」がお目当てになってきて、これが主菜になったりもしていた。

 

肉類とは違い毎日でも食べられるから、母も「これは楽だよ」と、喜んで作ってくれたものである。

 

≪この調理方法(野菜炒め)が、広く一般家庭で見られるようになったのは、日本では1950年代~1960年代以降の、特に高度経済成長期のころである。ガスと電気が一般家庭の台所に普及したのが、この頃だったためと見られる。他にも普及の理由は、調理用の油が低価格で購入できるようになったこと、少ない肉類に多くの野菜を加えることで、子供の旺盛な食欲を安価で満たす効果があったことや、また調理が簡単で様々な工夫もしやすいことなども考えられる。この特性は、小学校などにおける家庭科の調理実習の題材としても好ましいものであり、ある研究では調査対象となった学校の半数以上で野菜炒めを実習の題材として取り上げている。大学生がよく作る料理としても、上位に位置することが報告されている。

 

 この「野菜炒め」のメリットは、言うまでもなく一度にたくさんの種類の野菜を食べられることだ。基本的には「何でもアリ」の世界で、熱を通しても溶けない野菜類は用いることができるが、代表的なものは下記の通り。

 

ニンジン・・・主に千切りにして用いるが、最初に入れて油と良く馴染ませることで、カロチン等の栄養素がより吸収されやすくなる。十分に炒めたり、あるいは炒める前に軽く茹でておくと甘味が増し渋みが弱まる。

 

タマネギ・・・スライスしたり、ざく切りにして入れると、炒めている途中でほぐれて半透明になり辛味が薄れて甘味が増す。比較的最初の頃に入れても構わないが、歯ごたえを残したい場合は他の材料がある程度炒まった段階で加えると良い。ただし、炒め過ぎると汁に含まれる糖質が焦げて苦くなるため、苦味を好まない人は炒め過ぎに注意すべきである。

 

我が家ではニンジンはあまり使われなかったが、タマネギはちょいちょい使用された。カリウムやリンなど栄養満点なタマネギとはいえ、普段はそんなに食べるものではないから、この機会にしっかりと栄養を摂っていた。


キャベツ・・・さて「野菜炒め」と言えば、誰がなんと言おうと主役はこのキャベツだ。キャベツは大好物で、自分で作るインスタントラーメンでも定番だった。最も広く、また量的にも多く用いられる材料で調理の中頃に入れる。ビタミンB1を多く含み、また野菜をたくさん食べた気分が味わえる。手でちぎったり、葉を35cm角程度に切って用いる他、好みで芯を薄切りにして入れる。

モヤシ・・・比較的調理の後の方に入れるが、軽く柔らかくなる程度まで炒めると他の野菜や肉から出た汁を吸って旨みが増す。また比較的安価で栄養もあるため、満腹感を得やすい。炒める前に予め根と豆の固い部分を取り除いておくと、更に口当たりも良くなる。1分程度を超えて加熱すると、シャキシャキとした食感が失われるが、青臭さが軽減される。キャベツとともに、自作インスタントラーメンの定番である。

 

 肉類は豚肉、ベーコン・ランチョンミート(スパム等)、魚肉ソーセージ、ハム(ボンレス・プレスのどちらでも)、ウインナーソーセージ、缶詰(ツナ・鮭など)等が用いられるが、場合によっては炒り卵で代用される場合もある。牛肉は、この調理法では固くなり過ぎるため野菜炒めには適さず、鶏肉は炒めると油を吸ってしまう上に肉がバラバラにほぐれてしまうため、やはり適さない。

 

油は殆どの食用油が利用可能であるが、ラード等の獣脂は味がくどくなりがちなため、癖が無く酸化され難いサラダ油・菜種油・大豆油・コーン油等の植物性油が用いられる。ごま油は風味と炒め加減の兼ね合いが難しく、酸化され易いこともあるため、あまり用いられない。

 

一般に豚肉や鶏肉を焼くと、細菌は死滅する一方で変異原と呼ばれる有害物質(遺伝毒性・発がん性の可能性がある)が増える。しかし、豚肉に加熱したニンジン・モヤシ・キャベツを加える、コショウや醤油を添加するなどの行為により、変異原性が数十パーセント抑制されるという研究結果が報告されている。同報告ではさらに、実際の食生活に近い形で豚肉・ニンジン・モヤシ・キャベツを具材とし、醤油と味噌で味付けした野菜炒めを作って評価したところ、豚肉の単独加熱の場合と比較して25%の変異原性抑制率を得ており、肉由来の変異原を避けるという観点から、野菜炒めにすることの有効性が実証されている。

 

まさに栄養学的にも、理に適った「野菜炒め」である。実家を出てからは、かつてのように毎日のようにして食べることは難しくなったものの、できるだけ安い定食屋や大衆食堂、あるいは中華屋で回鍋肉や八宝菜を食べるようにしている。

 

上京後の定番は「日高屋」と「やよい軒」の野菜炒め定食だ。

 


 

 どちらもボリューム満点だけに、ビールを飲んでこれを食べるとかなり腹が膨れる。日高屋の場合は「野菜たっぷりタンメン」も病み付きになるし、やよい軒は味噌汁の「貝汁(アサリ)変更」は必須だ。

 

ところで、外食すると様々「珍客」に出くわすことがある。かつて大塚で働いていた時、駅前の日高屋で例の如くに「野菜炒め定食」を食べていると、カウンターの対面に20代前半とおぼしきリーマン風のニーちゃんが陣取り、同じ「野菜炒め定食」をオーダーした。このニーちゃんは余程の辛党なのか、ひと口食べる度にブラックペッパーに手を伸ばし、二振り、三振りを繰り返しているのだ。

 

「オイオイ・・・そんなに無茶振りしたら、本来の味なんてわからんでしょーが!」

 

と思いつつ

 

(世の中には、変わった御仁が多いものだわい・・・)

 

と呆れつつも、目を離せないのであった。