2011/09/24

iPhone劇場(3)

しかも減り具合が早いだけでなく、様々な点でもおかしなことが判明した。

 

・充電時「100%」になるまで、異常に長い時間がかかる

・「99%」から「100%」になるまでに時間がかかる

・充電しながら使用していてステータスが減った(前の端末では、充電中は使用していても増えた)

・電源を切った状態でも、ドンドンと減っていく(前の端末では、電源を切っている間は殆ど減らなかった)

 

「旧端末」は既に7ヶ月程度使用していたのに、それよりもこれだけ著しく減りが早いとなると、これは相当に古い機種であるとしか思えないではないか。当然ながら職場には何人かのiPhoneユーザーがいるから、聞いてみると

 

「そんなに減るって、考えられないですね。絶対おかしいよー、それ」

 

と言われ、遂に怒りが爆発 ∑( ̄皿 ̄;;キィィィィィィィィィィィ!!!

 

「なにか問題がありましたら、私の方へ直接ご連絡ください」

 

と、前回「サポートの上位部署」の担当から聞いていた直通番号に掛けたが、何度掛けても留守電になっていて繋がらず、留守電にメッセージを入れておいたが、一向に折り返しの連絡も入らない。サポートに説明するのも面倒なため、前回の「上位部署の担当」の名前と電話が繋がらない旨を告げると、新たに別の「上位部署の担当」へ繋ぐといって、またしても長々と待たされた。

 

ようやく繋がった相手に、過去の経緯を話す。

 

「それは、バッテリーの初期不良と考えられます・・・」

 

「バッテリーの初期不良って・・・元のヤツは7ヶ月も使ってたのに、それよりも著しく減りが早いってのは、フツーに考えてよっぽど古いバッテリーのを寄越したとしか思えんのだが・・・」

 

「バッテリーに付きましては、新品のものを使用しておりますので、中古のバッテリーということは決してございません」

 

「新品で、こんなに減りが早いなんてありえんだろう。7ヶ月使ってきたヤツより、遥かにダメなんだぞ」

 

「バッテリーの初期不良は時々ございまして・・・その場合は、今伺った以上に著しく減りが早い症状なども確認されております・・・」

 

との回答だった。

 

「機種交換といっているが、これまでの例を見ると端末の不具合が多いのだ。ところが今回はバッテリーは酷いが、端末そのものは問題がないのだから、バッテリーだけを交換してもらいたい。別に新品に換えてくれなどとは言わんから、前に使ってた端末のバッテリーと入れ替えてくれればいいんだ。あっちの方が、よっぽどマシだったからな。機種交換なると、これまでの例でもわかるように端末が欠陥だったり、今度は端末がいいと思ったらバッテリーが欠陥と来た。これだけリスクがでかいんだから、リスクを分散するとかしてくれんと困るんだが」

 

「申し訳ありませんが、バッテリーだけを交換ということは出来ませんので、機種そのものを交換するということになります」

 

「嘘をつくな!

Appleのサイトには8000円だか9000円だかで、バッテリー交換が出来るとか出ていたぞ。こっちはちゃんと見てるんだから、いい加減なことをいうんじゃない!」

 

「いえ・・・あれは結局、機種交換ということでして・・・iPhoneの場合、本体とバッテリーが一体となっておりますので、携帯電話のようにバッテリーだけを取り替えるということは出来ないわけでございます」

 

と、あくまで言い張った。

 

「出来ないんじゃなく、やれと言ってんだ。本体とバッテリーが一体なんて、ありえねーだろ!

こっちは2度も端末の欠陥で、もう1週間以上使えない状態が続いているんだぞ。しかもソフトバンクからは、そんな事情に関係なくしっかりと金だけは取られる(ソフトバンクはあくまで「売るだけ」で、サポートはAppleが責任を持つ)

金だけ取った挙句、使えない欠陥商品を送りつける。それで信用できんから、バッテリーだけを変えろといえば出来んという。サポートに電話すれば、延々と待たされるわ、上位部門とやらに電話すれば一向に電話に出んわ、留守電のメッセージも無視するわ。Appleというのは、そんないい加減な会社なのか?

少しは、ユーザーのことを考えているのか?」

 

色々と毒づいては見たものの、相手はあくまで「バッテリーだけを交換は出来ない」という主張は譲らなかった。聞けば、交換用の端末は別々に使用していた中古の部品を洗浄したものを組み合わせて作っているとのことで、それに新品のバッテリーを組み合わせるとの説明だった。実際にはバッテリー交換が出来ないはずはないが、電話では対面の時のように凄んだり脅したりすることも出来ないだけに、どうにもならぬ。

 

「先にも言ったように、こっちは金だけ取られてずっと使えん状態が続いているのだから、まともな対応をしてもらわんことには困るのだ。これまでのメールやメモ帳やカメラの不具合などは、出荷前の動作確認をちゃんとやればすぐわかっただろうし、今回のバッテリーの初期不良だかなんだか知らんが、異常に減りが早いのだって少しばかり動確してりゃあ解りそうなもんだ。

こんな欠陥商品を送りつけてくるというのは、出荷前の動確をちゃんとやってねーんじゃねーかとしか思えんわ。今度は、ちゃんと出荷前ひと通りの動作確認とバッテリーの異常がないかの確認をして、どこにも問題がないことを確認した上で送ってくれ。これ以上、おかしな欠陥商品を送ってきたら、ただでは済まさんからな!」

 

と宣告した。

 

今回も「1週間くらいかかります」といっていたものの、2日後には端末が届いた。すっかり手馴れた手順となったiTunesからの初期化とバックアップからのデータ復元を終えて、ひと通りの動作確認を行う。動作確認はより詳細を極めたが、どこにも問題はなかった。

 

が、油断は禁物だ。

 

いかに端末動作に問題がなくとも、バッテリーが欠陥では使えないのだ。さらに、またどんなトンデモナイ不具合が待ち受けているかも解らぬ。

 

これまで同様、出勤前に「100%」のフル充電をしておいて、職場に到着してから確認する。

 

バッテリー残量「99%」

 

「が、まだまだ油断は出来ないぞ」とばかり、これまで通りにタバコタイムにネットやメールを行う日課を実行しながら、減り具合の経過を観察する。その結果、どうやら今度はバッテリーの減りが極度に少ないようだ。

 

・出勤時:(新)99% ← (交換前)90% ← (旧)95

・昼休み:(新)90-95% ← (交換前)70% ← (旧)85

15時ごろ (新)85% ←  (交換前)30% ← (旧)70

・夕方:(新)80% ← (交換前)0% ← (旧)60

・帰宅時:(新)70% ←  (交換前)- ← (旧)40-50

 

元々の端末が新品の時が、どの程度の減り具合だったかは記憶にないが、こんなに減らなかったかと思ったくらいで、職場到着時に「100%」のままを保持していたり、昼休みを迎えた時点で「98%」ということもあったくらいだ。

 

前回は

 

(なんで8ヶ月も使っていたものより、こんなに減りが早いんだ・・・)

 

と随分と嘆かされたものだったが、今度は

 

「こんなに減らないとは・・・もしや、特別に強力なバッテリーを入れた?」

 

と思えた。

2011/09/23

iPhone劇場(2)

iPhoneのホーム画面はアイコンが縦に5段分、横に4列分で、横はスクロールできるようになっている。このうち、縦の3段目(つまり画面の真ん中辺り)のアイコンの操作が出来なくなってしまったのである。

 

iPhoneのホーム画面と言うのはPCのデスクトップと同じで、アイコンを動かしたりフォルダを自由に作って整理したりが出来るようになっている。そのため、あまり使わないアイコンを不具合のある3段目に集め、使用頻度の高いものを3段目以外に移せばいいのでは、などと安易に考えた。操作不能になっているのは5段あるうちの1段分だけだから、なんとか誤魔化しながら使えないかとの考えだ。ところがやってみると、これはすぐにダメとわかった。3段目のアイコンが操作できないということは、つまるところ単にアイコンの問題だけではなく「3段目当たる位置のソフトウェアなどに、不具合が生じている」ということに気付いたのである。

 

つまりネットに繋いだ場合は、画面3段目に位置する部分のリンクのクリックや操作が出来ず、またメールをやろうとすれば3段目に位置するキーボードの操作が、まったく出来ないという具合だ。これが画面の端っこであれば、まだどうにか誤魔化しようもあったかもしれないが、何せ3段目という画面のど真ん中だけに、この部分の操作が出来ないのでは役に立たない。

 

仕方なくサポートに電話をすると、長々と待たされた挙句にようやく繋がった。故障の状況を説明してから「あくまでも落としたのではなく、勝手に壊れた」と言おうとも思ったが、落とした傷などで嘘はばれるだろうから

 

「落としはしたが、壊れるほど高いところや酷い落下をしたわけではなく、あの程度で壊れるとはまったく不思議だ・・・」

 

というストーリーにしておいた。サポートの誘導に従い、端末の再起動やiTunesでバックアップを取ってから、端末初期化を試みたものの、症状はまったく改善しない。

 

「端末初期化まで行って治らないとなると、手の打ちようがありませんので、代替機種との交換となります」

 

ということだ。幸いまだ購入後1年未満だから保証期間であり、基本的には無償修理となるが

 

「端末を確認して、落下による傷などが酷い状態の場合は、保証期間内でも有償となる場合があります」

 

その場合は一律で23千円ということらしいが、勿論こちらとしては「保証期間内の無償修理」を譲るつもりは毛頭ない。

 

代替機が届くまでに、およそ1週間くらいかかるといっていたが、早くも2日後に届いた。勿論、今度は画面3段目が動かないということはなかったが、iTunesからバックアップデータを復元したところ、メモ帳が動作しない事象が判明する。メモ帳が使えないのは不自由であるし、理由がわからないのも気にはなるが、最悪メモ帳くらいであれば他のツールかソフトで代用できないことはない。

 

が、不具合はメモ帳だけではなかった。メールの送信が出来ないのである。見た目は送れているように見えたが、通常残っているはずの送信履歴から消えている。勿論、メールというのは仮に届いていたとしても、相手のレスポンスがない限りは届いているかどうか確認できないから、今度は自分のPCPHS宛に送ってみたところ、やはりどれも届いていなかった。

 

他のインターネットやGメールなどの外部メールは使えたが、メモ帳だけならまだしもメールが使えないのでは論外であり、また最初からこのような不具合が出るようでは、やはり問題があるとしか思えない。おまけにカメラで撮った写真も、まったく保存されていないことまで判明するにおよび、怒りは頂点に達した。

 

言うまでもなく、端末再起動や初期化などの一連の手順を試みはしたが、どれも解決には至らなかった。再度、サポートに電話をすると

 

「代替機の初期不良と思われます・・・」

 

ということだが、再交換となるため

 

「私では判断できかねますので、サポートの上位部署に繋ぎます・・・」

 

と言って、またしても長々と待たされた挙句「上位部署」とやらの担当者に代わった。

 

ここでも担当者の誘導に従い、色々な手順を試みたものの不具合は解消せず、再度端末の交換となり、前回同様に

 

「代替機が届くまでに、およそ1週間くらいかかります・・・」

 

と言っていたが、実際には2日後に新しい機種が届いた。

 

ここまでなら、通常の「不具合による機種交換」に「初期不良」が重なったというだけのことで、わざわざこのように文章にすることもない話だ。元々、人一倍用心深いというか疑い深い性格だとは自覚しているが、それに加えて過去の経緯があるだけに、初期動作確認は工場の出荷担当者も顔負け(?)なほどに詳細を極めた。画面上操作が出来ないという不具合はなし、メモ帳もちゃんと使える。メールの送受信は、3つの別々のアドレスに何度か行ったがどれも問題なく、カメラの撮影も正常に行われ撮影した写真が保存されることも確認した。

 

そのほかネットに繋いでの動作確認は勿論、電話が繋がるかのテスト、マップやカレンダーの表示、時計やアラームの機能の確認と、要するに一通りの機能を確認した結果、どこにも異常なしと判明したのである。ところが、これでまだ話は終わらない。  今度の「伏兵」は、意外なところに潜んでいた!

 

当時、職場へは地下鉄で通っていたが、iPhoneは地下鉄の中は駅での停車時間を除くと殆どが圏外となる。そのように、通勤時間はほぼ使えない状態だけに「異変」に気付いたのは、職場に着いてiPhoneを取り出した時だった。

 

(ん?

やけにバッテリーが減ってないか?)

 

先に記載した通り、職場に着くまでは殆ど電源を切った待機状態にあったにもかかわらず、フル充電で「100%」にしてあったバッテリーが、職場に着いた時点で「90%」に減っているではないか。

 

(おかしい・・・確かに、これまでは95%くらいだったはずだが・・・)

 

と疑惑を抱えながら、忙しいままに昼休みを迎え再びiPhoneを取り出すと、殆ど使ってなかったのに「70%」に減っているではないか。やはり、気のせいではなかった!

 

翌日も様子を見るために、以前と同じように使用してみることにする。当時の職場は喫煙所が最上階の10Fにあり、仕事場は3Fだ。しかも震災に伴う原発事故後の節電の影響で、エレベーターの使用が禁じられていただけに、無精者がわざわざ10Fまで階段を上がるようなバカゲタマネをするわけもなく、タバコは外に出て吸っていた。

 

最近のどの職場でもそうだったが、ここでもこのタバコタイムの時にネットやメールのチェックを行い「息抜き」をするのが恒例になっていた。そうした日課を通じて観察した結果、やはりバッテリーの減りが異常に早いのは明らかだった。

 

《新旧比較》

ü  出勤時 (新)90% (旧)95

ü  昼休み (新)70% (旧)85

ü  3時ごろ (新)30% (旧)70

ü  夕方   (新) 0% (旧)60

ü  帰宅時 (新)  -  (旧)40-50

 

ざっとこのような感じで、違いは一目瞭然だ。

2011/09/06

2011世界陸上観戦記(4)

女子800メートル走で優勝した選手に「性別疑惑」が持ち上がったのは、前回のベルリン大会である。オリンピックや世界選手権といった国際的な大会ではドーピングが後を絶たないが、過去には女子選手が性別検査の結果、金メダルを剥奪された例や、半陰陽(遺伝子や身体的特徴から性別を断定できない)や両性具有が発覚した例などもあった。

 

話題になった選手は、正直あの顔といい筋骨隆々とした外見といい、どう見ても「男じゃないのか?」と疑いたくもなるが、今回また「女子800m」でエントリーしているということは「女」として認められたということらしいが、その経緯はまったく不明だ。アフリカなどの黒人選手の場合は、元々骨格や筋肉の発達が他人種とは著しく違うし、日常的に自然を駆け回っているような環境的要因も大きく、一概に外見のみで決め付けるわけにはいかないが、このような騒動が持ち上がったからには、やはり疑わしさはあるハズだ。

 

これまで再三に渡って指摘してきたように、そもそも顔や年齢の識別は言うに及ばず、見た目だけでは国籍や性別の判断が難しいのが黒人選手である。事実、過去にマラソンで「替え玉事件」という笑い話のようなことがあった。折り返し地点辺りで、トイレに行くふりをして別の選手と入れ替わったが、ただでさえ見分けるのが難しい黒人選手がサングラスをしていたため、見事に騙されて「優勝」となった(記憶があやふやだが、アラブ選手だったかもしれない)。

 

が、愚かにも(入れ替わり前か後かは忘れたが)、髭のあるなしで後でインチキがバレタというお粗末さだったが、コレさえなければ誰もがコロリと騙されたのである。先日は日本の学生駅伝で「年齢詐称」もあった通りで、世界陸上を見ていてもケニアの選手などは皆、同じ顔に見えてしまうのは事実である。

 

が、ことが「性別疑惑」ともなれば、そのような冗談を言っている場合ではなく、個人の名誉というレベルを遥かに超越して人間の尊厳にも関わるような重大問題だ。そして、4年ぶりに表舞台に姿を現した某選手を改めて見て、正直

「やっぱり、どう見ても男だよなー」

という独り言は内緒だが、幸か不幸か今回はロシア選手の快走に封じられたため、騒動には至らずに終った。

2011/09/05

2011世界陸上観戦記(3)

ハンマー投げの室伏が、待望の金メダルを獲得した。

 

トラックに比べ、どうしても地味な印象のあるフィールド競技だが、これが案外に面白い。特にハンマー投げや円盤投げなどの投擲種目は、素人にも楽しめる「絶叫大会」である。初めて投擲競技を見た時は、あの断末魔の絶叫のような叫び声に驚いただけでなく、投げる瞬間ではなく投げ終わってからというのが、どうにも理屈に合わない気がしたものだった。あれは投げる瞬間に息を止めていて、投げ終わってから溜めていた息を一気に吐き出しているのだとわかったのは、後になってからだった。

 

今大会の日本のメダルは、この室伏の「金」ひとつ(マラソン団体は、カウント対象外)だから、まさに「値千金」と言える。これも前から言っているように、個人競技のマラソンで「団体成績」というのはおかしな話なのだが、それを差し引いたとしてもこの「銀」は、ハッキリ言えば「おまけ」としか言いようがない。なにせ日本人選手は、5人もエントリーして最高が「たった7位」なのである。「団体」は上位3人の成績で競われるらしいが、日本の上位3人は「7位」を筆頭に「10位」と「18位」だから、マラソン競技としてはあくまでも「惨敗」集団である。

 

女子が「5位」、「10位」、「18位」という、殆ど似たような結果でもメダルに届かないことを思えば、これはやはり「おまけ」としいう以外にない。繰り返すが、個人競技のマラソンで「団体成績」という自体がわけの解らない話なのだが、それで「銀」と言うからには最低でも「表彰台+入賞」くらいの結果が伴っていなければ価値がなく、ギリギリで入賞1人がやっとさの男子陣の「銀」は「棚ボタ」以外の何物でもない。「下手な鉄砲、数撃ちゃ当たる」が実態で、あまつさえケニアとの天地雲泥の差を省みれば

「日本は、こんな無意味なメダルなど要らん」

と返上して欲しいくらいだ。

 

ところで室伏の場合、長年ずっと見続けて来た思い入れが強いだけにすっかり忘れていたが、よくよく考えてみればハーフである。国際大会への関わり方として、これまで同様に潔く純血主義を貫くか、或いは欧米諸国を真似て「助っ人」を輸入してメダルを量産するかの選択肢はあるのだろう。昨今は「安手の国際化」が叫ばれて喧しいが、日本は欧米諸国を真似てメダルを量産するために「助っ人」を輸入する必要などはまったくないし、怪しげな薬などに頼ってまでメダルを欲するような愚かな日本人はいないだろうから、これまで同様に潔く純血主義で堂々と玉砕してもらいたい。たとえメダルは獲れなくとも、強い世界を相手に頑張る日本人選手の姿を見て、文句を垂れているのが好きなのであり(文句を言われる方は、迷惑千万な話だろうがw)、アフリカや黒人選手に伍して国際舞台で活躍するだけでも、尊い価値があると言える。

 

余談ながら、TV局などが「世界陸上テグ大会」と呼称するのが、どうにも気に喰わん。日本風に「ダイキュウ」と発音すればよいものを、なぜ日本人がコリア風の発音をしなければいけないのか?

 

「大邱」を「テグ」と発音させるならば、他の国々も同様に「U.K」、「U.S.A(または「states」)」、「ネーデルランド」、「ドイチュラント(または「FRG」)」、「メヒコ」、「エスパーニャ」、「マジャール」、「スオミ」と言わなければならないが、これらは総て「イギリス」、「アメリカ」、「オランダ」、「ドイツ」、「メキシコ」、「スペイン」、「ハンガリー」、「フィンランド」といった「日本式の発音」だ。ついでに言えば、金正日を「キム・ジョンイル」というのもおかしな話で「毛沢東」は「マオ・ツォートン」ではなく「もうたくとう」であり、鄧小平は「ダン・シャオピン」でなく「とうしょうへい」なのだから、同じように金正日は「きんしょうにち」と呼ぶべきである。

 

「ウサイン・ボルト」や「りゅうしょう」なども勝手な日本風の発音であって、ジャマイカ式やチャイナ風は違うはずだが、コリア選手だけがわざわざ「本場式」となるのは、何かの圧力でもあるのかと疑ってしまう。もっとも、今大会は開催国の選手がまったく活躍しない、メダル「0」という珍しい大会ではあったが。外国や外国人の正式呼称をイチイチ調べるのは大変なのだから、日本で発音するなら日本式の発音で充分であり、どこの国もそうしているはずである。なぜ、コリアだけわざわざ「本場式」に合わせないといけないのか、まったく理解に苦しむ。

2011/09/02

iPhone劇場(1)

時は20世紀末の携帯黎明期のこと。

 

当時「通話料金が安い」という理由で選択したのがDDIポケットの「ポケット電話」で、それ以来、無精も手伝って10年以上「ポケット電話」~「H"(エッジ)」~「WILLCOM」と、一貫してWILLCOM PHSユーザー時代が続いた。

 

端末の故障も少なく、10年間殆ど不自由を感じることはなかったが、何度目かに変更した新しい機種にバグがあった。タイミングの悪いことに、当時転職活動をしていた関係から携帯がないのは非常に困るからと、遂に携帯を持つ決断に到る。

 

ちょうどソフトバンクの「ホワイトプラン」が流行していた頃で、こちらから発信しなければ月額「980円」で済むならばと、WILLCOMが治った後に故障など万一に備えた予備機として持っていても、たいした負担にはならないからという判断だった。そうした経緯で、ソフトバンクの中でも最も安い端末を購入し「受信専用の予備端末」として、持つことになる。

 

もっとも「一番安い機種」とはいっても2万円以上はするから、この機種代が月額料金に乗ってきて、24ヶ月の分割払いだ。機種代が月に1000円程度だから、ホワイトプランが「980円」とは言え、毎月2000円程度はかかった。

 

当時、あちこちで「iPhone」をよく見かけるようになったころだ。当初は高いイメージ(月額1万円以上だと思っていた)があったり、また「故障が多い」という話もよく聞いていたため、敢えて手を出すつもりはなかった。が、職場にもiPhoneユーザが目立って増えてきたのと、当時働いていた現場が作業のための「待機」の時間が長く、待機時間に盛んにiPhoneの操作に熱中している職場の連中を見るに及び、いよいよ食指が動く。しかも、聞けば「ネット繋ぎ放題で、7000円はかからない(通話料金は別)」と言うではないか。ということは、現状から40005000円程度の上乗せでネットやメールが繋ぎ放題ということになり、また先に述べた通り待機時間が異常に長い当時の職場事情などを考え、iPhoneへの乗換えを決意したのである。

 

ちょうどそのころ「iPhone4」が出て間もない頃で、吉祥寺のヨドバシカメラへ行って、手近の女性店員を捕まえると

 

「予約待ちの方が大勢居るため、入荷に半月から1ヶ月程度かかる可能性があります」

 

ということだ。

 

「半月と1ヶ月じゃあえらい違いだけど、どっち?

1ヶ月もかかるって、待たせすぎでしょ?」

 

「そうですね・・・半月くらい見ていただければよろしいかと・・・」

 

ということで、契約カウンターへ案内される。ここでは、生意気そうな男の店員が出てきて

 

「予約待ちの方が大勢いらっしゃいますので、入荷に1ヶ月以上かかる可能性があります」

 

と言う。

 

1ヶ月以上って、冗談じゃないよ。さっき向こうで聞いた話では、遅くても半月以内ということだったが?」

 

「お申し込みの順番もありますので、必ずしも半月以内というお約束は出来かねますが・・・」

 

「なんで、そんなに時間がかかるのか?

半月以上って、待たせすぎだろーが」

 

と詰め寄ると

 

「確認してまいりますので、少々お待ちを・・・」

 

と、一旦引っ込んだが

 

「基本的に、半月程度見ていただければよろしいかと・・・」

 

という返事に変わった。

 

ともあれ、担当店員に散々に毒づきながら手続きを終えると、なんと翌々日には

 

「ヨドバシカメラマルチメディア吉祥寺店ですが、iPhoneを入荷いたしました」

 

という連絡が入った。きっと文句を言わなかったら、後回しにされていたに違いない (▼д▼)y─┛~~゚゚゚

 

こうしてiPhoneは入手した。前にも書いたように、職場は相変わらず待機時間が長かっただけに、この待ち時間を中心にiPhoneが大活躍をした。ネットにメールにマップに大活躍で

 

(これで月額6000円程度なら、確かに安いものだ)

 

と嬉しくなった。なにしろ携帯の従量課金制では、あっという間に目玉が飛び出るような請求になる。WILLCOMにも定額プランはあったが、PCに慣れている身にはあの携帯のボタン操作でネットサーフィンは苦痛以外の何ものでもなかっただけに、PC同様の操作性を持つiPhoneの使用環境は快適だった。

 

電話だけは確かに使い難く声の聞こえ難さは酷かったが、それまで数人のユーザーから

 

iPhoneは、電話はダメですよ・・・基本的にモバイルPCイメージなので、電話はおまけみたいなものです」

 

と聞いていたから確かにその通りだと思った程度で、電話は従来どおりWILLCOMを使えばよかった(その後、WILLCOMは「だれとでも定額」で、10分以内の通話なら他のキャリアを含めた全ての相手に対し、月額約2500円で24時間どの時間帯でも掛け放題となった)

 

心配していた「iPhoneは不具合が多い」という噂は相変わらずよく耳にしていたが、この端末に関してはまったく問題はなく、心配は杞憂に終わったと言ってもよい。携帯とは違ってストラップが付けられない形状のため、これまでの携帯以上によく落としていたのは困るところだが、それでも故障することはなかった。

 

そのようにして約7ヶ月間は、何の問題もなく過ぎた。iPhoneを購入したのが10月で、それ以降は冬だから上着を着ていたため、上着のポケットに入れておくのが通常だったが、8ヵ月後は5月だ。そろそろ上着が必要のない季節となり、そうなるとシャツの胸ポケットくらいしか入れるところがなくなる。シャツの胸ポケットに入れるところまでは、これまでの携帯と同じである。が、iPhoneの場合、携帯のようにストラップで固定が出来ないため、当然のことながら前屈みの姿勢になると、シャツのポケットから落下する。

 

たまたま、その日は慌てていたせいもあって凡ミスをやらかし、三度も立て続けに地面に落としてしまった。これまでも何度か落としたことはあったが、一度も故障しなかっただけに携帯同様に「衝撃には強い」と思い込んでいた。が、度重なる衝撃に耐えられなかったか、遂に故障してしまった ()~ ガーン

2011/09/01

2011世界陸上観戦記(2)

女子マラソンはケニア勢が表彰台を独占し、日本選手は5位が最高という結果に終った。

 

そもそも、アフリカ勢など世界を代表するスピードランナーと戦えるだけの実力を備えた選手は勿論、かつての高橋尚子や野口みずきのようなレース巧者の実力者が見当たらない日本選手陣で、5人のエントリーは多すぎる。過去の熾烈な代表争いの時のように、レースの展開次第ではいずれもがメダルを期待できる顔ぶれならともかく、殆ど聞いた事のない選手ばかりを5人も送り出す意味はなく、単に派遣費用をドブに捨てたようなものである。

 

話は逸れるが、ワタクシは「走る都はるみ」の解説が堪らなく苦手で、あの猫撫で声の饒舌を聞くと背筋がむず痒くなるのである。折角、世界の頂点を何度も極めた弁舌爽やかな高橋がいるのだから、それとは比較にならない程度にたいした実績もないあのオバサンが出てくる必要性がわからん。

 

そもそも陸上競技、特にスプリント種目ほど持って生まれた身体能力がものを言う競技はない。それは、学生時代の自らの小さな体験を思い起こしても良くわかるのであり、それだけに陸上選手に畏敬の念を持っている事では、まったく人後に落ちないとの自負もある。特に黒人選手などは、そもそも骨格や筋肉など体の構造そのものが違う。それに加えて、狩りをして生計を立てているような人種となれば、彼我の環境の違いは想像を絶する。有体に言ってしまえば「野生動物に近いような体構造を持ち、そのような環境で暮らしている」のがアフリカの選手たちであり、そのような人種と同じルールで戦うのがそもそも不合理と言える。

 

かつてアフリカ選手は短距離では勝てるが、マラソンでは勝てない時代があって、その理由は「黒人選手はアタマが悪い」という意見があった。その論拠は「短距離や跳躍など身体能力がモノを言う競技には強いが、マラソンなど戦略的な駆け引きが必要な競技には強くない」というもので、事実マラソンではスタートから一気に飛び出しはするが、後半に失速して抜かれるパターンが多かった。しかしながら、これは「アタマが悪い」かの真偽はさておき、歴史的な経緯から指導者や環境に恵まれていなかったため、と見ることは出来る。

 

対照的に、マラソンを「お家芸」としていたのが日本人で、体格や身体能力はおそらくは世界のどの国と比較しても見劣りするだろうが、そのマイナスを高度な戦略などでカバーしてきた。これはかつての野球やバレーボール、最近では女子サッカーなどの「世界一」の活躍が証明するところでもある。ところが日本人と来たら、世界中の笑い者になるようなお人好しなのだから、まったく始末が悪い。西欧列強のように、優秀な黒人選手を「傭兵」として雇うどころか、せめて陸上競技で唯一メダルを期待できそうなマラソンくらいは、何が何でもメダルを獲りに行くのが「世界の常識」であろう。ところが日本人のやることときたら、わざわざ貧しい黒人選手を「留学」させた上に育成までしてやり、その挙句が本国代表として出場したかつての「留学生」に悉くメダルを浚われ、自国の選手を利益を損なっているというお目出度さ加減なのだ。