2012/07/27

ノートPC劇場(前編)

ノートPCを購入した。

これまでのノートPCと言えば、2004年に上京する時の活動用として購入したdynabookだから、10年近く前の製品である。当時としては破格の10万で、上京前日に大急ぎで買ったものだ。


 上京後、頻繁に行っていた京都や温泉旅行では、このdynabookが大いに活躍したが、当時はネットの検索や簡単なローカル作業が出来れば充分だった。それだけに「メモリ256MB」でも充分だったし、あの重さも当時は当たり前だったのだ。


 が、時代は変わる


 その後、ン年にして、誰がこのような「急速な動画の普及」を予想しえたであろう?


 今やYoutubeなどの動画サイトは、殆ど「何でもあり」の感を呈しており、当然ながらこの種のストリーミングはメモリをたくさん消費する。在宅時は、複数アプリを常にパラで動かし続けるヘビーユーザーのワタクシなどは、それなりスペックのデスクPCでも最近はフリーズが多くなった。ましてやあの重くてロースペックとなったノートPCは、旅行に持ち歩けるシロモノではなくなった。そんなわけで吉祥寺と新宿でモバイルPCを物色した末、新宿のヤマダ電機でDELLマシンをゲットしたわけである。


 13.3型ワイド液晶、Core iCPU、メモリ4GB、無線LAN搭載、さらにMs-Office2010も入って、5年保証込みでも5万以下と激安だ。


 激安の秘密は「在庫処分品」のためだ。


 「このPCには、DVDドライブが付いていません」


 (なーに、DVDドライブなどは必要ない)


 と思ったが


 「リカバリディスクも付いていませんので、お客様ご自身で作成する必要があります」


 とのことで、やはり外付けドライブが必要らしい。


 が、今時はDVDCD)ドライブも驚くほど低価格になっている。


 「リカバリディスク作成以外の用途は殆ど思いつかないから、一番安いのでいいよ」


 と言うと、奨められたのはB社の製品で僅か3000円と言う。


 数年前に3000円くらいで買った無線マウス(MS製)も、エレコムの「580」という信じられない価格で、これも一緒に購入した。


 「これは、良い買い物をした」


 すっかりいい気分で納得し、新宿で寿司を食べて帰宅したまでは良かった。ここまでは、実にいい展開だったのだ。


 面倒なリカバリディスクの作成は後回しにして、まずはLANで繋いだデスクPCからデータをコピー。コピーも順調に終わり、ネットもローカル作業もサクサクと捗るのを確認し、益々気分が良くなったところで


 (では、そろそろリカバリディスクを作るか・・・)


 とDVDドライブをUSBに差し込んだものの、どうも様子がおかしい。DVDドライブが、認識されないのだ 。

 

 念のためPCを再起動したら認識されたが、今度はリカバリCDを作成している途中で(USB)の給電が落ちてしまった。その後も何度か試してみたが、やはり調子が悪い。 時によって、エラーメッセージが出たり出なかったりするが、認識されていないのは同じで、しかも稀に認識されることもあるから厄介だ。


 USBインターフェースは右側に2口あり、ひとつは無線マウスのレシーバーを挿してある。このマウスは正常に動いているから、こちらのインターフェースは問題ないだろうと付け替えてみても、なぜかDVDドライブは認識されなかった


 ところが、今度は元に戻した無線マウスのレシーバーまでが認識されなくなった。それから、何度か再起動をして他の有線マウスやUSBメモリで試してみたがやはりダメで、100%ダメではないものの認識率がかなり低い状態なのである。


 このような状態では、無論マイコンピュータで外付けのアイコンが出てくるはずはないが、デバイスドライバのUSBインターフェースの状態を見ると、あくまで「正常」になっている。


 (これは初期不良だ・・・)


 と、DELLのサポートに電話をする。


 症状と対応内容をひと通り説明すると、リモートでちょこちょこと試した後


 (お客様が仰るとおり、どうやら初期不良の思われます・・・)


 ということで工場出荷状態に戻し、翌々日に引き取りに来た佐川急便に引き渡す。


 「修理には1週間から10日くらい掛かる」


 と言うことだったが、僅か中2日というスピード対応で部品交換をして戻ってきた。


 「USBインターフェースの初期動作不良が確認できたため、部品交換をしました」


 と書いてあり、試しに問題のDVDドライブを挿し込むと確かに認識された。


 早速、リカバリディスクを作成したことは言うまでもない。


 先にも記したように、DVDドライブの用途といえばリカバリディスクを作るくらいで、他に特に用はないから再び箱に戻す。ということは、使用するUSBインターフェースは無線マウスのレシーバーだけである。


 ここまでは、単に「初期不良の修理」というありきたりな話だと思えた。

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