2018/12/07

掖上の宮の巻【孝昭天皇】

口語訳:御眞津日子訶惠志泥命は、葛城掖上宮に住んで天下を治めた。この天皇が、尾張連の祖、奧津余曾の妹、余曾多本毘賣命を娶って生んだ子は、天押帶日子命。次に大倭帶日子國押人命である。<二柱。>

 

この天皇の漢風諡号は、孝昭天皇という。

 

口語訳:弟の帶日子國忍人命が天下を治めた。兄の天押帶日子命は<春日臣、大宅臣、粟田臣、小野臣、柿本臣、壹比韋臣、大坂臣、阿那臣、多紀臣、羽栗臣、知多臣、牟邪臣、都怒山臣、伊勢飯高君、壹師君、近淡海國造の先祖である。>

 

口語訳:この天皇は、崩じたとき九十三歳だった。御陵は掖上の博多山の地にある。

 

御年玖拾參歳(みとしココノソヂマリミツ)。書紀には「八十三年秋八月丁巳朔辛酉、天皇は崩じた」とだけあって、年齢が書かれていない。【ただし「父の天皇の廿二年に皇太子となった。年十八歳」とあるから、百十四歳ということになる。】書物によっては百十四歳、百十五歳、あるいは百二十歳ともいう。

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