事の起こりはこうだ。
<神奈川県藤沢市は23日、インスタント食品「カップヌードル」(日清食品)を食べた同市の女性(67)が嘔吐(おうと)や舌のしびれを訴え、スープから防虫剤成分のパラジクロロベンゼンを検出したと発表した。軽症で、現在は回復しているという。市はこの商品を販売した、市内のスーパーに販売自粛を要請した。
藤沢市によると、女性が20日夕にスープとめんを食べたところ、吐いた後に舌のしびれが出たという。カップめんは開封直後に薬品臭がしたといい、夫(75)が21日に藤沢市保健所に届け出た。保健所がカップめんの残りを検査した結果、パラジクロロベンゼンが検出された。容器に穴などは開いていないという。女性はカップめんを9月29日ごろに購入した>
最近はカップ麺はあまり食さなくなったワタクシだが、やはり時間がない時やそうでなくても、たまに食べたくなるのがカップ麺である。今ではスーパーやコンビニなどへ行くと、どれを選んでいいのか何種類あるのかわからないほど豊富な品揃えのカップ麺だが、ワタクシ的にはやはり最も馴染みが深く最も無難なのが、数十年来の御馴染みである「カップヌードル」なのである。
その「カップヌードル」から「異臭とともに、防虫剤成分が検出された」と聞いては、驚かないわけにはいかない。この頃は、この「カップヌードル騒動」の前にも、中国産を主とした輸入食品から様々な怪しい成分が検出されたり、輸入品ばかりでなく国産製品でもゼリー状の食品を喉に詰まらせて死亡するといった一連の騒動で「食の安全性」が、毎日のようにマスコミを賑わせていた時期だった。
そんなタイミングで、降って湧いた「カップヌードル騒動」である。日ごろはニュースなどには無頓着であり、またゼリー状の食品や冷凍食品などには個人的に無縁だった事も手伝って、世間の喧騒を尻目に大して気にも留めていなかったワタクシも、この「カップヌードル騒動」に関しては他人事ではないから大いに注目した。
現に自宅のキッチン棚には、どん兵衛、一平ちゃんなどとともに、買い置きのカップヌードルもあった。
「このカップヌードルは、果たして大丈夫なのか?」
と心配が頭を擡げてきたのも、無理はないだろう。
慌てて、日清食品のWebサイトを確認してみる(2008.10.25)
<この度、弊社が販売いたしました「カップヌードル」から、防虫剤成分の「パラジクロロベンゼン」が検出されました。現在、混入経路等の事実確認につきまして調査をしておりますが、消費者の皆様の安全を第一に考え、念のために当該商品を自主回収させていただくことにいたしました。もし、お客様のお手元に対象商品がございましたら、大変お手数とは存じますが、下記の送付先に料金着払いにてお送り下さいますよう、お願い申し上げます。後日、商品代金をお送りさせていただきますので、何卒ご協力のほどよろしくお願い申し上げます>
同じような張り紙は、カップヌードルを買ったスーパーにも張ってあった。慌てて、キッチンに収まっているカップヌードルの消費期限を確認すると、該当商品と一週間違いだったが
「このカップヌードルは、果たして大丈夫なのか?」
という不安は、やはり拭いきれなかった。
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