WBCの2次ラウンドが始まった。
初戦の相手は、強豪キューバ。1次ラウンド決勝で韓国に敗退の醜態を演じ、いきなり強豪キューバとぶつかってしまった。ところが韓国戦とは打って変わり、日本が素晴らしい戦いを見せたから野球とは不思議なものだ。「6-0」というスコアもさることながら、内容的にも申し分のない会心のゲームである。
キューバ相手に、これだけの完璧な勝利は記憶にないし、内容的には松坂に尽きるとしか言いようがないくらいに、実に素晴らしいピッチングだった。打線も相手の隙に乗じて3回に3点を挙げると、その後もコツコツと得点を積み重ね、序盤で大差を付けるという理想的な展開であり、松坂の快刀乱麻のピッチングがこれだけの理想的な流れを生んだのである。また、イチローの不振にも関わらず打線が繋がったのも、これまでとは違う大きな収穫だ。あれだけ決定力不足に泣いていた、この日本の変化はなんだろう。
1次ラウンド終了後の1週間で、メジャーのチームと幾つかの練習試合を行ったということだが、それがこの好結果に繋がったのかもしれない。そう考えると自国も参加しているのに、こういう時期に練習試合を設定してくれるところに(事情はあるのかもしれないにせよ)、アメリカの懐の深さを感じるし、これは素直に感謝しなければならない。
序盤に立て続けに出たエラーや、牽制死のような走塁ミスも続いた。また、キューバ自体の力が落ちていることも、確かだろう。とはいえ、全体的には質の高い内容であったし、文句のない勝利である。
次はまたしても韓国が相手だから、1次ラウンドの「14-2」と「0-1」はもう関係ない。 この試合に勝った方が準決勝進出を決めるが、負けた方も敗者復活でキューバに勝った場合は、2次ラウンドの決勝(順位決定戦)でまたぶつかることになるだけに、ここで真価が問われる。
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