2009/03/20

【WBC】日本がコリアを倒す

WBCで、日本がK国との4度目の対決を制した。

 

ともに準決勝進出を決めて、迎えたこの試合。準決勝の相手は勝てばアメリカ、負ければベネズエラと似たようなものだから、本来なら主力を温存できる「消化試合」になるはずだったが、この試合に限って日本には絶対に負けられない「事情」があった。

 

理由は、言うまでもない。1次リーグ最初の対戦こそ「14-」とコールド勝ちしたのは良かったが、順位決定戦で「1-3」、さらに2次リーグに入って「1-4」と惨めな連敗を喫していたのだから。よもや、同じ相手(しかも、ベースボールの母国・アメリカならともかく、たかがK国相手に)3連敗というのは、絶対に許されないのである。おまけに、準決勝進出を賭けた3度目の試合後には、これ見よがしにマウンドに国旗を立てられるという、なんとも相手を馬鹿にしたスポーツマンシップの精神とはおおよそ懸け離れた、非常識な振る舞いを見せ付けられもした。

 

余談ながら、先日フィギュアスケートのキム・ヨナが

 

「日本選手に、練習を妨害され続けた」

 

などという、ありもしない妄言をほざくようなお国柄である)

 

これで怒らなければ、プロではない。怒るだけではダメで、絶対に結果を出さなければいけない、正念場の試合だった。

 

「国旗の件」に関しては、何人かの選手から「とても悔しい」というコメントも出ていたから、さぞかし怒りの爆発を密かに期待していたが「本当に、それだけの悔しさをぶつけているか?」と疑問を感じるような、イマイチ必死さの伝わらない、いつものようなジリジリとした展開になる。

 

中盤までは、どっちに転んでもまったくおかしくないような互角の展開が続き、嫌な予感が頭を掠め始めたところでようやく打線が爆発して、終盤は地力でK国を圧倒した。

 

日本にとって、この相手に対しては普通に戦って普通の結果が出たに過ぎないのであり、決して喜ぶような出来事ではない。が、それでもあのような非常識な行為に対する面当てという意味では、大いに溜飲が下がった(欲を言えば、もっと圧倒的な勝利を期待していたが)

 

次は、いよいよ準決勝である。相手はアメリカで、メジャーの一線級を集めたバリバリのメンバーとは程遠いらしいが、それでもK国よりも強敵であることは、まず間違いないだろう。

 

正直、当初から「監督が原では・・・」という思いは強くあったし、選手起用(不調の福留を代えない、器用で足も速い川崎を使わない等)や采配で不満は数々あったが、とにもかくにもキューバを2度まで圧倒し、K国にもリベンジをしての「準決勝進出」だから、日本としては最低限のノルマは果たしたといえる。

 

決勝まで残り、またK国とぶつかるようなことになれば、絶対に負けは許されないが、アメリカやメジャーリーガーの多いベネズエラとの試合は、おまけみたいなものだと思っている。あとは、3年に一度しかないこの大舞台で「日本の野球」を世界にアピールしてくれれば文句はない。

0 件のコメント:

コメントを投稿