W杯予選リーグの第2戦、日本はオランダに敗れた。強豪オランダ相手に「0-1」というスコアから「よくやった」と言う声もよく聞かれるが、勝ち負けを争う場だから「よくやった」も何もない。そんな甘っちょろい慰めが、日本代表をダメにするのだ!
この1点の差が、両者に隔たる万里の長城である。それはさておき、これまでの予選リーグの戦いを見てもわかるように、どの国も海外の一流クラブに選手を送りだしていたり、相手チームの分析が進んでいたりで総体的に実力が拮抗して来ているのは確かだ。
アジア勢は元々五大陸では圧倒的に弱く、長年「草刈り場」と見下ろされていた。ワタクシがW杯を見始めた頃は、24チームの出場でアジアの枠は「2」だったが、それでも 「アジアの2枠は多過ぎる・・・1で充分」と扱き下ろされていたくらいで、確かにその通りの歴然とした実力差があった。そのアジア勢も、日本とK国がそれぞれ1勝を上げたように、総対的にレベルはアップしているようだ(それでも、オセアニアを含めて「2」枠で充分だと思っているが)
日本にとっては「W杯で1勝する事は、やはり大変な事なんだ・・・」などと今更ながらに痛感している俄かファンも多いだろうが、それは最初からわかりきった事なのだ。W杯で勝つのがいかに難事であるかは、K国が6回目の出場にして初勝利を挙げるまで「10敗4分」と出る度に負けを繰り返して来た歴史が、如実に証明している。Jリーグ前の日本リーグ時代、日本はこのK国にまったく歯が立たなかった。日本とは無縁だった「地球の裏側で行われている、W杯とかいう世界最大のスポーツの祭典」の常連だったのがK国だ。ところが、東アジアでは無敵なまでに強かったそのK国が、予選リーグから世界の二流国相手にもまったく手も足も出ずに子ども扱いにされ、
毎度線香花火のように呆気なく姿を消していたのだから、それを思えば実に隔世の感がある。繰り返すが2002年の日韓大会は、あくまで「例外中の例外的な結果」なのである。
オランダとの試合を観て「日本って、案外と弱くないんじゃないのか?」と異議を唱える人や、いちじるしく出来が悪かったとは言え、オランダという世界屈指の強豪チームと互角に近い戦いに映ったかもしれない。だが、これまでも再三指摘して来た通り、決定的な差であり日本に絶対的に欠如しているのが最後の「決定力」なのである。
過去の大会でも、再三得点のチャンスがありながらもペナルティエリア付近に来ると萎縮してしまい、ボールを持ったまま散々モタモタした挙句にシュートだかセンタリングだかわからないような、中途半端な攻めばかりに終始してきた。自陣のペナルティ・エリア付近に来ると、すっかり萎縮してしまって攻め手がなくなってしまうのは、もはや宿痾としかいようがないくらいの重症だったが、今大会の2試合では積極的にシュートを打つ姿勢が目に付いた。肝心のシュートの精度そのものがあまりにも低すぎるという問題はあるが、シュートを打たないことには得点には結びつかないのだから、その点は(日本のレベルでは)進歩と言える。組織力と守備に関しては、この大舞台でも何とか戦えるレベルにはなったが、ライオンが牙を剥いて襲い掛かるような、強い気迫と執念がなければ得点は出来ない。繰り返すが、このような狩りの本能はやはり日本人には欠如しているようだから、外国人ストライカーに帰化してもらうしかないだろう(個人的には、弱くて
も純血に近い今の姿を望むが)
イタリア、ドイツ、フランス、イングランド、スペインといった優勝候補や優勝経験のある強豪国が予選敗退のピンチに見舞われるなど、かつての勢力図とは違い戦力が拮抗してきているのは明らかだ。予選第2ラウンドもいよいよ佳境を迎え、今週末にいよいよ決勝トーナメントの顔ぶれが出揃うが、日本は最終戦でデンマークと決勝トーナメントを賭けた一騎打ちとなった。ともあれ24(木)の夜までは、多くの日本人が夢を見続けることが出来るのだから、予想外の健闘と言うべきだろう。実力ではデンマークが上と見るべきだろうが、今の両チームを見る限り大きな実力差はなさそうだから、日本としてはまさに千載一遇のチャンスと言える。
余談だが、W杯だったかヨーロッパ選手権だったか忘れたが、ユーゴスラビア代表チームの殆どの選手が「〇〇〇ビッチ」または「〇〇〇ッチ」という名前だったのが印象強く、早速サッカー部の仲間たちと話題になり部員を中心として「~っち」という渾名が流行した。その後、ブームが去った後も「にゃべっち」だけは、なぜか引き継がれていくことになった ( ´艸`)ムププ
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