2018/11/09

浮穴の宮の巻【安寧天皇】

口語訳:師木津日子玉手見命は、片鹽の浮穴の宮に住んで天下を治めた。この天皇が河俣毘賣の兄で、縣主波延の娘を娶って生んだ子は、常根津日子伊呂泥命。次に大倭日子スキ(金+且)友命。次に師木津日子命である。

 

この天皇の漢風諡号は安寧天皇という。

 

口語訳:この天皇の御子、合わせて三人のうち、大倭日子スキ(金+且)友命は後に天下を治めた。師木津日子命には子が二人いた。一人は<伊賀の須知の稻置、那婆理の稻置、三野の稻置の先祖である。>もう一人の子、和知都美命は淡道の御井の宮に住んだ。この御子には二人の娘があった。姉を蝿伊呂泥、またの名は意富夜麻登久邇阿礼比賣命という。妹の方は蝿伊呂杼といった。

 

天皇御年肆拾玖歳。御陵在2畝火山之美富登1也。

 

訓読:このスメラミコトみとしヨソヂマリココノツ。ミハカはウネビヤマのミホトにあり。

 

口語訳:この天皇は崩じた時四十九歳だった。御陵は畝傍山の美富登にある。

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