◆レスリング
ニッポンレスリングが強い。
男子グレコローマン60キロ級の文田健一郎の「金」に続き、77キロ級で日下尚が金。2日連続で日本選手が表彰台の頂点に立った。
殆ど危なげのない圧倒的な強さでの金メダルは、前日の文田選手と同様だった。が、東京五輪では決勝で敗れるという辛酸を嘗めたせいか、様々な思いが詰まった文田選手の噛みしめるような金とは対照的に、五輪初出場の日下選手の方は天真爛漫というかまさに破顔一笑、ひたすら笑顔に溢れた金メダリストとなったのは珍しい。今どきの若者らしいと言うべきか。
そしてレスリングで「圧倒的な強さ」というこちになれば、なんといってもこの人、女子53キロ級の藤波朱理に尽きる。
2012-2020まで、足掛け10年に渡りオリンピック3連覇(2023のみ唯一、決勝で敗れ銀)を成し遂げ、「霊長類最強」とまで称された、あの吉田紗緒理の金字塔と思われた連勝記録を10代で早くも上回ってしまった天才だ。中学2年の時の全国中学生選手権44kg級決勝で敗れて以降、国内外の16大会で連続優勝、その後の世界選手権などの国際大会でも負け知らずというバケモノぶりだ。
準決勝終了後のインタビューで
「決勝戦も絶対勝って金メダルを獲るので、期待していてください」
というコメントにも驚いたが、その言葉通り10-0の圧勝で優勝という有言実行ぶり。いったい、このあと連勝記録をどこまで伸ばすのか?
あるいはオリンピックで何連覇するのか?
など、まだまだこれから途轍もない大記録を打ち立てて行きそうな20歳の未知の可能性が楽しみである。
このほか、男子フリー57キロ級の樋口黎、女子57キロ級の桜井つぐみも決勝進出。まだまだニッポンレスリングのメダルラッシュは止まらない。
女子50キロ級で五輪2連覇を狙った須崎優衣は、敗者復活戦で勝利し銅メダルを獲得。緒戦で敗れたインドの選手は決勝まで勝ち進みながら、前日の計量で体重オーバーで失格。もともと57キロ級でありながら無理な減量で50キロ級に出ていたらしいから、さすがの須崎と言えどパワー負けしたのは仕方ないところだったか。
◆卓球
女子団体は準決勝でドイツに3-1で快勝。決勝のチャイナに勝つ確率は極めて0%に近いが、どこまで食い下がることができるか。
一方、男子団体は伏兵のスウェーデンに敗れ、3位決定戦に回った。
◆その他
セーリング混合470級で、岡田奎樹・吉岡美帆組が銀メダルを獲得。
ここまでの日本のメダルは「金13、銀7、銅13」
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