◆レスリング
レスリング競技で、この日も金メダリストが誕生した。
女子62キロ級の元木咲良がウクライナの選手を破り頂点へ。レスリングは、4日連続で5個目の金メダルと快進撃が止まらない。
男子フリー74キロ級の高谷大地は、惜しくも決勝で敗れ銀メダル。
しかしレスリングは、まだまだ終わらない。
この日登場した男子フリー65キロ級の清岡幸大郎、女子76キロ級の鏡優翔は、ともに決勝進出。最終日も、また新たな金メダリストが誕生するだろう。
◆陸上
女子やり投げで、北口榛花が女子フィールド種目では日本初となる金メダルを獲得。男女を通じても、2004年アテネ五輪のハンマー投げの室伏広治以来2人目、また陸上女子ではマラソンの高橋尚子と野口みずき以来の快挙だ。
「優勝候補の大本命」として、満を持して登場した予選1投目で早々に決勝進出を決めた北口。
「練習のためにも、もっと投げたかった」
というくらいだった。
迎えた決勝。これまた1投目で、今シーズン自己最長の65m80をマークすると、後続選手は誰一人、この高い壁を超えられない。まさに圧勝。
北口の凄さは「ガチガチの本命」に挙げられながら、下馬評通りの実力を発揮して金メダルを獲ったこと。これがいかに難しいか。
その証拠は、海外の有力スポーツ紙が挙げた「金メダル予想」のうち個人競技で金メダル候補に挙げられながら、実際に金メダルを獲得したのは、ここまで柔道の阿部一二三ただ一人しかいなかった事実。金メダルを獲った選手の多くが、戦前予想では「伏兵」扱いに過ぎなかった(もちろん、それでも金メダルを獲ったことは大したことなのだが)
当然、「本命」と有力視された段階で徹底的に弱点を研究されるし、期待にこたえなければというプレッシャーは想像を絶する。そんな状況で掴んだ、価値ある金メダルと言える。
◆ゴルフ
首位と2打差で最終日を迎えた山下美夢有。密かに金メダルを期待していたが、16番で痛恨の池ポチャ。トータル6アンダーで4位、メダルまであと1打及ばず4位に終わる。笹生優花は通算17オーバーで54位。
笹生は6月の全米オープンで優勝したため、これ一発で代表確定となったが、その後の成績は振るわず優勝争いに絡むどころか予選落ちが続くなど、明らかに不調だった。
「全米オープン優勝」という金看板があるから代表から外せない事情はあるのだろうし、笹生に対して恨みはまったくないが、最近の調子を見る限り期待できないだろうと感じていたから、予想通りの結果だ。直近の実績から、なぜ古江彩佳を選ばないのか不満が残る。
一発勝負でのメダル争いとなると、やはり古江かもしくはここ一番の大舞台で、幾度となくミラクル的な力を発揮して来た渋野日向子の方が、メダルを期待できたのではないかと思う。山下の4位はまったく惜しかったし、大崩れしない安定感は古江と並んでピカイチであること間違いないが、ここ一番の正念場で勝ちきれないところもあるだけに、やっぱり渋野のミラクルが見たかったw
◆卓球
女子団体決勝、日本はまたしてもチャイナに3-0で完敗を喫し銀メダルに終わる。
結論的に、緒戦のダブルスで勝敗が決してしまった。所詮、個々の力では太刀打ちできない相手だけに、ダブルス勝利は必須だったが、ここで負けた時点で勝負あったと思う。
今大会の卓球を観るに、相手がチャイナの場合に限らず、男子団体を見ても「あと一歩」まで追い詰めながらの惜敗ばかり。やはり最後の正念場においての執着や執念、詰めの甘さなどでメダル獲得国との力の差を感じる。
オーダーから見て、平野が孫穎莎(第2試合)や陳夢(第5試合)に勝つ可能性は限りなくゼロに近いだけに、緒戦のダブルスが必勝だった。これに勝てれば、その勢いでチャイナ勢の中で唯一穴のありそうな王曼昱に張本(第3試合)が勝ち、続けてエース早田が孫穎莎(第4試合)を一蹴。これ以外の展開では、日本勝利のシナリオは考えにくい。
やはり絶対女王の孫穎莎に勝てそうなとなると、早田しかいない。それ以上に、オリンピックで絶対的な強さを発揮する陳夢に勝てるイメージが、どうしても浮かんでこない。
◆飛び込み
男子高飛び込みで、玉井陸斗が日本人初の銀メダルを獲得。
これはこれで快挙なのだろうが、なにしろ色々な競技で日本選手の活躍が目白押しだけに、大きなニュースにならないのは気の毒と言える。
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