高校野球の決勝戦が行われた。
大会前のドロー(組み合わせ)を見てズバリ、密かに決勝の顔合わせを「帝京vs広陵」と予想していたワタクシにとって、広陵(広島)の勝ち上がりは予想通りだったが、対する佐賀北はまったく予想外のノーマークだった(恐らくは、ワタクシだけではなかったろう)
ともに一回戦から登場した両チームであるが、過去センバツでは3度の優勝、全国大会でも2度の準優勝の名門・広陵が、初戦で昨年まで三年連続で決勝を戦った強豪・駒大苫小牧(北北海道)を九回の逆転劇で破ると、二回戦から準々決勝までの3試合に大勝を重ね、準決勝では春夏連覇を狙う常葉菊川(静岡)を接戦の末に下すなど、優勝候補に相応しい堂々たる勝ち上がりっぷりだった。
一方、佐賀北の方は過去の実績だけでなく、大会前の評判も殆どゼロというところからスタートしたが、開会式直後の第一試合に勝つと二回戦では宇治山田商と、延長15回引き分けの末に再試合を戦った。実のところ「佐賀北」の名が、一気に浸透したのはここからであったろう。
その勢いに乗ったか、準々決勝では優勝候補の一角・帝京(東東京)と延長13回を戦って、大方の予想を覆す勝利を飾った勢いで、決勝まで駒を進める。
そうして、迎えた決勝。佐賀北に勢いは感じたものの、実力的にはやはり広陵が上であろうというのが、ワタクシ(のみでなく、恐らくは殆ど)の見方であった。
その決勝は予想通りの展開で、7回を終わった時点で4-0というスコアだけでなく、佐賀北は僅かに1安打しか打てずにチャンスらしいチャンスすら、まったく作れない。
(広陵が最も苦しんだ初戦の駒大苫小牧戦や、準決勝の常葉菊川との戦いが、事実上の決勝戦だったんだろうな・・・)
と思ったとしても無理はないような、力の差を感じさせるた展開だ。
これで終わっていれば、捻くれもののワタクシがわざわざここで「白球の青春」を採り上げるべくもないが、そのワタクシも(そして、恐らくは誰もが)まったく予想していないドラマが、ここから待ちうけていた。
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