2011/09/23

iPhone劇場(2)

iPhoneのホーム画面はアイコンが縦に5段分、横に4列分で、横はスクロールできるようになっている。このうち、縦の3段目(つまり画面の真ん中辺り)のアイコンの操作が出来なくなってしまったのである。

 

iPhoneのホーム画面と言うのはPCのデスクトップと同じで、アイコンを動かしたりフォルダを自由に作って整理したりが出来るようになっている。そのため、あまり使わないアイコンを不具合のある3段目に集め、使用頻度の高いものを3段目以外に移せばいいのでは、などと安易に考えた。操作不能になっているのは5段あるうちの1段分だけだから、なんとか誤魔化しながら使えないかとの考えだ。ところがやってみると、これはすぐにダメとわかった。3段目のアイコンが操作できないということは、つまるところ単にアイコンの問題だけではなく「3段目当たる位置のソフトウェアなどに、不具合が生じている」ということに気付いたのである。

 

つまりネットに繋いだ場合は、画面3段目に位置する部分のリンクのクリックや操作が出来ず、またメールをやろうとすれば3段目に位置するキーボードの操作が、まったく出来ないという具合だ。これが画面の端っこであれば、まだどうにか誤魔化しようもあったかもしれないが、何せ3段目という画面のど真ん中だけに、この部分の操作が出来ないのでは役に立たない。

 

仕方なくサポートに電話をすると、長々と待たされた挙句にようやく繋がった。故障の状況を説明してから「あくまでも落としたのではなく、勝手に壊れた」と言おうとも思ったが、落とした傷などで嘘はばれるだろうから

 

「落としはしたが、壊れるほど高いところや酷い落下をしたわけではなく、あの程度で壊れるとはまったく不思議だ・・・」

 

というストーリーにしておいた。サポートの誘導に従い、端末の再起動やiTunesでバックアップを取ってから、端末初期化を試みたものの、症状はまったく改善しない。

 

「端末初期化まで行って治らないとなると、手の打ちようがありませんので、代替機種との交換となります」

 

ということだ。幸いまだ購入後1年未満だから保証期間であり、基本的には無償修理となるが

 

「端末を確認して、落下による傷などが酷い状態の場合は、保証期間内でも有償となる場合があります」

 

その場合は一律で23千円ということらしいが、勿論こちらとしては「保証期間内の無償修理」を譲るつもりは毛頭ない。

 

代替機が届くまでに、およそ1週間くらいかかるといっていたが、早くも2日後に届いた。勿論、今度は画面3段目が動かないということはなかったが、iTunesからバックアップデータを復元したところ、メモ帳が動作しない事象が判明する。メモ帳が使えないのは不自由であるし、理由がわからないのも気にはなるが、最悪メモ帳くらいであれば他のツールかソフトで代用できないことはない。

 

が、不具合はメモ帳だけではなかった。メールの送信が出来ないのである。見た目は送れているように見えたが、通常残っているはずの送信履歴から消えている。勿論、メールというのは仮に届いていたとしても、相手のレスポンスがない限りは届いているかどうか確認できないから、今度は自分のPCPHS宛に送ってみたところ、やはりどれも届いていなかった。

 

他のインターネットやGメールなどの外部メールは使えたが、メモ帳だけならまだしもメールが使えないのでは論外であり、また最初からこのような不具合が出るようでは、やはり問題があるとしか思えない。おまけにカメラで撮った写真も、まったく保存されていないことまで判明するにおよび、怒りは頂点に達した。

 

言うまでもなく、端末再起動や初期化などの一連の手順を試みはしたが、どれも解決には至らなかった。再度、サポートに電話をすると

 

「代替機の初期不良と思われます・・・」

 

ということだが、再交換となるため

 

「私では判断できかねますので、サポートの上位部署に繋ぎます・・・」

 

と言って、またしても長々と待たされた挙句「上位部署」とやらの担当者に代わった。

 

ここでも担当者の誘導に従い、色々な手順を試みたものの不具合は解消せず、再度端末の交換となり、前回同様に

 

「代替機が届くまでに、およそ1週間くらいかかります・・・」

 

と言っていたが、実際には2日後に新しい機種が届いた。

 

ここまでなら、通常の「不具合による機種交換」に「初期不良」が重なったというだけのことで、わざわざこのように文章にすることもない話だ。元々、人一倍用心深いというか疑い深い性格だとは自覚しているが、それに加えて過去の経緯があるだけに、初期動作確認は工場の出荷担当者も顔負け(?)なほどに詳細を極めた。画面上操作が出来ないという不具合はなし、メモ帳もちゃんと使える。メールの送受信は、3つの別々のアドレスに何度か行ったがどれも問題なく、カメラの撮影も正常に行われ撮影した写真が保存されることも確認した。

 

そのほかネットに繋いでの動作確認は勿論、電話が繋がるかのテスト、マップやカレンダーの表示、時計やアラームの機能の確認と、要するに一通りの機能を確認した結果、どこにも異常なしと判明したのである。ところが、これでまだ話は終わらない。  今度の「伏兵」は、意外なところに潜んでいた!

 

当時、職場へは地下鉄で通っていたが、iPhoneは地下鉄の中は駅での停車時間を除くと殆どが圏外となる。そのように、通勤時間はほぼ使えない状態だけに「異変」に気付いたのは、職場に着いてiPhoneを取り出した時だった。

 

(ん?

やけにバッテリーが減ってないか?)

 

先に記載した通り、職場に着くまでは殆ど電源を切った待機状態にあったにもかかわらず、フル充電で「100%」にしてあったバッテリーが、職場に着いた時点で「90%」に減っているではないか。

 

(おかしい・・・確かに、これまでは95%くらいだったはずだが・・・)

 

と疑惑を抱えながら、忙しいままに昼休みを迎え再びiPhoneを取り出すと、殆ど使ってなかったのに「70%」に減っているではないか。やはり、気のせいではなかった!

 

翌日も様子を見るために、以前と同じように使用してみることにする。当時の職場は喫煙所が最上階の10Fにあり、仕事場は3Fだ。しかも震災に伴う原発事故後の節電の影響で、エレベーターの使用が禁じられていただけに、無精者がわざわざ10Fまで階段を上がるようなバカゲタマネをするわけもなく、タバコは外に出て吸っていた。

 

最近のどの職場でもそうだったが、ここでもこのタバコタイムの時にネットやメールのチェックを行い「息抜き」をするのが恒例になっていた。そうした日課を通じて観察した結果、やはりバッテリーの減りが異常に早いのは明らかだった。

 

《新旧比較》

ü  出勤時 (新)90% (旧)95

ü  昼休み (新)70% (旧)85

ü  3時ごろ (新)30% (旧)70

ü  夕方   (新) 0% (旧)60

ü  帰宅時 (新)  -  (旧)40-50

 

ざっとこのような感じで、違いは一目瞭然だ。

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