女子800メートル走で優勝した選手に「性別疑惑」が持ち上がったのは、前回のベルリン大会である。オリンピックや世界選手権といった国際的な大会ではドーピングが後を絶たないが、過去には女子選手が性別検査の結果、金メダルを剥奪された例や、半陰陽(遺伝子や身体的特徴から性別を断定できない)や両性具有が発覚した例などもあった。
話題になった選手は、正直あの顔といい筋骨隆々とした外見といい、どう見ても「男じゃないのか?」と疑いたくもなるが、今回また「女子800m」でエントリーしているということは「女」として認められたということらしいが、その経緯はまったく不明だ。アフリカなどの黒人選手の場合は、元々骨格や筋肉の発達が他人種とは著しく違うし、日常的に自然を駆け回っているような環境的要因も大きく、一概に外見のみで決め付けるわけにはいかないが、このような騒動が持ち上がったからには、やはり疑わしさはあるハズだ。
これまで再三に渡って指摘してきたように、そもそも顔や年齢の識別は言うに及ばず、見た目だけでは国籍や性別の判断が難しいのが黒人選手である。事実、過去にマラソンで「替え玉事件」という笑い話のようなことがあった。折り返し地点辺りで、トイレに行くふりをして別の選手と入れ替わったが、ただでさえ見分けるのが難しい黒人選手がサングラスをしていたため、見事に騙されて「優勝」となった(記憶があやふやだが、アラブ選手だったかもしれない)。
が、愚かにも(入れ替わり前か後かは忘れたが)、髭のあるなしで後でインチキがバレタというお粗末さだったが、コレさえなければ誰もがコロリと騙されたのである。先日は日本の学生駅伝で「年齢詐称」もあった通りで、世界陸上を見ていてもケニアの選手などは皆、同じ顔に見えてしまうのは事実である。
が、ことが「性別疑惑」ともなれば、そのような冗談を言っている場合ではなく、個人の名誉というレベルを遥かに超越して人間の尊厳にも関わるような重大問題だ。そして、4年ぶりに表舞台に姿を現した某選手を改めて見て、正直
「やっぱり、どう見ても男だよなー」
という独り言は内緒だが、幸か不幸か今回はロシア選手の快走に封じられたため、騒動には至らずに終った。
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