ソフトバンクが、中日を破って日本一!
当然というか、まったく予想通りの結果である。予想外は、第7戦までもつれこむほどの接戦になったことだ。
両チームの戦力を比較した場合、投打ともに層の厚さではかなり開きがあると見ていただけに、中日はひとつでも勝てれば御の字だろうと思われた。ところが蓋を開けてみれば、福岡で中日が連勝というまさかのスタートに始まり、遂に第7戦までもつれた挙句、最後までどっちが勝ってもおかしくないような、殆ど互角に近い勝負となったからビックリだ。
といっても、決して名勝負の連続で見応えのあるシリーズだったかといえばそうではなく、むしろつまらないシリーズだった。つまらない原因は、言うまでもなく中日の貧打である。もともと「統一球」の影響で、全体的にサッカー並みのロースコアが多くなって、まったくつまらなかったのが今シーズンの野球ではあった。そんな中でも、12球団で最もロースコアの「つまらない野球の総本山」が中日である。
「打てない、点が取れない」のは、シーズン中からよくわかってはいたが、よもやここまで酷いとはと呆れた。「こんな酷い打線やメンバーで、よく優勝できたものだ」と思い続けながら、それでもレベルの低いセリーグだからと納得していたが、日本シリーズでもソフトバンクをここまで手こずらせたのだから、なんとも摩訶不思議としか言いようがない。
なにしろ、日本シリーズの7試合で中日が取った得点が「たったの9点」なのだ。事実、2点が最高でチーム打率に到っては「1割5分5厘」と、史上最低かどうかはわからないが、シリーズ史上稀に見る低レベルだったことは間違いない。この攻撃力であれば、どう見ても4連敗が妥当な結果だ。ところが不思議なことに第7戦までもつれ込んで、ひとつ間違えればどう転んでもおかしくないような結果なのだから、中日の酷さの蔭で目立たなかったとは言え、ソフトバンクの看板倒れも目を覆うばかりだった。今シーズン中の「つまらない野球」に輪を掛けたような、この「つまらない日本シリーズ」こそは、まさに「勝っても客が入らないオチアイ野球の象徴」と言える。
「プロは勝ってナンボ」であることは確かだが、と同時に「金を取って魅せるのがプロ」でもあるはずだ。そういう観点からすると、打てないのは最初から解っていたわりに、これといった策もないまま終ってしまった中日には、大いに不満が残る。第4戦の無死満塁で「0」に抑えられたシーンなどは象徴的で、シーズン中ならもっとしつこく嫌らしい攻撃をしていたはずだった。それもセリーグとは違い、相手の投手が良いから何も出来なかったと言えばそれまでだが、結果的にはシリーズの行方を左右するポイントであったし、あれ以外にも拙攻ばかりが目に付いた。
いかに投手が良いといっても、点を取らなければ勝てないのだから
(こんなに点の入らん、シケタ野球が日本一にならなくて良かった)
とオチアイ嫌いのワタクシは、密かに胸を撫で下ろした (´ー`)y─┛~~
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