2011/11/03

iPhone劇場(4)

その後、iPhoneの調子は良かった。ストラップが付かない仕様のため、落下による故障であれほどまで苦労させられただけに、今度は保護ケースを買いカメラ用の穴にストラップを通したことで、落下の心配も減った。何かのミスで間違って落とした場合でも、保護ケースは案外厚手だからかなり衝撃は吸収されるだろう。

 

ところが、今度は落下とは別の「落とし穴」が待ち構えていた。水濡れ・・・不覚にも、アイスコーヒーの入ったコップを倒してしまった!

 

真っ先にiPhoneを取り上げ、次いでWILLCOM端末を取り上げたが、若干の水濡れが・・・悪いことに、部屋に居るときは保護ケースから出していた上に、携帯端末とは違ってiPhoneのあの平べったい形状だけに、濡れは避けられなかった。

 

幸いにして、WILLCOMの方は自宅に居る間はずっと充電しており、この充電器の上に載っていることで濡れは僅かで済み、動作確認もまったく問題はない。元々、iPhoneとは違って折りたたみ式の分厚いやつだから、こちらの方は水没くらい派手にやらなければ大丈夫なのだろうし、衝撃にも滅法強かった。

 

問題は、iPhoneだ。なにしろ普通の携帯端末よりはデリケートだろうし、あの形状だから真っ先に退避したにも関わらず、裏側がべっとりとコーヒーで濡れてしまった。恐る恐るひと通りの動作確認をしたが、特に問題はないと思えた・・・

 

確かに「動作自体は正常」だった。ところが、画面遷移をするたびに

 

「このアクセサリは、このiPhone用に設計されていません」

 

という外国製品特有のへたくそな翻訳の、不細工な日本語エラーメッセージが画面に出た。取り敢えずは「了解」ボタンを押すと、このメッセージは消えるが、またすぐに同じメッセージが表示されてしまう。ただし、このエラーメッセージ表示という点を除けば、操作や機能上の不具合や実害はなさそうだ。

 

とはいえ、画面遷移の度にこのようなメッセージが表示されるのは鬱陶しく、また今は操作に問題がないとはいえ、このようなメッセージが頻繁に表示されるというところに、一抹の不安を拭いきれない。そこで、メッセージの意味を調べてみることにした。

 

幸い、今ではこのような現象は大抵、ネットで検索すれば出てくる。検索した結果、どうやらこのメッセージが頻繁に表示されるという現象が起こる原因は、大きく2つあるようだった。ひとつは「普通に使っていて、ある日突然このメッセージが頻繁に表示された」というもので、もうひとつは「水濡れ」の場合だ。いずれの場合も、再起動や初期化などをしたら治ったというものもあったが、それだけでは治らないケースが多いようだった。

 

「普通に使っていて、ある日突然このメッセージが頻繁に表示された」例の対処では「ドック端子と呼ばれる、充電器を嵌める部分の掃除をしたら治った」という報告が多い。ということは、この「ドック端子」に溜まったゴミや埃などの「異物」に対し、端末側が「認識不能のアクセサリが接続された」と誤認しているということだろうから、この場合は単純に「異物」を取り除いてやればいいだけのことで、それが「ゴミや埃を取り除いたら治った」という報告と辻褄が合う。

 

一方「水濡れ」に関しては、これはゴミや埃のように取り除くことが出来ないから、対処の方法がない。しかも、この部分には水濡れ有無判定用の試験紙のようなものが仕込んであるらしく、修理に出せば水濡れかどうかが一発で判明してしまうらしい。そして水濡れの「証拠」が確認された場合、修理代が1万円程度もかかるということだった。

 

「頻繁にメッセージが表示されるのは邪魔だが、使用上問題がないのならそのまま使えばいいではないか」と思われるかもしれないが「このメッセージが表示され続ける状態を放置していると、表示間隔が段々と短くなったり電源を切っていても、このメッセージ表示のために電源が立ち上がったりする。したがってバッテリーの減りが異常に早くなり、最終的に故障に到る・・・」というのが定型的なパターンらしいため、やはり放置はダメなのである。

 

(うーむ・・・やっぱ水濡れは、どうにもならんか・・・)

 

と半ばは諦めの心境にもなりつつも、たかがコーヒーを零しただけで「修理代1万円」だけに、なおも悪足掻きは続いた。

 

(ドック端子に入った水が「異物」と認識されたのだろうが・・・入ったのはほんの少量のはずだから、乾いたら治ってくれんかな・・・)

 

と、苦し紛れにしばらく風通しの良いところにおいて置いたところ、この鬱陶しいメッセージは無事に消えて、ほっとひと安心 ー`)y━~

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