尿酸値が、年々上がっている。健診では毎回、全てAランクなのだが、唯一「Bランク」となるのが、この値である。
尿酸値の基準値は「3.0~7.0」とされているが、数年前の「7.1」から「7.3」⇒「7.5」とジワジワ上り、今度は遂に「7.7」だ(その間に、たまに「6.9」とかもあったが)
医師のコメントも、これまでは「バランスの良い食事を心がけましょう」という程度で済んでいたが、今回は「痛風予防のため、アルコールを控えましょう」とまで言われてしまった。
そうは言っても、アルコールを控えるつもりなどはサラサラなく、1年365日アルコールを欠かさない自分としては
(前日に飲まなければ、少しは数値が低かったはずでは?)
などと悪足掻きをしたものの、実際にはあまり関係ないらしい。アルコールは到底無理でも、食生活なら改善の余地があると思いネットで検索してみた。検索していくと、必ず出て来るのが「プリン体」というキーワードである。
すなわち「プリン体(動植物の細胞核になる成分)」の過剰摂取が、痛風の原因であるとされる。 ということは、当然ながら「プリン体を多く含む食品を控える」ことが、体質改善のポイントとなるわけである。
では「プリン体を多く含む食品」とは、一体どのようなものか?
プリン体含量の多い食品(mg/100g)
・鶏肉レバー 312.2
・豚肉レバー 284.8
・大正エビ 273.2
・牛肉レバー 219.8
・カツオ 211.4
・マイワシ 210.4
・クルマエビ 195.3
・豚肉腎臓 195.0
・スルメイカ 186.8
・牛肉心臓 185.0
・ニジマス 180.9
・牛肉腎臓 174.2
・カツオ 169.1
・マアジ 165.3
・明太子 159.3
・サンマ 154.9
・鶏肉ササミ 153.9
・鶏肉砂肝 142.9
・鶏肉手羽 137.5
・鶏肉モモ 122.9
うーむ・・・旨いものばかりではないか (゜◇゜)~ ガーン
鶏肉、豚肉などの肉は普通に食べるし、アジの干物、サンマも好物である。「調理方法で変動有り」とされるが、なにより刺身が大好物だけにマグロなどは週に2回は食べている。とはいえ、明太子を毎日のように食べている(?)博多っ子はどうなるのか?
次にアルコールだ。
プリン体含量の多い飲料(mg/100ml)
・低アルコールビール 7.06
・ビール 4.35~6.86
・地ビール 6.66~16.65
・発泡酒 2.84~3.83
・日本酒 1.18
・ブランデー 0.38
・ワイン 0.39
・ウイスキー 0.12
・焼酎(25%) 0.03
・ジュース 0.0
「プリン体が多く含まれている代表格がビール」などと言われるが、よく見るとたったの「4.35~6.86」ではないか。
間を取って仮に「5.5」とすれば1ℓ飲んでも「55」で、上記で見たように軽く「100」超えがズラズラ並んでいる食品類と比べ遥かに少ない。なぜ、これが「プリン体が多く含まれている代表格」とまで言われるのか、理解に苦しむ!
≪自らの体を実験台に痛風を克服した体験を『痛風はビールを飲みながらでも治る!』(小学館文庫)に記したのが、元鹿児島大学病院長の納光弘医師だ。納氏は2001年、59歳の時に痛風の発作に見舞われた。右足の第2指の付け根に激痛が走ったという。
「呑兵衛がビールを飲めないのは、痛風になったことよりショックだった」
という納氏は、お酒の種類や量を変えながら半年間で201回の採血と624回もの採尿を行なった。そして少量のアルコールは、尿酸値を下げる効果があることを突き止めたのである。
「日本酒に換算して1日1.5合(270ml)は尿酸値を下げ、3合(540ml)まで飲むと尿酸値が上がった。つまり適量さえ守れば、ビールを飲みながら尿酸値をコントロールできるのです」
ビールを飲むことで、尿酸値を下げることができるのだ。ならば、なぜこれまでビールは痛風患者の目の敵にされてきたのだろうか。そして、痛風を引き起こす本当の“主犯格”は何なのか。
「プリン体はウィスキーや焼酎などの蒸留酒にはほとんど含まれず、お酒の中で最も多く含まれるのがビールだったため、犯人扱いされてきたのです」
ところがビールに含まれるプリン体の量は、100ml中わずか5mgに過ぎない。
一方でプリン体が多いとされる、白子や鳥のレバー、干しシイタケなどには100g中300mg以上が含まれている。
『ビールを飲んで痛風を治す!』(角川書店刊)の著者、元昭和薬科大学教授で、現在は病態科学研究所の田代眞一所長(医学博士)も指摘する。
「骨髄、卵巣、消化管は要注意。小粒で数の多いタラコなどの魚卵はプリン体が多く、豚骨と魚介がスープのラーメンは大量のプリン体が含まれています。だから、痛風の人にとって悪いのはビールではなく、酒のツマミや飲んだ後のラーメンだといえます。
食品から摂ることのできる水分量、つまり尿を作り出す能力当たりのプリン体含量を見てみると、ビールがいかにプリン体が少ないかが分かってもらえると思います」
「日本痛風・核酸代謝学会」が作成した『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン』には 「1日の摂取量がプリン体として400mgを超えないようにするのが実際的と思われる」
と記載されている。これに従えば、ビールは毎日よほど大量に飲まない限り、なんの問題もないのである≫
これで、安心してビールが飲めるというものだ。
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