2014/07/13

当日(引越し)(3)

いよいよ最も面倒な荷造りだ。

荷作りは直前に慌てないよう、出来る分は少しずつ片付けるつもりだったのが、結局「予想通り」当日まで手付かずで慌てる結果となる (;・_・)ノ

 

引越しの時間を「午後」で指定したのも、我ながら

(大方、当日に荷造りをやるなんてことじゃないか・・・)

との予測があったためでもあるが、実際にその通りになった。

 

しかしながら、これは「無精」だけで片付けられる話ではない。勿論「無精者」を認めるに吝かではないが、何しろ部屋が狭いだけに、とてもではないがダンボールを拡げて置いておけるスペースなどないのだ。ということは、どうしても

「ダンボールのような邪魔なものは、畳んだまま当日を迎えるしかない」

のであった (-ω-#)y-~~~~

 

指定の時間帯は13時から17時の間だから、一応「13時スタート」の腹づもりで予定しておく必要があった。とはいえ、午前中だけでも3時間はある。

(これなら、余裕で間に合うはずだ・・・)

との楽観的な予想を裏切り、何の準備もしていないぶっつけ本番は予想以上に時間を食った。

 

それも無理ない話で、考えてみれば「10年分の蓄積」があるのだ。10年前の上京時は、ほぼ「破産に近い状態」だったから身ひとつだったし、その後はマンスリー間の移動ばかりだっただけに、どれもキャリーケースひとつと衣服類だけは別に宅急便で送って終わりという感じだった。さらに遡って学生時代などの若い頃となると、オーディオ一式と洋服くらいの荷物で済んでいた(という以上に、記憶すらおぼろげだが)から、考えてみると「本格的な引越し」というのは、案外初めてになるのだった。

 

結局、引越し業者が来るのが午後3時とのことで、なんとか荷作りは完了した。実際には

「間に合わない分は、ゴミとして処分することにした」

というのが正しいが。

 

引越しで最も気にしていいたのが、特に引越し先が新築に近いマンションのため、物をぶつけたりして傷でも付けられると困ることだった。その点は電話でも伝えておいたが、作業員が若い女性だったのには驚いた。2人組のリーダーが女性の方で、もう1人はバイト学生らしい。女性だからというべきかどうかはさておき、荷物の扱いは丁寧で

(これなら傷を付けられるという心配は、必要ないな・・・)

と安心しているうちに、引越しが完了した。

 

引越しはどうにか無事に終わり、目の前にはダンボールの山が積まれた。その数、およそ20箱。当初の想定では10箱程度と申告していたが、引越し業者の持って来たダンボールが小さく、20箱にもなってしまった。言うまでもなく、荷作りの時に荷解きをイメージしておけば楽だったに違いないが、なにしろ当日になって慌てて着手したくらいだから、そのような先を見越した計画性などは皆無である。

 

そんな必然の結果として、荷解きには苦労した。

(当面、直ぐに必要なものだけを出せばいい)

とはいえ、何をどこに突っ込んだのかもわからないから、片っ端から開梱をしなければならなくなった。

 

開梱したからと言って全てを取り出すわけではなく、当面は必要と思える最低限のものだけを取り出していく。前の住居とは違い、今度は部屋が広いからダンボールをそのまま放置出来るのを良い事に、1日数箱のペースでゆっくりと整理をしていった。

 

最も誤算だったのは、パイプベッドである。計画では、リビングの壁に沿って横向きに置く予定だったのが、狭めのリビングは横幅が足らず収まらなかった。縦になら置く余裕はあるが、そうするとクローゼットが引っかかって開けにくくなるため、リビングに置くのは諦めた。さりとて、ダイニングキッチンにベッドを置くのは違和感がある。このようにして設置場所が決まらないまま、真っ二つに解体した鉄パイプと、その上に乗せるマットレス代わりの2枚の板敷は、しばらく放置となった。

 

ともあれ、フローリングの床に直に敷いた布団で寝てみると、案に相違して背中が痛むこともなく、意外なほど寝心地は悪くない。こうなると、デカいばかりで邪魔なパイプベッドは「粗大ごみ」となった。

 

粗大ごみは、武蔵野市では1000円程度で引き取ってもらわないといけない。捨てるのに1000円を払うというのも業腹だったが、それ以上に手続きが実に面倒そうだった。  そんなタイミングで、上手い具合に通りかかった廃品回収業者を呼び止める。

 

「市に頼めば1000円だから、1000円でやってくれないか?」

というとOKと言ったが、マットレス代わりの板は別に500円くれという。市に頼む場合の面倒を考え、板込み1500円で成立した。

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