2014/07/04

「真のW杯」始まる(サッカーW杯2014ブラジル大会)(3)

W杯の決勝トーナメント1回戦は、8試合中実に6試合が延長戦となり、そのうち2試合がPK決着という実力拮抗の白熱したゲームが続いた。

 

今で言う「グループリーグ」は、元々「予選リーグ」と言っていた。「興行」として、もっと有り体にいえば「金儲けのために出場枠を増やし、各大陸から水増しした」結果の恩恵で出場してきたアジア代表など、予選レベルのチームは今大会でも「順当に」リーグ戦で淘汰された。「決勝トーナメントからが真のW杯」などとも言われるが、予選リーグは組み合わせに左右される要素も含むから、運が良ければヘボチームが勝ち上がってしまったりもする。だから、決勝トーナメントの初戦を勝ち上がってきた「8強」こそが真の強国であり「本当のW杯」はここからと見るべきである。

 

それにしても、今回のドローは上手くない。玄人好みのサッカーを見せていたメキシコとチリが、draw運悪く1回戦で早々に消えてしまったなんとも惜しいが、負けは負けだ。準々決勝のブラジルvsコロンビア、フランスvsドイツは、どっちが勝ってもおかしくない顔合わせとなった。

 

もう一方のヤマも、優勝候補の一角に挙げられるオランダにダークホースとなりつつあるコスタリカが挑み、残るはアルゼンチンvsベルギーと、これまた興味の尽きない組み合わせである。ここまでを見る限りでは、コロンビアとフランスが安定した戦いを見せているとはいえ、ブラジル、ドイツにはやはり底力があるだろう。唯一の「誤算」とも言えるコスタリカと、アルゼンチンに挑むベルギーも不気味な存在だけに、どれも目の離せない準々決勝である。

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