久しぶりに実家に帰ってきた。
約1年ぶりだが、田舎の事だから代わり映えのしない長閑な風景が目に飛び込んできたが、実家に帰ってみて驚いた ( ゜ ▽ ゜ ;)エッ!!
築ン十年で総てが老朽化していたのはやむなしとはいえ、いつの間にやらリフォームを行っていたらしい。去年は、冷蔵庫と洗濯機が新しいものに変わっていたのに驚いたが、今回は昔ながらの立て付けの悪いガラス窓が近代的なサッシに変わっているし、エアコンもワタクシの家のものよりは遥かに立派かつ、近代的なものに変わっているではないか。
外でのご馳走に誘ったものの、すっかり出不精になった親の注文した上寿司をご馳走になってしまった。酒とビールも買い込んでいったものの、これも貰い物の高級ビールが用意してあるという、いつにない歓迎ぶりである。
普段は手料理を食べる機会がないからと、夜にはスーパーで買い込んだ特大のアジの開きに野菜炒めや、焼肉用上ロース肉などで母に料理を頼むと、急ごしらえで味噌汁まで作ってくれた。
着替えをホテルにおいて来たからと断ったが、強い勧めもあって風呂に入ると、これまた我が家以上の近代的なシステムバスに変貌し、壁まで塗り替えられているではないか。思えば、駅まで迎えに来てくれたオヤジの車も新車だった。鉄筋コンクリートのビルの方も、老朽化から来るひび割れで雨漏りを来たしているらしく、近々大規模なリフォームを行うとの事だった。
ところで「実家に帰って、なぜホテルに?」と疑問に思う人がいるかもしれないが、大きな家で部屋は沢山あるものの、殆ど物置か化け物屋敷同然の有り様で、黴臭くて寝る場所がないため自宅近くのホテルに泊まるのである。久しぶりにまともな手料理と、味わい深い味噌汁を堪能してホテルに到着したところである。
今日、東京に戻るつもりだったが、事情あってまだ地元に居座っている。これまで実家に帰るのは、春か秋に京都へ観光に行ったついでだったため、昼過ぎに寄って夕方には帰るという駆け足のスケジュールだったから、観光シーズンから外れた今回くらいは、のんびりするのもいいんじゃないか、と気が変わったのだった。実は来る前に、帰りに熱海の温泉にでも1泊しようと旅館を物色していたものの、3連休とあってめぼしいホテルはみな予約がいっぱいだった、という裏事情もあるが。
朝食はホテルのバイキングで済ませたが、前日にスーパーで買い込んできたロースの焼肉とシーフード炒め、そして刺身を肴に用意された極上ビール(ロング)を3本空ける。
「ちょうど米を切らしていてね・・・明日には買いに行くけど」
と前日の残りの寿司と、インスタントのご飯で済ませようとしていた母だったが
「炊いたご飯が食べたかったな・・・」
と独り言を言ったところ、早速オヤジがスーパーで「あきたこまち」を買ってきてくれる念の入りようだ。もちろん「赤だし汁」は必須で、この日は玉ねぎとワカメのダシがよく効いた極上品である。
ホテルより気持ちのよかった実家の新しい風呂にも、この日はじっくり入った。こうしていると、田舎特有のゆったりとした長閑な時間の流れに身を任せているのも、案外と魅力的に感じるから不思議なものだ。
明日は、突然舞い込んできた気の重い任務が待っているが、昨日今日の2日間思わぬ歓待を受け心身ともにリフレッシュさせてもらった。普段、疎遠だからこそわかる、ありがたみなのか。
0 件のコメント:
コメントを投稿