木曾路は「すべて山の中」にあり、木曾駒ヶ岳(2958メートル)を主峰とし、空木(うつぎ)岳(2864メートル)などの高峰を擁する東の木曽山脈と、山岳信仰の霊山として名高い山頂に五峰五湖がある御嶽(おんたけ)山(3067メートル)が、ひときわ高く聳える西の飛騨山脈の間を縫って南流する木曾川の深い谷を貫いています。中山道が木曽路に入って最初の宿場が贄川で、北端に人の通行と木材の搬出を検査する木曽福島関所の副関の番所が設けられていました。
地名は、諏訪大社に川魚を御贄として供進したことに由来するとされます。木曾路は、木曾谷の南端の峻険な峡谷を避け、妻籠(つまご)から馬籠(まごめ)峠(801メートル)を越えて馬籠へと、距離の短い険しい山を越えるルートを辿ります。妻籠は昭和51年に「重要伝統的建造物群保存地区」指定第1号となり、馬籠は島崎藤村の生地で『夜明け前』の舞台として知られます。馬籠峠からは、藤村が愛した恵那山(2191メートル)の雄姿が望めます。
この「きそ」、「つまご」、「まごめ」は「キ・ト」、KI-TO(ki=full,very,of place,into;to=drag,wet,calm)、「湿気が・多い(杉・檜などの生育に適している。地域)」もしくは「静まり・かえっている
(山また山の。地域)」または「キ・タウ」、KI-TAU(ki=full,very,of
place,into;tau=ridge of a hill,come to rest,be suitable,)、「山々が・重なり合う(地域)」、「ツ・マ(ン)ゴ」、TU-MANGO(tu=stand,settle;mango=shark,shark's tooth)、「鮫の歯のような場所(急坂)が・ある(土地)」(「マ(ン)ゴ」のNG音がG音に変化して「マゴ」となった)」(「マ(ン)ゴ」のNG音がG音に変化して「マゴ」となった)、「マ(ン)ゴ・メ」、MANGO-ME(mango=shark,shark's tooth;me=if,as if)、「まるで・鮫の歯のような(急坂の。場所)」(「マ(ン)ゴ」のNG音がG音に変化して「マゴ」となった)の転訛と解します。
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