ワールドカップサッカー2022のグループステージ(GS)緒戦で、日本が過去優勝3度の強豪ドイツを破る大金星!
日本のF組はドイツ、スペイン、コスタリカという顔ぶれ。この中で唯一、力の劣るコスタリカには十分勝つ可能性はあるが、ヨーロッパを代表するサッカー強国であるドイツとスペインには歯が立たないとみるのが妥当だった。よっぽど相手の調子が悪かったり、日本に神風が吹くような展開になって、なんとか引き分けに持ち込めれば御の字、というのが順当な見方だったはずだ。
しかも、また勝ち方が良かった。ドイツに先取点を許した後の逆転なのである。これまでなら、試合序盤で相手にまだエンジンがかからないうちに先取点を奪ったとしても、90分間の中でいずれ地力に勝る相手にひっくり返されるというパターンはイメージできたが、このような逆の展開は全く予想もしなかった「強豪国の勝ちっぷり」だけに、まことに驚きしかない。
もちろん、まだ「たったの1試合」が終わったばかりだから、現時点であれこれと論評するのは時期尚早に過ぎるとはいえ、なにしろ相手があのドイツなのだから、何と言っても緒戦でこの相手に勝ったのは大きい。
極端にいうなら、結果的にもしGSで敗退したとしても、「ドイツに勝った」ということだけでも歴史に残りそうな快挙なのである。まあ折角ドイツに勝ったからには、この先も好成績での予選突破が期待されるのだが。
思い起こすせば、日本がW杯に初出場した1998年大会。当時は、どう贔屓目に見ても他の出場国とのレベル差がケタ違い過ぎて、まことに目を覆いたくなるシロモノだったが、あれから四半世紀。その間、多くの中心選手が、海外の一流クラブで揉まれてきたのはご存じのとおりだ。その結果として、かつては「地球の裏側にあるサッカー不毛の地」と言われた日本やアジア諸国も、遂に「世界のトップレベル」に肩を並べつつあるのか。あるいは、緒戦はたまたまドイツの調子が悪かっただけで、日本としては出来過ぎの結果に過ぎなかったのか。その答えは、この後の試合で証明される。
その他では、ブラジルに次ぐ優勝候補の呼び声が高かったアルゼンチンが、かつては日本や韓国らとともに「草刈り場のアジア勢」と揶揄されたサウジアラビアに敗退したのが、日本-ドイツ戦と並ぶ番狂わせといえる。これまでの大会であれば、一つ勝てば上出来くらいだった草刈り場のアジア勢が、早くも2勝だ。しかも相手が、揃って複数回の優勝経験を持つ強豪なのである。
まだまだ「緒戦」ではあるが「たかが緒戦、されど緒戦」でもある。GSが終わった時に「あの緒戦の負けが・・・」という悲劇は毎回つきものだけに、序盤とはいえ目が離せないのだが、時差がなぁ・・・
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