2023/03/14

日本、完璧な4連勝(WBC2023リーグ戦)(1)

WBC(ワールドベースボールクラシック)が開幕した。

前回は2017年、本来は4年に一度の大会だが、コロナの影響などもあり、一時は大会の存続自体も怪しくなっていたが、コロナ禍を乗り越えようやく6年ぶりの開催となった。

 

日本はこの大会では第1回、第2回大会で連覇を達成。第3回、第4回大会は3位と、過去4回の大会ですべて準決勝に進出し、唯一2回の優勝を誇る「世界一の実績」を残してきた。

 

      第1回(2006年):優勝(王監督)

      第2回(2009年):優勝(原監督)

      第3回(2013年):3位(山本浩二監督)

      第4回(2013年):3位(小久保監督)

       

この間、多くの「日本人メジャーリーガー」も誕生し、選手個々の力の底上げは過去の大会とは比較にならぬほど格段に上がっている。さらには、100年を超えるMLBの歴史上でも唯一無二といえる「二刀流」で一昨年はMVPまで獲得したスーパースター大谷も参加し、まさに「史上最強チーム」の呼び声も高い陣容で臨む。

 

過去4回の大会から日本代表が「世界一の実績」であることに疑いはないものの、ここ2大会は準決勝敗退が続いただけに、3大会(13年)ぶりの優勝こそ日本の悲願なのである。

 

n  第1戦

〇日本 8 - 1 ×中国

初戦の相手は中国。色々なスポーツに力を入れ、幼いころから英才教育を行っているので有名な国だが、なぜか野球に関してはいまだ「三流国」のまま。緊張する緒戦の相手として、肩慣らしにはちょうど手頃な格下チームといえる。

 

順当なら日本のコールド勝ちが予想されるところだが、序盤は相手の先発投手に以外に手こずった。それでも4回にヌートバー、近藤の連打でチャンスを作ると、「千両役者」大谷が期待通りのタイムリー二塁打。6回に1点を返されたところまでは「3-1」と思わぬ苦戦を強いられたものの、ようやく終盤に打線が爆発。終わってみれば「8-1」の快勝だ(相手を考えれば当たり前だが)

 

注目の大谷は投げては4回を無失点に抑え、打っては先制タイムリー二塁打と、まさに「二刀流」の面目躍如たる八面六臂の活躍で幸先良いスタートを切った。

 

n  第2戦

〇日本 13 4 ×韓国

一次ラウンドの山場と目された一戦。

先発ダルビッシュの立ち上がりはまずまずといえたが、それ以上に韓国の先発投手の立ち上がりが抜群で、さしもの日本打線が手も足も出ない状況。このまま投手戦が続くかと思われたが矢先、ダルビッシュが脆くも崩れる。下位打者に先制2ランを浴びると、その後も連打を喰らって3失点。調整不足かはたまた力の衰えか、あっという間に攻略されてしまった。

 

そもそも世評の高いダルビッシュに対しては、ワタクシは以前から一貫して言っているように過大評価だと思っている。実際、これまで国際大会などでの目覚ましい活躍などは見た記憶がないし、むしろ期待外れに終わっている印象が強い。正直言って大事な一戦では使うべきではないというのが持論だが、なぜかダルビッシュに拘るのが歴代日本のアホ監督なのである。

 

まあ、そんな愚痴はさておき、2回まではまことに完璧なピッチングを見せていた韓国投手だけに

 

「3点は重いな・・・」

 

という重い雰囲気になりそうなところだったが、まったく思わぬ展開が待っていた。2回まで快刀乱麻のピッチングを披露していた韓国投手が突如、別人のように乱れ始めたのだ。

 

3回先頭の8番源田が粘って四球を選ぶと、9番中村もしぶとく四球で続く。下位打者2人に続けて四球という、思いもよらぬ拾い物のチャンスを攻守に好調のヌートバーが逃さず見事なタイムリー打。二番近藤もタイムリー二塁打で続き1点差。

 

ここで早くもピッチャー交代すると、期待の大谷は敬遠され満塁。不振の村上の凡退後、5番吉田から逆転タイムリーが生まれ、あっという間に逆転に成功した。

 

この後、防戦一方となった韓国は、なんとやけくそで10人ものピッチャーをつぎ込んできたが、もはや日本の勢いは止められず「13-4」と、なんとかコールドを免れるのがやっとというワンサイドゲームとなった。

 

n  3

〇日本 10 2 ×チェコ

期待の若手・佐々木朗が登板。調子はイマイチだったものの、好調な打線は序盤から得点を重ね、4回で大量7点を奪い余裕の勝利。国内にプロ野球がなく、本職と兼務で野球をしているというチェコの選手たちは、満員の東京ドームを見て

「こんな大観衆の中でプレーをするのは初めて」

と言っていたらしい。

 

n  一次ラウンド第4

〇日本 7 1 ×オーストラリア

オーストラリアといえば、かつて阪神で「JFKトリオ」の一角として鳴らしたJ.ウィリアムスを擁していたころ、アテネオリンピックで手も足も出ずにやられた苦い記憶がいまだに鮮明だが、もちろん今大会にはウィリアムスはもういない。

 

初回、いきなり先頭のヌートバーが四球で出塁し、近藤がヒットで続くと、大谷が右中間に豪快なスリーランを叩き込んだ。

 

2回にも2点を加え「5-0」と早くも勝負を決める。先発山本は余裕のピッチング。アテネオリンピックで屈辱の2連敗を喫した相手だが、あの時のへっぽこ日本代表とは戦力が違う。

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