2023/03/20

準々決勝(WBC2023)(2)

〇日本 9 - 3 ×イタリア

プールBを1位で通過した日本の相手はプールA2位のチームだ。プールAの顔ぶれから、戦前の予想では決勝ラウンドに勝ち上がってくるのはキューバと台湾と決めつけていただけに、このどちらかが相手と思っていたが、案に相違して台湾がリーグ戦で敗退。代わって2位で勝ち上がってきたのが「伏兵」イタリアだ。

 

これまで「イタリアの野球」というのは聞いたことが無かったから、これは日本にとってラッキーかと思われたが、最近はアメリカ大陸に限らず、ヨーロッパなどの国にもバリバリのメジャーリーガーが潜んでいるから侮れない。このイタリア代表も、大部分はマイナー所属の選手とは言え、それでもちらほらとメジャーリーガーが混ざっていたらしい。事実、リーグ初戦ではキューバに勝っているから、舐めてはいけない。

 

日本は大谷が先発。初回から雄叫びを上げる気合満点の投球で、日本代表を奮い立たせる。1回裏、先頭のヌートバーがヒットで出塁すると、近藤は四球を選び無死一、二塁のチャンスを迎えたが、大谷、吉田、村上のクリーンアップが抑えられ無得点。この辺りは、やはり

 

「一次リーグの相手とは、チト違うか」

 

と思われたが、3回は大谷が意表を突いたセーフティバントで出塁。あのデカい体で足も速いのにも驚かされるが、まったく「二刀流」どころか「万能人」と言った方が相応しい。

 

投打に渡る大谷のアグレッシブな姿勢が日本代表に火を点けたか、ここから打線が爆発。これまで当たっていなかった岡本に豪快な3ランが飛び出し、一挙4点だ。

 

初回から飛ばし過ぎたせいか、さすがに疲れが見えて来た大谷が2点を失い「4-2」となったが、その裏すぐに村上、岡本に連続タイムリー二塁が生まれ「7-2」と突き放す。予選リーグでは全く打てなかった村上だが、他の選手が打っていたため不振の影響はほぼなかったが、こうして村上が目覚めれば日本打線の迫力は段違いとなる。

 

その後は、パっとしないダルビッシュをあえて投入する不可解な采配で、案の定余計な一発を喰らう場面はあったものの、大量点に守られての快勝。これで「5大会連続の準決勝進出」を決めた。

 

n  その他の結果

 〇キューバ 4 ― 3 × オーストラリア

 〇メキシコ 5 ― 4 × プエルトリコ

 〇アメリカ 9 ― 7 × ベネズエラ

上記の通り「日本 ― イタリア」以外はいずれも接戦となった。

 

日本のプールBは「1強4弱」だったが、プールDはベネズエラ、プエルトリコ、ドミニカ共和国と強豪が犇めく「死のグループ」で、優勝候補と言われたドミニカ共和国は予選で敗退。

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