2007/10/26

日本シリーズ開幕

  プロ野球のクライマックス・シリーズ(以下、CS)が終わり、いよいよ日本シリーズが始まる。

 

毎年、好試合が続くパリーグのCSは、今年も第一、第二ステージともに最終戦まで縺れ込み、どっちが勝ってもおかしくない接戦の末、最終的にはシーズンの順位通りの結果となった末に、日本ハムが昨年に続いてシリーズに勝ち上がった。

 

対照的にまったく盛り上がらなかったのが、今年からCS制度が導入されたセリーグで、こちらは第一ステージ(阪神に2連勝)、第二ステージ(Gに3連勝)ともに一方的な展開で、中日が呆気なく勝ち上がってしまった。

 

導入当初から、一貫してこの制度に反対を貫いているワタクシが、もっとも畏れていた事態が現実になったのだ。半年のシーズン144試合で優勝を勝ち取ったGは、この3連敗によってセリーグ優勝を否定されたも同然だ。

 

元々、上位三チームであるし、そもそも一応は「プロ」なのだから、どのチームも実力的にそんなに差があるわけでなく、その時の調子やコンディションによっては3連勝、3連敗は往々にしてあるのは、シーズンを見ていても明らかである。これで日本シリーズの出場権を決めるのでは、やはり

 

「何のためのシーズン144試合か?」

 

と思えてしまう。某解説者が言っていたように、今年の場合はGに長いブランクがあったのに加え、初めてCSを経験するGと昨年はシリーズで煮え湯を飲まされた中日という、短期決戦の経験値の差が大きかったと思う。もっとも、今年のGに限っては優勝とは名ばかりで、中日にも阪神にもコテンパンにやられ続けてきていたのだから、この両チームに対する実力はこんなものだろうと、個人的にはある程度予測はしていたのだったが。

 

とにもかくにも、これで日本シリーズは、昨年と同じ「中日vs日本ハム」という顔合わせとなった。似たような両チームであり、また昨年も同じ日本シリーズを戦い今年もまたCSを勝ち上がってきた両チームだから、いずれにしろGのようなハンディはないだろう。チーム力としては、どちらもこれといった爆発力はないものの、勝ち方を非常によく知っている強かなチームだが、ワタクシの見る限りは総合力では日本ハムの方がやや上回っているように感じる。

 

ここ数年のCSを見ている限り、全体的にパリーグの方が実力的に上なのではないか、というのがワタクシの一貫した見方であり、特にここ一番に畳み掛けるような日本ハムの集中力は、中日には真似が出来ないだろう。中日としては、日本ハムには昨年のこの舞台で殆ど手も足も出ないような感じでやられているだけに、どれだけ執念を見せて食い下がれるかが注目される。

 

2002年にGが日本一になったのを最後に、2003年以降は4年連続でパリーグがチャンピオンの座に輝いているだけに、今年こそは中日に頑張ってもらいセリーグに覇権を取り戻して欲しいところだが、果たして日本ハム、そしてパリーグの厚い牙城を破る事が出来るか?

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