クワタ投手が、Gの監督候補という信じがたい噂が出ている。桑田といえば、清原とともにPL学園の1年生から甲子園に出場して、あの史上最強と言われた池田高校を倒して優勝した時から、ワタクシは良く知っている。
最初に見た時が彼が15歳の時であり、その時の印象はかなり鮮烈だった。勿論、あの難攻不落と言われ、憎らしいほどに強かった池田高校を完膚なきまでに叩き潰したのだから当然と言えば当然だったが、それ以上にあのデカくて鈍重そうな清原よりは、少年のワタクシの心を掴んだのは、猫のようにしなやかな運動神経と反射神経を持った少年、桑田真澄投手の方であった。
その後、何の因果かGに入団した事もあって、必然的にまたしても桑田に注目を続ける事になる。入団後、数年間は桑田は期待通りというか、期待以上の働きを見せた。あの(プロ野球選手としては)小柄な体だから、プロでは難しいかという個人的な予想を覆し、類稀な野球センスと精神力、そして身体能力を発揮して活躍したのは、確かに立派だった。が、その桑田が途中からおかしくなったのは「投げる不動産屋」と言われた、悪名高いエガワの影響が大きかったと言われた。
元々、体格に加え並外れた天賦の才に恵まれたエガワと違い、小柄な体のハンディを気持ちで補っていたタイプだけに、こうした雑念に捕らわれてはひとたまりもなく、またプロはそんなに甘くもなかった。悪い事は重なるもので、スポーツ用品メーカーの「たかり告発」に続いて「八百長疑惑」も噴出するに及び、チーム内外から総スカンを喰らい、優勝した年には誰にも相手にされずに、一人でビール掛けをしている姿が映し出され、世間の失笑を買った。
実際「たかり告発」なんぞは、個人的にはどうでもいい事だが「八百長疑惑」に関しては、大いなる疑惑を抱かざるを得なかった。何しろ、ここ一番という肝心な試合の肝心な場面になると「背信」としか考えられないような、信じ難い大崩れをするケースがあまりにも多過かった。
これ以来、ワタクシはクワタには完全に愛想を尽かした。勿論、このような事がなくとも、クワタがGのエースだった事は一度もなく、同時代のエースは一貫して人格的にも遥かに明るく素晴らしい斎藤雅樹であった事に、一点の疑いはなかったが。
こうした疎外感からか、途中からは怪しげな整体師に頼ったり、武術に打ち込んだりという経過はあの貴乃花に通じるところもあるが、素行はさておき「大横綱」と称されるほどの実績を残した人物と比較しては、あまりに相手に失礼か。
ともあれ、このような疑惑まみれの胡散臭い男がGの監督などは、エガワ同様にもっての外である、というのがワタクシの譲れぬ結論である。また、ここへきて手術を受けて未練がましくも現役続行、という話も出て来ている。もう、とうにピークを超えたのだから、個人的にはさっさと辞めて欲しいのだが、こればかりは本人が決める事だが、まかり間違ってもGに復帰するような事だけはないだろーな?
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