今年のGWはカレンダー通りで、4/27~29の3日が休み、4/30~5/2日の3日間出勤して、5/3~6が4連休であった。
前半は色々あって準備が整わず、後半に京都へ行く計画を立てる。当初の腹づもりでは、5/2から5/4のどこかで出発の予定ではあったが、ネットでホテルを検索すると5/3と5/4が、どこも満室ばかりで予約が取れない。京都や大阪のホテルが予約で埋まっているのは、まだわからないではないが、生意気なことに観光地でもない名古屋や地元の田舎ホテルまでが「満室」で、予約不可なのである。
仕方なく予約が開いていた5/5に出発することにし、7日を休みにした。5日は、実家に寄る。実家に寄るのも3年半ぶりと久しぶりであったが、京都のホテルに泊まるため、昼食を一緒に食べて3時間ほど滞在したのみで、再び新幹線で京都へ。
かつて愛知に住んでいた時は、近いこともあって毎年3回程度は足しげく通っていた京都だが、東京からは遠いとはいえ実に6年ぶりである。これまで数えきれないほど行っているから
「今更、京都でもないでしょ?」
というところでもあるが、何度行ってもまた行きたくなるのが京都なのである。なにしろ1200もの寺社があるといわれるから、全部見るのは不可能であるし、同じ寺社でも季節毎に別の魅力があるから、何度でも訪ねたくなるのだ。
本来であれば、桜か紅葉の季節に行くのがベストだが、GWのこの時期は「春の特別公開」の寺社を中心に訪ねることになる。普段より1時間も早起きをして、ホテルの朝食バイキングで腹ごしらえをし、まずは蹴上浄水場へ。GW前までが比較的寒かったせいか、期待したつつじはまだ5分咲き程度だったが、それでも東山三十六峰をバックにした景観は、やはり素晴らしい
円山公園で名物の「いもぼう」を食べたかったが、まだ時間が早いため地下鉄で次の大徳寺へと移動した。大徳寺と言えば27ある塔頭のうち、毎年幾つかが特別公開をしているから、京都の数ある中でも最もよく足を運ぶ寺院である。
門前にある店で湯豆腐を食べた後、共通拝観券を購入して興臨院~総見院~黄梅院を見学。千利休作庭という黄梅院の庭園は特に素晴らしかっただけに、撮影禁止が恨めしかった。この日の最後は建仁寺である。地味ながら、かつては「京都五山第3位」に列せられたというだけあって、これまた素晴らしい庭園がこれでもかと、いくつも出て来るのにはすっかり圧倒された。
2日目は、同じく7時前に起きてホテルの朝食を手早く済ませた後、相国寺へと向かったものの、これが大誤算だった。8時半には着いたものの、拝観時間が10時からではないか。通常は、どこの寺院も9時からだから、てっきり9時からと決めつけて調べてもいなかった。ここで1時間以上も待つのは、時間が惜しい。京都の寺社拝観は、遅いところでも夕方の5時までだから、ワタクシのようにたくさん見たい欲張りは限られた8時間の間に、いかに効率よく回るかが勝負なのである。
悪いことに相国寺近辺には、これといってめぼしい自社がなく、名所が固まっている東山や岡崎地区へ行くにも中途半端な距離感である。ともあれ、地下鉄で五条まで移動し知恩院山門を眺めながら、次に行く予定だった「得浄明院」という寺社へ行く。 長野の善光寺の別院というこの寺で「ご戒壇めぐり」をした。善光寺7年に一度の御開帳の時は、通勤ラッシュのような渋滞の中での「ご戒壇めぐり」だったが、今回は一人だけの「ご戒壇めぐり」という、貴重な体験をした。
効率は悪いが、再び地下鉄で今出川に戻り相国寺へ。かつては南禅寺、天龍寺に次ぐ「五山第2位」の大寺院だが、今はすっかり衰えてしまったこの寺院で、どう考えても「拝観料800円」は高過ぎる。幸か不幸か、相国寺が思いのほか見どころが少なかっただけに、諦めかけていた「瑠璃光院」へ行く時間が出来た。出町柳から叡山電鉄で八瀬へ。駅を降りたところで、鮎そばを食べる。この寺社は、京都中心部からひとつだけポツンと離れているため、ここに来るだけのための時間と電車代が余計にかかるが、期待以上に庭園が素晴らしかった。
紅葉の名所だけに、庭園いっぱいのもみじの新緑が目に鮮やかで、やはり来てよかったと思わずにはいられない。大満足しながら、いよいよ最後は「東寺」だ。
京都駅から近いこともあり、毎回のように足を運んでいるだけに、この東寺は五重塔の中の仏像や有名な立体曼荼羅などは何度か見学している。今回は、目先を変えて塔頭の「観智院」を見学することに。正直、これまで名前も知らなかったし、外から見る限り小さな寺院に見えただけに、全く期待していなかった。ところが、これまで京都では同じようなケースが何度もあったが、この「観智院」も入ってみると、思ってもみなかったような実に素晴らしい庭園が幾つもあって堪能し尽すことが出来た。
すっかり良い気分になって、京都駅へ戻ると湯葉、田楽、つくねとなめこ、京漬物など名物をたらふく食べて(もちろん、たらふく呑んで)、摩天楼へとUターンした。
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