2013/08/19

2013世界陸上観戦記(後編)

女子200m決勝は「史上初の9個目の金メダル」を目指すA.フェリックスを中心に「100m金との二冠」を窺うフレイザープライス、さらには「走り幅跳び銀との二刀流」オカクバレという錚々たる顔ぶれだ。

 

そんな期待をよそに、蓋を開ければ大本命と思われたフェリックスが、まさかの転倒!

それにしても、短距離におけるジャマイカ勢の強さこそは恐るべし。男子100m走は「金」と「銅」、さらには45位と、なんと5位までの4人をジャマイカ勢が独占した(アメリカ勢は2位と6位)

 

女子も、フレイザープライスが「100m」と「200m」の二冠を達成。男子200m走も「金」&「銅」(さらには4位も)のWメダル受賞だ。昨年のロンドン五輪でも、男子は「金」&「銀」のワンツーフィニッシュを達成し、35のアメリカ勢に快勝し、女子も「金」&「銅」を掻っ攫っていったのは、記憶に新しい。

 

このジャマイカの人口は僅か272万人というから、日本でいえば京都府(約265万)と広島県(約285万)の間である。そんな小国が、人口100倍以上の陸上大国アメリカ(3億人超)をも凌駕する勢いだから、驚くばかりだ。果たして、この「ジャマイカの強さ」は一体、何に由来するものなのか?

 

これまでにもオリンピックや世界陸上の都度、繰り返してきたように黒人選手の身体能力の高さ、いやもっとズバリ言えば「野生動物に近い身体構造」を持っているのが黒人選手だと思っている。が、よく考えてみれば、ひと口に「黒人選手」とか「アフリカ選手」と言っても、その誰もが活躍しているのではない。例を挙げれば、先に記したように短距離ではジャマイカ勢が圧倒的に強いものの、例えばアフリカ諸国の選手の目立った活躍はないではないか。一方、中長距離に目を転ずれば、伝統的にケニアやエチオピアの選手が圧倒的に強いが、他のアフリカ諸国や黒人選手は、さほど目立った活躍をしているわけではない。

 

「標高が高いため、長距離に強い」などとも言われるが、必ずしもケニアやエチオピアばかりが高地の国でもあるまい。標高が高くても、ネパールやボリビアなどの活躍は聞いたことがないし、それなりに人口も多くサッカーは強いメキシコなども、陸上は大して強くない。それでも「標高が高いため、長距離に強い」というのはまだしも理屈は適っているが、不思議なのはジャマイカの強さの秘訣だ。

 

「アメリカに近い分、近代的なトレーニングが進んでいる」などと伝わるが、これでは尚更近いキューバやメキシコ辺りに、目立った活躍が見られない説明になっていない。ヘボ解説者どもよ!

ヘタな競馬予想の真似事よりも、こうした謎の研究や解説をする方がよほど有益とは思わないか?

 

それにしてもTV中継のCMの多さと、まったく必要のないスタジオ映像には、心底ウンザリする。一流のアスリート上がりや、若くて綺麗な女子アナなどゴロゴロいるだろうに「ナントカの一つ覚えの」サル顔と五十路近いオバサンに異様に執着する理由はなんなのか?

そもそも、なぜ放送局が毎回同じ局なのか?

上記のような放送運営の問題を含め、TBSにはほとほとウンザリしているのだが、NHK始め他局は、なぜこのクソ放送局の垂れ流しを阻止しようとしないのだろう?

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