一方、女子は浅田真央が「順当に」SPで最高点を叩き出した。
(これが、オリンピックだったら・・・)
という声も聞こえてきそうだが、そうはいかないのがオリンピックであり、また浅田を取り巻く環境がオリンピックと今では、格段に変わっているはずなのである。
その原因は、言うまでもなくKの引退だ。無論、何度も繰り返してきたように、浅田とKではそもそも能力差は歴然だからKの引退そのものではない。Kという選手の背後に見え隠れていた「闇の力」という、途轍もない重圧から解放された浅田が、久しぶりに晴れ晴れとした気持ちで本来の力を出し切った結果と言うに過ぎぬ。至極真っ当な出来の演技が演じられ、それに対する真っ当な採点が行われたという、当然の結果である。
実に遅すぎるくらいだが、やっとこさKの引退によって、これから「怪しげな勢力の暗躍」が蔭を潜めていくことだろうと期待している。そのようにして、肩の荷を下ろした浅田が、目を瞠るような高得点で優勝したのは、これまた当然の結果と言うに過ぎないが、改めて称賛されるべきは浅田の逞しい精神力であろう。
ところで、引退したKのオリンピックの得点を巡り、K国は「採点見直し」を申し入れたという。ワタクシも、これには大賛成だ。まず、ジャンプなど技術の難易度の高さやスピード感、ダイナミックな躍動感など、どれをとってもKはソトニコワの足元にも及ばないどころか、寧ろ「コストナーとソトニコワの、どっちが金に相応しいか?」の議論になるはずである。
次にフリーで浅田が見せた、世界中が鳥肌が立つほどに感動した演技があのような低い点数であった点が見直し対象とならなければならず、その結果スピード感も躍動感も全くない「ピークを過ぎた落ち目の安全運転」に終始したに関わらず、異様に高得点を貰ったKは、メダルを手放さなくてはならない。それにしても、ピークを過ぎた感の強い鈴木は引退するから仕方がないが、村上に至っては世界で戦えるレベルに見えないのに、なぜ協会は村上贔屓なのだろう?
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