東福寺の紅葉は見頃で、通天橋から臥雲橋までを見渡す眺望は、何度見ても惚れ惚れする。これで陽が当たっていたら全く言うことなしだったが、雨に洗われた感じもそれはそれで風流と言えた。
先に触れた「京都五山」の大伽藍」と「八相庭」はお決まりコースだが、特別公開の龍吟庵は初めての見学だけに胸が躍ったが、期待通りこれまで沢山観てきた庭園とは趣の異なる斬新なコンセプトである。
この後、時間が許せば特別公開の塔頭寺院やら泉涌寺やらまで足を伸ばすところだったが、今回は時間の関係で断念し蹴上へと移動する。京都ビギナーの案内コースとなると、有名どころの大寺社が集まる東山、嵐山、きぬかけいうのが定番だろうが、そんな中で今回は不安定な天候を考慮し、電車の駅から近い蹴上の南禅寺を選んだ。無論、単に交通至便というに留まらず、東福寺と同様に多くの日本庭園が堪能できることに加え、大伽藍に紅葉と見所満載であることは言うまでもない。そして自分にとっては恒例とも言うべき、特別公開の山門の上から眺める絶景も、やはり紅葉のピークを迎えていた。
南禅寺を選んだもうひとつの理由は、お目当ての名物「湯豆腐」にあった。参道に並ぶ有名店の中でも特に有名らしい店に入り、本場自慢の湯豆腐を堪能して、すっかり重くなった腹を抱えながら永観堂へと移動する。こちらも東福寺と同じく、市内を代表する紅葉名所とあって何度も訪ねていながら、その都度新たな発見や、あのスケール感に圧倒される。
ライトアップの始まった永観堂を後にし、締めは清水寺のライトアップをとタクシーを奮発して乗り付けはしたものの、夜間の特別公開は入場待ちが清水坂の下まで続いているのではないか、というような途轍もない行列に加え、清水の舞台と並ぶシンボルとも言うべき三重塔が修復中という不運もあって、急きょ方針転換。八坂神社を参拝して、花見小路~祇園の市街地をそぞろ歩いて、この日も3万歩近くに達した εεεー(* ̄∇ ̄)-○
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