2日目は、朝から西宮へ。といっても勿論、阪神タイガースの応援ではなく、懐かしい街並みをブラブラと歩くのを気まぐれに思いついてのことだった。
学生時代に歩いた時は、影もなかったゲートボールのジイ様バア様が著しく情緒を殺ぐものの、武庫川の川べりは懐かしい記憶がそのままである。鳴尾から浜甲子園に貫ける辺りは、ご多分に漏れずコンビニが随分と出来ていたが(そのために、手洗いを拝借できた・・・)、神戸の奥座敷らしい風光明媚な趣がしっかり保たれていたのは嬉しくもあり、また楽しい気分になってきた。
神戸の回転寿司で腹ごしらえをしてから、適当なところで目に付いた駅で電車に乗り、天下の名泉「有馬温泉」へ。
有馬温泉に着いた途端、雲行きがグッと怪しくなったと思ったら、突如として真夏でも滅多にお目にかかれないような、信じ難いほどの横殴りの豪雨と雷に見舞われた。ちょうど目の前にあった土産物屋に飛び込み、みやげを物色するふりをしながら雨宿りを決め込むが、雨は台風並みの信じられないような激しさとなり、土産物屋のオバちゃんも
「なんやの~、これ~!
こんなん初めてよ~!」
と、驚いていたほどだ。
ともあれ集中豪雨は30分ほどで収まり、台風一過のようにカラリと晴れ上がってきた頃を見計らって「金の湯」へと向かう。
《空気に触れると褐色に変化する金泉(鉄および塩化土類含有強食塩泉)と、無色透明の銀泉(純弱食塩泉)、さらにラジウム泉の3種類の湯が湧く》
と言われる、この日本最古の有名な温泉にのんびりと浸かり、このところの激務の身体を安らげようというのが目的だった。
さすがに有馬でも有名どころとあって、昼間にもかかわらず盛況である(「銀の湯」の方は、残念な事に休業日だった)
「金の湯」を充分堪能した後は「かんぽの湯」 へ向かう山をテクテクと歩く。 ちょうど山の頂上近く、新緑が鮮やかなお誂え向きのロケーションのところにベンチが置いてあったので、そこで一服。有馬の宿はどこも高いので、この日の宿泊先は西宮のホテルである。図らずも甲子園球場の直ぐ傍で、当日はちょうど「阪神vs広島」があり、阪神甲子園駅を降りた途端にあの大歓声がこだまして来た。
ホテルは和室にしてもらい、ようやく畳の懐かしい匂いに包まれ、ゆったりと寛ぐ事が出来た(浴衣だけは、どうしても着られないが)
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